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デザイン・リサーチ的ミラノ・サローネ2021プチレポ

ミラノサローネ2021に行ってきました。
デザイン・リサーチ的プチレポート共有です😊

例年は4月開催で、しかも昨年はコロナ禍で中止ということもあり、変則的に今年は9月開催でした。

ミラノサローネといえば、元々は家具の祭典でしたが、今ではミラノの街全体をあげたデザインの国際的イベントになってます。

足を運んだ印象では、規模は小さく、外国からの人足が少ないことから賑わいもそこそこ、といった感じ。

それでもメイン会場のRho fieraと街全体のFuori Saloneというイベント趣旨は例年通り、維持しつつ、サローネの雰囲気は味わえるようになっていました。

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テーマは、サステナビリティ・ウェルネスなどのキーワードが並ぶ

サステナビリティはやはりテーマになっていましたね。

ブレラ美術館横のボタニカルガーデンで、二酸化炭素排出に関するインスタレーションは、大小さまざまなバルーンにそれぞれの植物の二酸化炭素吸収量を数字で表現していて、大人も子供も環境意識が高まり、学びも深まる内容になっていました。

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メイン会場の企業の展示は、少しスペースが小さく、所狭しといった感じで正直、見応えには欠ける印象。個人的なイチオシは、ウェルネスをテーマにした青く光るシャワーヘッドなんかはとても好きでした。

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Diorの椅子のコレクション


Dior の椅子のコレクションや、日本からは初出展される会社さんもあり、発見もたくさんありました!

Diorは、17人のデザイナーによる椅子のデザインコレクション。日本人では、吉岡徳仁さんとnendoがデザインを手掛けていました。個性的な椅子の数々はどれも目を引くものばかり。

個人的にとても好きだったのは、Sam Baronによる Ensemble(s)。
椅子が絶妙にくっついているデザインは、そのコンセプトと共にはっと驚かされる表現となっています。

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日系企業の出展あり、見ごたえのあるインスタレーション

毎年、メイン会場とは別に、街をあげて開催されるサローネ。その名もFuori Salone(外のサローネ)といいます。

ここでは、街の各エリアでイベントが開催されており、世界中の企業がデザインやアートを切り口に、世界のデザイン高感度層に向けて発信を目指しています。

すべての会場に足を運べたわけではないのですが、訪れたトルトーナ地区で目を引いたのが、今年初出展となる日東電工さんのインスタレーション。

「RAYCREA」

「ガラスやアクリル板にフィルムを貼り、端部にLED光源を組み合わせることで、フィルムを貼った面だけを光らせることができるという技術。」

とても柔らかく美しい光の表現がとても素敵でした。

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ホログラム・バリスタは新しい店舗運営の未来予兆?

歩き疲れたちょうどその頃、コーヒーを一杯いれて一息いれたいな。

そんな折に見かけたのがこのNescafeの実験店舗。

言うなれば、ホログラム・バリスタ。

右側のお兄さんは人間ですが、左側は。。。なんと、ホログラムです。

きっとどこかに本人がいるのでしょうが、外から見ては全く分かりません。

この技術があれば、世界中どこにいても、リアリティのあるバーチャルサービスが受けられるかもしれません。

東京にいながら、ナポリの本格バリスタの実践による本格エスプレッソを飲める、なんて日も近いかもしれません。バーチャルサービスで、味はその場のバリスタによるものになりますが(笑)

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コロナ禍の中、苦労しながらも開催に踏み切ったサローネ。ワクチン接種証明であるグリーンパスはどこにいくのも必須となってましたし、これからのウィズコロナのイベント開催の一つのあり方を見せてくれたそんなイベントでした。

来年の進化が楽しみですね!

Ciao grazie!!

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