逃げるは恥だが役に立つ。ただし、戦略的な撤退に限る!という話
新垣結衣さんと星野源さんがメインキャストで出演していた「逃げるは恥だが役に立つ」、通称「逃げ恥」。
内容もさることながら(賛否両論はあるかもしれませんが)、「逃げるは恥だが役に立つ」という言葉は実際にその通りだ!ということで本日のテーマとしました!
逃げるは恥だが役に立つ
この言葉、ハンガリーの「szégyen a futás, de hasznos」ということわざの意訳のようです。
「恥ずかしい逃げ方だったとしても生き抜くことが大切」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
それ以外にも同じような意味を持つことわざとして、「三十六計逃げるに如かず」という故事成語もありますね。
計略には様々なものがあるが、困ったときは逃げるのが最良策であるということ
出典:故事ことわざ辞典http://kotowaza-allguide.com/sa/sanjyuurokkei.html
どの言葉にも共通する意味としては、
「何か困難が生じたときに、『逃げる』という選択肢はネガティブな印象を抱かれやすいですが、『逃げる』選択肢は、『その場に留まる』という選択肢よりも、ときに役に立つことがある」
ということでしょう。
困難な場面や脅威からの回避行動
カウンセリング、特に“認知行動療法”の文脈で、“回避行動”という言葉が使われることがよくあります。
回避行動は、困難な場面や脅威が予想されるような刺激に対してこれを避けようとする反応のことを言い、“不安”や”気分の落ち込み”と繋がることがよく知られています。
ニュアンスは若干異なりますが、この“回避行動”は日常場面でいう『逃げる』に近しい部分があるでしょう。
さて、「逃げるは恥だが役に立つ」という言葉に従えば、この「“回避行動”が役に立つときがある」ということになりますね。
先ほど説明したように回避行動はネガティブな感情に繋がることが知られているため、一見矛盾するように思えます。
回避行動が役に立つとき。それは戦略的撤退!
回避行動は困難な場面や脅威に直面したときに起こる普通の反応です。
つまり、そもそも恥じる必要はない!のです。
とはいえ、この回避行動とは一般的には『逃げる』と捉えられがちであるため、恥じる必要はないとわかっていたとしても、ネガティブな感情を抱いてしまう方も多いでしょう。
なぜネガティブな感情になってしまうのか?
ネガティブな感情を感じるときは、「その選択が間違っていたのではないか?」と考えたり、次の一歩が踏み出せず行動がとまってしまっているときが大半です。
このネガティブな感情と上手に付き合うためには、「長い目でみて役に立つためには、ここは逃げ(回避し)て〇〇することが大事」と自分で判断して、「回避行動(逃げる)」を選択することは役に立つことが多いのです!
つまり、回避(=逃げる)といっても事前に想定した戦略的撤退をすることになります。
その際は、上の〇〇の部分を決めておくために以下の2点が必要です。
・回避した事柄よりも小さな目標を事前に決めておくこと
・できる限り、回避した後すぐに事前に決めた小さな行動を起こすこと
このように戦略的撤退を意識すると、逃げることにネガティブな感情を感じにくく、「逃げるは恥だが役に立つ」を体現できることが増えるでしょう!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?