【大学受験】物理が出来ないから生物に選択科目を変えるべきか【生転】
こんばんは。2018年2月に受験を終えた僕が今更言うのもおこがましいのですが、少しレアな経験をしているので参考までに書きます。
はじめに
僕は理系で高校生の時は、理科の選択科目として物理・化学を選んでいました。それが普通だと思っていたから(頭いい人は物理のイメージあるし)。
そして僕は自分に才能が無いのに気づかず、そのまま大学受験をし、センター試験の物理では82点、第一志望だった東京大学の二次試験ではなんと17点を取ってしまいます。勉強していなかったわけではなく、むしろ得意な化学より勉強していたくらいなので流石に無理です。終盤は物理の問題を解くとイライラしていた気がします。
早稲田の先進理工と慶應の経済を併願していたのですが、早稲田は落ちました。受験科目に理科があるのがもう良く無かったのかもしれませんね。
センター8割に二次17/60とか流石に1年生物やった方が取れる!wと生転します。生まれ変わりました。
長い前置きを終え、本題に入ります。
結論から言うと、生転はうまくいきました。受験は失敗しましたが。
結局、科目として物理より生物の方が好きだったので、そりゃ生物やった方が良かったわ!って感じです。
どのような経過を辿ったのか、述べていきます。
〈3月〉
浪人を決め、言うなれば春休み期間。流石にここで勉強出来るような人間なら浪人していない、勉強に本腰は入れないが、この1ヶ月生物だけやればよくね?と思い立ちます。
そこで1ヶ月無料だった「スタディサプリ」を契約して詰め込もうとしました。
ある程度は見終わった気がするのですが、正直スタサプは合わないなぁと思って終わりました。無料だし、良いよね。
〈4月〜夏〉
教科書も持っていなかったので、メルカリで教科書を買って勉強しました。しかし、ここでひとつ失敗。どこの出版社の教科書を買えば良いか分からず、適当に化学でも使っていた数研出版のものを買ったのですが、正直良くなかったです(後々気がつく)。高校の先生に、表紙をちぎったもう1冊の生物の教科書をもらっていたことに気がつき、秋以降はそちらを使いました。
この頃はもちろん問題演習等はあまりせず、夏はぼちぼち基礎問題精講をやっていました。まだまだ読解に慣れず、夏頃までは物理くらいの点数しか取れません。どこまで覚えたら良いのか分からなくなるのが、本当に難しいところです。歴史を習っていた人なら同じ経験しているのですかね?(僕は地理選択でしたので)
そんなこんなで知識もあやふやなまま秋を迎えます。
〈夏明け〜11月頃〉
正直あまり理解していないのは分かっていながら、その場で考察するの多いし!と東大の二次の問題に少し手を出し始めます。やっぱ思考力なのかな〜と考えたり、免疫の出題頻度低いしあまりやらなくていいか!と考えたりします。
知識不足を感じ、駿台の生物用語集を買います。
そしてこの頃は「大森徹の生物 記述・論述問題の解法を」ゴリゴリ解きます。基礎問の復習もたまにします。
この頃から、論述も暗記なのだと気づきます。もちろん文章を丸々暗記するわけではないですが。
この頃からセンターを意識し始めますが、まだまだ知識はあやふやです。少し焦っていたところに、ある変化が訪れます…
〈12月、1月〉
流石にセンターに焦りを感じ、センター対策のために駿台の「短期攻略 センター生物」を買います。何気なく買ったのですが、これが大当たりでした!これのおかげでセンター9割取れたと言っても過言ではない。
生物はかなり覚えることが広範囲に渡り、1冊の参考書・問題集の全ページを見てもカバーされてない項目があるんですね。進化と系統のところなんて特に。そこをうまく埋めてくれました。二次も近いし、参考書などに書いてないことで特に大事そうなことはルーズリーフに別にメモしだしました。他の科目でもやっていたのですが、僕は暗記するだけの細かいところを1年中常に暗記していても無駄だと思っていたので、生物や化学や地理で、直前に詰め込むリスト(直前まで一切やらないリスト)を作っていました。
今もその紙を持っているのですが、見返すと、代謝の解糖系やクエン酸回路のこと、系統分類の細かい部分、地質時代などについてまとめてありました。今年の東大二次でも出題された系統分類のところなのですが、正直ブラックボックスというか発展途上というか難しいですよね。
五界説とかもうよくない?ってなってしまうし。
話が逸れました。そんなところで、12月に駿台のセンター模試を受けます(さっきから駿台の話が多いですが、僕は駿台の犬では無いですよ!むしろ河合の方が好きですし)。ちなみに↑の暗記するだけのところは1年中覚えていても無駄理論と似た考えで、これが僕の浪人中の初マーク模試になります。1月のセンター本番以来のマークで思わぬハプニングに合います。
さて、マーク模試なので自己採点で結果がわかります。採点してみると…
化学:70点 生物:70点
まあ化学は無機一切やってないし予想通りだ、生物はある程度やってこれだからまだ不安だなあ。センター過去問まだ解いてないしまあ大丈夫か。
そして、
国語:195点
ん!??!?しかも間違えたのが現代文の漢字1問と意味問題1つ
そう、生物の演習を通してかなりの量の長文を読んできた僕は、いつのまにか現代文の読解能力が急上昇していました。(古典はまぐれでした。残念)
正直、僕は物理が苦手なら生転を進めたい、なぜなら
生物をやると現代文の点数があがるから!(※個人差あり)
ということで、現代文しか伸びず、生物に不安を抱えたまま、いよいよ本格的なセンター対策に突入します。
しかし、センターの過去問を何年分も解いていると段々と点数が取れるようになり、一安心。何より良かったのは、酷いミスを何個も繰り出しても80点程度に落ち着くこと。物理と比べ、1問あたりの配点も低いし雪崩も少ないのです。
そして迎えたセンター当日。知識がギリギリだったため、直前には原基分布図を確認していたことを今でも覚えています。見事出題されました。
そして結果は、91点!
…不安を抱えていた僕には大成功です。何より、昨年の物理を超えたのですから。
しかも、生物のおかげで現代文の読解は当然のように満点。正直こっちがデカい。
そして、受験も終盤。いよいよ二次対策です…。
〈二次〉
なのですが、ここで志望校を変更しました。この話はメインでは無いので端的に言うと、センターは取れたが二次は取れないので、センター比率の高いところに志望変更しました。物理が出来ない僕は、当然数学が伸びなかったのです…。
受験に失敗したというのはこのことです。第一志望を受けてないのですから当然失敗です。
そして、その大学の過去問を徹底分析。東進の過去問データベースに載ってる分全てをチェックしたところ、一切免疫分野が出題されていない。もともとセンターレベルにしかやっていなかった僕には朗報で、捨てました。この期間は、これといったことはしていません。志望校を変えたのだから、ほぼ過去問を解いているだけで終わった気がします。
そして迎えた二次試験当日。
手応えは「うーん、微妙。7割はあるかな。それより化学で簡単なやつミスったし終わった。落ちたかも」
割と不合格も覚悟していたのですが、結果は合格でした(もったいぶりません)。よかったよかった。
〜エピローグ〜
入学後に点数開示が出来たので貰いました。合格できた要因は、おそらく全科目で採点が甘かったからでした。そして、1年やっただけの生物の点数が、一番得意だった化学の点数を超えていました。めでたしめでたし。
〈最後に〉
生転はいいぞ。
使った参考書
・教科書(東京書籍だったかな?)
・サイエンスビュー 生物総合資料(ネットで独学に必須と言われたがあまり使わなかった。)
・生物基礎問題精講
・生物用語集(駿台)
・大森徹の生物 記述・論述問題の解法
・東大の生物25カ年
・短期攻略 センター生物
そして、東進過去問データベース(圧倒的感謝)
結論
生転は出来る。
「そんなんで逃げるような奴が上手く行かねえよ」とか無視して良いです。僕の知り合いにも、浪人してセンターの日本史を捨て、現社を直前に詰め込んだ人もいます、受かりました。
受験なんて戦略です。僕だって東大に行きたいだけだったらそもそも文系選択だった方がまだ合格した可能性も高いまであると思います。我々のような才能のない人間は、せめて賢く戦略を立てて切り抜けましょう。
自分が珍しい経験をしていると気づき、ふと思いつきで書いたものです。拙い文章ですみません。質問等ありましたらコメントの方どうぞ。
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