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『PERFECT DAYS 』 やっぱり映画は素晴らしい


東京・渋⾕でトイレ清掃員として働く平⼭(役所広司)は、静かに淡々とした⽇々を⽣きていた。 同じ時間に⽬覚め、同じように⽀度をし、同じように働いた。 その毎⽇は同じことの繰り返しに⾒えるかもしれないが、同じ⽇は1⽇としてなく、男は毎⽇を新しい⽇として⽣きていた。

PERFECT DAYS あらすじ

時間があったので、話題の映画を鑑賞してきました。最近は映画三昧で過ごしています。

 観ていてとっても気持ちがいいのは、平山の清潔感と、働く姿。毎日のルーティンはとっても美しく思えた。不必要な物は置かず、趣味の文庫本や、植物、カメラ、カセットで聞く音楽。意外と多趣味で、丁寧に手入れが行き届いている。トイレ掃除の仕事にも手を抜かず、丁寧で、無駄もなく、周りへの気遣いや、遊び心も忘れない。

時代に合わせることなく、時の止まったような生活のようで、ミニマルな生活やレトロが流行っている今、若者も憧れる一つの選択肢のような気がする。淡々と何にも起きない生活のようで、他人に影響されたり、様々な感情になったり、毎日新しい発見もある。

生きるってそんなにたいそうな事ではないかも知れない。大きな目標や夢や贅沢な生き方が全てではなく。自分なりのやりがいや、小さな幸せを感じ、時に他人に振り回されてみたり、怒り、切なさ、悲しみや喜び、全ての感情が人間なんだって。そう思えた。

映画は素晴らしい。

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