イベント記事タイトルをChatGPTと一緒に考えた過程をまとめてみる
2月9日(木)に開催するイベントの告知記事を公開しました。
「ChatGPTが話題らしいけどそもそも何?」と思う人(= 自分)が増えているこのタイミングで、初心者向けに解説する趣旨で企画しました。
このイベントを告知するにあたって、記事の草稿・タイトル案を自分で書いてみたのですが…どうも一片通りでおもしろくない。いろんな人に興味をもってもらいたいので、期待感をもってもらえるようなトーンを追加したいと思い、ChatGPTとともにアイデア出しをしたので、その過程をまとめてみようと思います。
1回目
イベントの概要をインプットし、まずは「コピーライター」風のトーンで4案出してもらいました。
あなたは、コピーライターです。
以下概要の箇条書きから、ネットで話題になる魅力的なタイトルを考えてください。
インプット:
・2月に開催するイベントである
・ChatGPT初心者がイベントのターゲット
イベントで話す内容:
・ChatGPTとは?
・他の自然言語生成ツールと比較して何がすごいの?
・実際にChatGPTを使ってみよう(生成までの手順)
・どうやって創作に活用していく?
・ChatGPTの課題とその解決方法
ポイント:
・多くの人に広く関心をもってもらう
・完結で明快な日本語にする
・印象的な強いワードを盛り込む
出力フォーマット:
タイトル案1
タイトル案2
タイトル案3
タイトル案4
その結果がこちら ↓
ハンズオンセミナーという聞き慣れないワードが出てきたので、「わかりやすい言葉に変換してください」と再注文。
その結果、ワークショップになってしまいました。オンライン配信イベントなので「タイトル再考してください」と注文しつつ、「2月9日開催である旨」もお願いしました。
「創作力アップ」と言われても自分事にならないため、視点を少し変えて、「社会人1年目にも興味を持ってもらえるようなタイトル」で再度相談。
「興味を持ってもらえる」を誤認識したのか、「社会人1年目も学べる」というミスリードなタイトルに。ゴチャゴチャして収集がつかなくなったので、このやり取りは一回終えました。
2回目
1回目と同じ文章で依頼。
少し違う方向性のタイトル案が出てきました。バリエーションを増やすため、「もう5案違う方向性で考えてください」「もう10案お願いします」的な感じで、いろいろ出してもらいます。
実際にChatGPTに依頼をしていると、自分では思いつかないアイデアが出てきます。タイトル案15ならいいかも…?と思い、「タイトル案15をベースに5案再検討してください」と依頼。
だんだん良くなってきました。
先ほどのタイトル案に、「ネットでみんなをワクワクさせて、バズりやすく、コンバージョンが非常に高いタイトルにしてください」とねだってみます。
かなりポジティブなメッセージに!「かなり方向性よいので、ワクワク感をプラスした案を5つお願いします」とお願いしてみました。
「ワクワク感」が分かってもらえず、タイトル全部にワクワクが入ってごちゃっとした印象に…。なので、「『創作に新風を!ChatGPTを使って新たなアイデアを生み出そう』をベースにさらに10案お願いします」と依頼してみました。
いい感じ!《創作に新たな可能性》《創作の枠を超えよう》というメッセージがよさそうだったので、「1万リツイート以上いくようなタイトルをお願いします」ともう少しねだってみましたが…
ちょっと言葉がきつい感じになったので、ここらへんでお終いにして、深津さんにフィードバックをもらうことにしました。
深津さんにタイトル案を相談
ChatGPTで提案してもらったタイトル候補を元に、自分のほうで少し修正して、note CXOの深津さんに以下2つのタイトル案を提示してみました。
フィードバックしてもらった内容としては、以下の2点。もらったフィードバックを元に、ブラッシュアップを重ねます。
「創作」というワードだと興味をもつ数が減るので、欲張った指定にトライしてほしい
「ChatGPT」自体を知らない人にも興味をもらってもらえるようなタイトルに
3回目
生成文は同じにして、再度トライ。今度は「ChatGPTというワードを使わないタイトル案をお願いします」と指定しました。
ちょっと抽象度が高くなりわかりづらくなったので、一旦ストップしました。
4回目
引き続き、最初の生成文は同じ。今度は、イベントを聞くことで得られるメリットを押しだすタイトルを提案してもらうことにしました。
求めていたものが出てこなかったので、職業を「コピーライター」ではなく、「編集者」のように変更した場合のタイトル案を考えてもらいました。編集者の場合はこちら ↓
意味合いがこれまでと大きく変化しなかったため、「ChatGPTを知らない人にも刺さるタイトル案をお願いします」と注文。
結構いい感じ!続いて、ChatGPTを使わないタイトル案も出してもらいました。
「対話型AI」「劇的に」「使いこなす」というワードを経て、再度深津さんに提案しにいきました。
深津さんに再度相談
これまで出てきたフレーズのパターンをいくつか用意して、深津さんに再度タイトル案をぶつけます。
タイトルを見てもらい、以下のフィードバックを経て、今回のタイトルに至りました。
「自分ごとに思えるようにするにはどうすれば?」と視点から「仕事にも使える」みたいなフレーズを入れる
「最新事例を紹介」だと長いから「最前線」などの短いワードに変換する
「対話型AI」よりも「チャットAI」のほうがわかりやすい。知っている人はわかるし、知らない人も興味を惹く
タイトル案出しをやってみて
実際にこの作業をやるまでにかかったのは、合計2時間ぐらいでした。
ものの数秒でアイデアが出てくるし、バリエーションもっと増やしてとお願いするのも一瞬。生成されている間に告知文をつくることもできます。
やってみて思うのは、やはりChatGPTに依頼する人間側の質問の仕方がかなり重要で、使いこなすには相応の練習が必要だなと感じました。
例えば「ワクワク感をプラスした」というようなニュアンスを追加する表現は、そのままタイトルに入れられてしまうので依頼の仕方を気をつけるとか。機械が答えやすいように聞く技術みたいなものもありそう。
なので、個人的には、ChatGPTだけですべてを一気通貫できるというレベルにはまだ遠く、「苦手なところを補う便利なツール」として使うぐらいがちょうどいいかなと思いました。ただ、ChatGPTと一緒に考えると、思わぬ視点が得られてすごく楽しかったです。
また仕事や何かで使ってみたときには、またnoteにまとめようと思います!
イベント、ぜひご覧ください!(2月9日 20:00-)
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