商社ってどんなところ?

せっかく商社出身を謳って記事を書いているのだから、商社というところがどんなところなのか、世間一般のイメージとの比較で紹介していきたい。

世間一般のイメージその1:商社は激務

商社系の記事や、ネット掲示板の記事を読んで最も多いのが、商社は激務である。確かに商社と言えば、海外勤務があることや、薄利多売で泥臭い商売をしている業界というイメージがある方もいるだろう。

私自身も商社の全てを知っているわけではないので、一概には言えないが、結論としては「部署による」としか言いようがない。更に言えば、部署どころか「担当による」と言うのが正確な答えだ。

商社と言えば、ラーメンから航空機までと言われるほど多様な商材を扱うことで有名だ。そして、同じ商材を扱うにしても、どの地域を相手をするかがわからないほどグローバルに業務を展開している業界でもある。

筆者が勤めていた住友商事も、コーポレート、金属、インフラ、メディア・デジタル、生活・不動産、資源・化学品、輸送機・建機の7部門に分かれており、部署数で言うと少なくとも100以上に分かれていたと記憶している。部門が違えば会社が違うと言われるほど、それぞれの文化は異なっており、同期同士の飲み会で他部門他部署の話を聞くと「それ、どこの会社?」と思うほど驚くような話が出てくることは珍しくない。詳しい話はいつか有料記事にできればと思う。(有料じゃないと話せないことも多々ある)

少々話は脱線したが、前述の通り、部門ごとの特色や、扱っている商材、及び担当している地域によって性質が全く異なるため、一概に商社が激務とは言えない。総合職であっても定時上がりが当たり前の人、逆に一般職であっても全社の残業時間ランキングに名を連ねる猛者もいる。「商社は激務だから自分には向いていない」と思う人も、必ずしもそうとは限らないので最初から諦めないで欲しいし、逆に、激務を希望して商社に入るのもそれはそれで望んだ環境とは異なる可能性もあるので今一度再考してほしい。

結論:商社は激務な部署とそうでない部署がある

世間一般のイメージその2:商社パーソンはチャラい

次いで商社系の記事に多いのは「商社マンはモテる」や「結婚するなら〇〇!各商社ごとの特徴」のような、恋愛に絡んだものである。筆者の初校である商社マンはモテるから辞めたにもある通り、確かに商社に勤めていれば、冴えない筆者であってもモテるくらい、その肩書きの威力はすごい。

では、商社勤務はモテる=チャラいという方程式が成り立つのかどうかで言うと、これまた必ずしもそうではないというのが結論になる。これは非常に難しい議題で、筆者の同期にはチャラい人間もチャラくない人間もどちらもいて、しかも一見チャラそうに見えてチャラくない人もいれば、一見チャらくなさそうに見えてチャラい人もいる。もちろん、見るからにチャラい人もいれば見るからにチャラくない人もいる。

ただ、これに関して言っておきたいのは、商社マンは信じない方が良いということである。商社勤務の人間で、全くチャラくない、誠実な人を見つけるのは、砂漠の中からBB弾を見つけるくらい困難であり、そこに時間を割くのは決して得策とは言えない。もっと言えば、所謂大企業勤めの人間全般に言えることであり、更に言えば男全般において言えることである。(全国の男性諸君、申し訳ないがこの気持ちわかってくれたまえ)

本記事は決して男性諸君を批判するものでも、その性質を肯定するものでもないことを断っておきながら解説すると、男性というのはどうしても性質上、合理的な考え方を選んでしまう生き物で、具体的に言えば「見つからなければ信号無視しても関係ないだろ」と思ってしまう質なのだ。信号無視をしてはいけないとは頭ではわかっている反面、バレなければいいだろうという考えを持っていることも事実。「少しくらいなら・・・」という魔が差す気持ちを大概の男性は持っているはずだ。

ただの言い訳、少しでも良く言おうとしていることは認めるが、これが実態なのである。多かれ少なかれ、こんな考えを持っている男性は世の中にいることは覚えておいてほしい。一方で、それを決して許す必要はない。

というところで、商社パーソンがチャラいかチャラくないかで言えば、大方チャラいというのが結論ながら、必ずしもそうとは限らないので、商社パーソン狙いの方は、多少の粗相は覚悟の上、是非とも継続的に商社パーソンや大企業勤めの方に照準を合わせていただきたい。

結論:世の男性は大抵チャラい

最後に

思ったよりも各ポイントに熱が入ってしまい、紹介できたのはわずか2点になったが、今後も継続して商社の実態(書ける範囲)を暴く記事を書いていこうと思う。いずれにしても、百聞は一見に如かず、されども自身の知る事実は氷山の一角にすぎない。インターネットの発達によって簡単に情報を入手できるようになった時代だからこそ、様々な情報を見て、聞いて、それでも全てを鵜呑みにすることなく生きていくことが大事である。

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