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雑な北海道一周五日目。旅先で出会った楽しい人達 #245


昨日と今日の旅程

昨日(6/26)は網走から釧路まで来た。1日で160kmの移動。
今日は釧路から根室の納沙布岬まで行き、日本最東端の地を見た。同じく片道120km(往復240km)の移動。
 
網走から釧路までの電車(JR釧網本線)の車窓からは、オホーツク海や(海のすぐそばを電車が通る)釧路湿原の湿地帯、釧路川をカヌーで下る人たち、エゾシカなどを生で見ることが出来てとてもわくわくした。道外の人たちが良く言う「北海道は自然がいっぱい!」を体験出来た気がして嬉しかった。これで、自分もようやく(?)自信をもって「北海道は自然が多いですよ!」って他人に言えると思う。
 

 
釧路から根室への電車(JR花咲線)も、同じように平原や湿地帯のど真ん中を突き進んでいく。
「どうやってここに線路を敷いたんだろう?」と思うくらい周りには何もなかった。サファリパークのど真ん中を突き進むトロッコに乗っているような気持ち。実際に花咲線は絶景路線として有名らしい。事実、根室までの2時間半は右に左に飽きることなくディズニーランドのようだった。
 


 
日本最東端の納沙布岬には、行ってみてわかったことだが、観光地というよりも、どちらかというと政治の色がやや強く、「四島返還」のメッセージを強く感じ取ることが出来る。ただ、北方四島の問題(道民ならお馴染み)も、あの場所に行くとまた違った感じ方が出来るのではないかと思った。
あの場に行って、何とも言えないあの重苦しい雰囲気を感じることで、傍観者ではなく、当事者として北方領土問題を感じられるような気がした。そしてうっすらではあるけれど、北方領土のどっかの島が見えた(気がする)
 
 
・・この2日間。実にいろいろな人に出会い、そして話をしてきたと思う。
これも旅の醍醐味なのだと思う。覚えている限りで挙げていきたい。忘れないように。

1:サロマ湖100キロマラソンに出たおっちゃん(2人)


サロマ町で毎年開かれる、100キロマラソンに出場した人がたまたま同じホテルに宿泊していたので、いろいろ話を聞いた。ランニングをする人はたくさんいれど、100キロに出る人なんて、そうそういない。
 
いわく、フルマラソンと100キロマラソンは楽しみ方が違うそうで、100キロは完走が目的らしい。
パリダカールラリーかよ。その人は1キロ6分、13時間かけて走り切ったそうだが、一番早い人は6時間で完走するらしい、鬼かよ。

2:網走駅で電車を待っている時に仲良くなったおばあちゃん(お姉さん)。


神戸から1人で来て、北海道を回っているらしい。
網走~釧路までの車中、ずっときゃぴきゃぴしていた。可愛らしかった。 さすが関西人。ずっとしゃべり倒していた。
ちなみに、その人との話しに夢中になったおかげで、あまり外の景色が見れませんでした><。 長野(上高地)の良さを教えてもらった。代わりに、札幌のラーメン屋さんと、おいしいパフェ屋さんと2つ紹介しておいた。 自分は釧路で下車したが、その人は改札をくぐらずに乗り換えで札幌へ行ってしまったので、一緒に写真を撮ってハグしてお別れした。初めて連絡先を聞きたかった人。

3:関東からきたおっさん。


同じく網走~釧路の途中から乗ってきた人。この人とも、ラーメンの情報を教えてもらったり、釧路川でカヌーが乗れるアクティビティの話を教えてもらったりといろいろ聞いた。ちなみに、この人とは、翌日釧路駅でばったり再開することになる。これが今回の旅のこれまでのハイライト。
確か、今日の夜、釧路空港から羽田に帰るはず。またどこかで会いましょう。
 
一度会った人と、もう一度会うってすごくない?
自分は凄いとおもったよ。

4:小清水原生花園あたりから乗ってきた、宮崎からきたおじちゃん。


ツアーで来たらしい。2泊3日と言っていた。雪を見たことが無いらしい。雪かきはしんどいけど、その分地域のコミュニケーションのきっかけにもなるんですよと、雪かきの良さ?を説明しておいた。
確か知床斜里で降りた。

4:宿泊先のゲストハウスのおっちゃん。


釧路の宿泊先のオーナー。宿泊サイトの口コミ通り話がとにかく面白い。
京都の大学に行った後、東京でお仕事して、定年になったあとに地元の釧路に戻ってきたらしい。
本棚にはいっぱい本が置いてあった。あのタイプにクレームをつけられるとやっかい。敵に回ると面倒。って感じの人。
 
「頭がいいとはどういうことか?」
「読んだ本の内容を生かすには?」など
30分くらい昼間のリビングで議論をした。
 
くっそ面白かった。

5:下関から来て全国をバイクで回っているおっちゃん。


釧路のゲストハウスで同じお客さんだった人。天気の関係で当初の宿泊先をキャンセルして、こっちに変えたらしい。下関から大阪まで船で来てから、大阪→東京→青森をバイクで走って、青森→函館(船)それから、陸路で北海道をいろいろ回っているらしい。よくよく話を聞いたら、自分の地元の街を通過していた。その辺の地理は自分もよくわかっているので話が盛り上がった。
本州最東端(宮古市)に令和最初の日に立っていた(?)人だったらしい。
 
次の日の朝になったらもう居なくなっていた。数日以内には北海道を出ると言っていたな。お気をつけて。
61歳。

6:釧路→根室の車内で話しかけてきたおばちゃん。


兵庫、西宮から来て一人で全国を電車で巡って乗り鉄やってる人。電車に乗るのがくっそ楽しいと言っていた。北海道もあと数路線で全線制覇。エネルギーありすぎでは? この人も確か60代。年齢は全然関係ないなー。と思った。自分は根室駅から納沙布岬に行くために、下車したが、そのおばちゃんは、「路線を制覇するのが目的だから」ということで、そのまま折り返しの根室行きの電車に乗ることになった。一緒に写真を撮ったり、記念撮影をしてあげたりした。何日か後に帰るって言っていた。
 
このおばちゃんも長野県いいよって言っていた。長野っていいところなんだね。
あと、甥っ子に自分が似ているらしい。写真を見せてもらったら本当に似ていた。ウケる。
記念に甥っ子の写真を撮らせてもらった。

7:納沙布岬で話しかけてきたおばあちゃん&写真撮影を頼んだお姉さん(たぶん年齢近い)


この辺りになると「旅人同士で会話をする、情報交換をする」ということが板についてきたので、何となく話しかけて、これまでの旅の軌跡を話して(もしくは聞いてあげて)、お互い情報を交換するということを覚えてきた。話しかけてきたおばあちゃんからは、霧多布湿原で撮ったらしいあたり一面ひまわりの写真を見せてもらった。
撮影を頼んだお姉さんからは、狩勝峠越え(新得~富良野間)の車窓から見える景色が、日本三大車窓だと教えてもらった。左側に座ると良いらしい。ちなみに、新得~富良野間は知らんうちにJRが無くなっていて、代行バスになっていた。見られるのはいまのうちかもしれないけれど、行く予定の日は天気が悪い。どうしよう。
 
余談だけど、撮影を頼んだこのお姉さん。仲良くなりたかったので連絡先を聞きたかったんだけど、根室駅まで行かずに途中で降りてしまった。この辺が宿だったらしい。
 
まぁ、それも旅だね。(´;ω;`)
 
帰りのバスの車内でわかったことだが、2人とも神奈川県から来ていた。
「自分は札幌在住です」と説明すると、2人とも口をそろえて「えー、うらやましい」と言っていた。

まとめ?


こうして、いろいろな人と話をして思ったことだが、旅をしている人の話は,、どの人の話を聞いても面白い、もしくは役に立つ話がひとつやふたつはある。自分は自分で「稚内駅から宗谷岬まで自転車で行ってしまって、何なら帰りも自転車で帰ってきた。往復で60km 7時間くらいかかりました」って言ったら、笑ってくれたりする(本来は片道を自転車で行って、帰りはバスで帰る)
 
旅先ではいろいろな出会いがある。そして、その人たちに触れることでいろいろな価値観を得ることが出来る。また新しい土地に足を踏み入れることで、これまでの価値観が壊されるということも、しばしば起こる。

これは自分のコンフォートゾーンを脱出する、ある意味越境なのかもしれないけれど、これが楽しくなれば、知らないうちに自分の器は大きく広がるのだと思う。ある一つの事や人に盲信することなく、常に視野を広く持ち続ける方法があるとするのであれば、その一つはもしかすると旅なのかもしれない。
 
なんかまとめみたいになったけど、いちおう明日と明後日もある予定です。
はやくおうち帰りたい。

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