「マリオット」のバーガー@軽井沢
いささか贅沢だとは思うのだが、一流ホテルのオールデイダイニングで供されるバーガーが好きだ。ヒルトンやウェスティン、ハイアットなどあちこちで食べる。国内組ではキャピタル東急「ORIGAMI」のバーガーもすばらしい。ホテルの食事で注文に迷ったら、クラシックバーガーにするがよし、と思うくらいである。
50歳を過ぎるころから、夏の軽井沢が好きになり通うようになった。地球温暖化のせいか、東京の夏をずっとがまんするのに耐えられなくなり、軽井沢に避難する。若いころにはあまり実感がなかった「避暑」という概念がにわかに現実のものとなったように思う。
軽井沢のホテルはいくつものプリンスと、中規模クラシックの万平(すばらしいです!)の二強状態が長く続いてきたように思うが、近年外資系などの参入が続き、活況を呈している。マリオットは2016年に開業した。会員制リゾート施設のラフォーレのうちのいくつかを、森トラストがリノベしているリゾートラインで、関東近郊では軽井沢と、山中湖、修善寺にもあり、立地がすばらしくリピートしてもあきがこないいいホテルだと思っている。
2022年の7月はまったくもって酷な気候で、猛暑とじめじめが繰り返し、心底体力を奪われてしまう。日本だけの話ではないらしく、ロンドンで40℃を超えたとニュースでいっていた。幸い月の後半に軽井沢マリオットに数泊することができた。ほうほうの体で到着した夜、インルームダイニングでマリオットバーガーをとる。感染症対策で、お皿ではなく、紙袋でスタッフが持ってくる。お約束の付け合わせフライドポテトも紙箱に入っている。すこし拍子抜けするが、お味は間違いなくクラシックバーガーだ。これこれ。
私にとって軽井沢最大のお楽しみはゴルフだ。かつてバブルのころ、当時の20代30代には、軽井沢でゴルフなどというのは文字どおり手が届かない雲の上の世界のようなものだった。そもそも高速道路が通ったのは、長野オリンピックのときだから、アクセスもたいへんだったと思う。現在は、高速でひょいとやってきて、好きなスタイルでゴルフを楽しむ。かつてのように4人そろって予約して、18Hキャディ付でラウンドし、不当に高価なランチをとらされるというようなことはもうない(それが好きな人たちは今でもいらっしゃるけど)
2サムや、場合によってはひとりで、電動や手引きのカートで9Hだけプレイしたりする。フェアウェイを歩いていると、自分はなんて自由なのかと解放された気分に満ちてくる。ゴルフを終えて夕方シャワーなど浴びて、さてそろそろ食前酒でもと考えるころ、浅間山から涼しい風が吹いてくる。東京の猛暑の生活で体にたまった澱のような疲れが抜けていく。
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