マガジンのカバー画像

自己紹介代わりの記事

109
平野太一の自己紹介代わりのnoteをまとめたマガジンです。 https://note.com/yriica/n/n1f7f76d8dd08 2017/02/06〜
運営しているクリエイター

2017年12月の記事一覧

大事なものは丁寧にたくさん使うこと

大学生時代の話。 友だちのお母さんがこんなことを言っていて、未だにずっとそのことを覚えていて、今や自分のスタンスになっている。 それは、「大事なものは丁寧にたくさん使うこと」。おばさん曰くこういうことなのだそうだ。 「大事なものは粗末に使ったらあかん。一回使っておじゃんにしたらもったいないやん。やから丁寧に使う。でも、職人さんが大事につくったものなんやと言って、1回も使わず飾っておくだけやったらもったいないやん。たくさん使ってくれたほうが、うれしいに決まってるやん?

最後の最後で自分に甘えないように

「あなたの記事って、こんだけ時間をかけたんだからわかってくれるだろうというような、最後のちょっとした甘えがあるのよ」 毎週土曜日の昼すぎ、自宅から徒歩10分ぐらいのところにあるカフェ。Wi-Fiも充電プラグもあって仕事をするにもピッタリだけど、もっぱら最近は、読みかけの本1冊だけ持っていって2時間ぐらい読むために行っている。 西加奈子さんの「サラバ!」が文庫本化されたので読んでいると、たまたま隣の席に座ったカップルのうち、女の人のほうが、頼んだコーヒーをすすりながらゆっく

信頼できる人に髪を切ってもらう楽しみ

ある時急に髪を切りたくなるタイミングがあって、なんだかんだ毎月のペースでお得意の美容室で髪を切ってもらっている。 BAKEに転職してから通っている美容室で切ってもらっているので、そろそろ2年になる。いつもカットをお願いしているのは、僕のことを唯一「かっこいい」「センスがある」と褒めてくれる坂和さんという男性だ。最近、Instagramのアカウントを教えてもらった。赤ちゃんが、超かわいい。前職の先輩と結婚したのだそうだ。 女の人だと、半年に1回という人もいるくらい美容室に行

「サンタさんはいる」と信じていたクリスマスの思い出

せっかくのクリスマスなので、僕がまだ、小さかった頃の話。サンタさんはいると信じていたときのこと。 ・・・ 12月24日の夜のこと。「早く寝なさいよ、サンタさんが来れなくなっちゃうでしょう」と、母さんが言う。 ぼくは寝付きがめちゃくちゃよく(今もだけど)、いつもは布団に転がったらすぐに朝になっている。だけど、24日の夜から25日の朝にかけては違う。サンタさんが来るからだ。 21時ぐらいには、部屋の電気を消して、2段ベッド(弟が下で、自分が上)に寝転がって部屋の天井をぼー

人の手が編んだものを着るのって、どうしてうれしくなるんだろう

これまで自分は、「ニット」を買ったことがなかった。 もこもこしてかさばるし、重たいし、気軽に洗えないし。そんな理由から、ニットというものに手を伸ばそうと思わなかった。 でも、ひょんなことで知った「気仙沼ニッティング」は、なんだかわからないけど、ずっと気になっていた。とくに、気仙沼ニッティングのサイトは、みんなにおすすめしたいほど素敵。 代表の御手洗さんが、どういう経緯ではじめて、今現在進行形でどんな思いでこれらの商品をつくっているのか、わかりやすいテキストと操上さんの素

「やったらいいこと」ばかり増えていく

「これ、やっておいたほうがいいよ」「あのニュースみた?取材行った方がいいんじゃない?」 なんというか、「やったらいいこと」ばかり増えていくし、際限がないから終わりが見えない。 新しい店舗、新しいブランド。どんどん増えていくし、どんどん新しいことは現れる。早く、早く。早くしないとおいていかれるのではないか。そんなふうに半ば脅迫概念のように感じてしまって、「やった方がいいこと」が増えていく。 新しくつくられる場所は、何かしらの強みを持っているわけだし、自分たちのニュースにな

「料理」というものに興味が出てきた

近頃、「料理ができるようになりたい欲」がふつふつと湧いています。 ・・・ きっかけは、kimixさんの卵がゆのレシピ。簡単につくれるし、何よりおいしい。何回もつくっていました。 それに、茅乃舎のだしを買ったのもきっかけのひとつかもしれません。 自分は今シェアハウスに住んでいて、住人のひとりが料理をつくるのが上手なので、つくっている様子の手際の良さを横で眺めていると、「これを自分でもつくれるようになったら面白いだろうなぁ」と思うわけです。 ・・・ それに、レシピ動画

誰も読まない記事は意味があるのか?

「いくら『いいね』が増えても、リツイートが増えなきゃ拡散はしねえんだよ。どうしてなんだよお。あんなに力込めて書いたのにさ」 知り合いのライターが、ぼそりとこうつぶやいた。 他にも、こんなことをいくつかしゃべっていたように思う。 「個人的にはすごく良い記事だと思うんだ」「長いから読まれないのかな」「努力して書いたから読んでほしいのにさ」「結構ニッチな話かもしれないけど読んだらきっと好きになってくれるはず」「いいねも少しだけだしリツイートは誰もしてくれない!」「どうしてだろ

チョコってこんなに手間ひまが掛かっていたんだ

(2017/12/19)本日、Dari K代表の吉野さんの取材記事を公開しました! ▶ だから僕はインドネシアから世界を変えると決めた 「インドネシアって世界有数のカカオ生産国。なのに日本で見かけるチョコレートはガーナ産ばかり。どうしてだろう?」韓国旅行中、カフェでたまたま見かけたカカオベルトが描かれた世界地図を見て思った吉野さん。そこで仮説を立てて検証するためにインドネシアに訪問。現地のカカオ農家さんと話をして買い付けをして…。行動力がすごいです! ・・・ 今日、「

自分の感性だけは信じてる

最近の自分の何か物を買うときに考えているルールは、「これがいい」ではなく「これでいい」を選ぶこと。このジャンルでの一生物を買うような気持ちで、物を選んでいます。 きっかけは、「無印良品からのメッセージ」でした。 無印良品が目指しているのは「これがいい」ではなく「これでいい」という理性的な満足感をお客さまに持っていただくこと。つまり「が」ではなく「で」なのです。しかしながら「で」にもレベルがあります。無印良品はこの「で」のレベルをできるだけ高い水準に掲げることを目指します。

正直に言って、悔しいし羨ましい

人の文章を見ても、悔しいと感じることって、滅多にない。面白いなぁ、参考になるなぁ、と思うことはあれど、「悔しい」まで思うことってそうそうない。 ・・・ 先日、ゆうこすと家入さんとホリエモンの鼎談(ていだん)がLIVEでおこなわれていた。自分はその様子を見ていて、記事を書く予定になっていた最所さんはどんなふうにこの内容をまとめるのだろうか……と思っていた。 毎週木曜日に、BAKEに塩谷さんが来てくれているのだが、「あのLIVEってどんなふうに記事になるのか気になります!

メディアの怠慢、編集者の怠慢

noteでフォローしている松倉さんが、「毎日何かを書く」という習慣を続けている。 たぶん、松倉さんは自分よりも10倍以上忙しいはず。なのに、それができているということは、自分の時間の使い方が怠惰だということだ。 ほぼ日の糸井さんが「今日のダーリン」で、こんなふうに書いていた。 得意でないことは、毎日やるのが続けられるコツだぞ。なにせ、「毎日やってるっていうだけで感心じゃない?」とか、「継続が力ですよ」とか、「努力家だ!」とかね、他人が言ってくれるばかりでなく、じぶん自身

1日では物足りない「#WIRED合宿」の多幸感

ここ最近、「イベント」というものに参加していなかった。 それは、「イベント」と名のつくものに対して、自分が損得を求めすぎていたから。「ぜひ参加したい!」というものがそこまでなくて、参加しようと思っても、行く価値が本当にあるのか決めきれず、イベントに行くぐらいなら仕事をしたり本を読んだりしてた方がいいのではないか —— 。 そんなことを考えて、参加するのに億劫になっていた。 ・・・ そんなタイミングで、11月の中旬に「EVERY DENIM」の山脇くんからこんなメッセー

業界にどっぷり浸かるだけではいけない

昨日、仕事終わりにTwitterを眺めていたら、サクちゃんさんのツイートが目に入ってきた。 「作り手のこだわりはお客さんには関係ない。自己満足で勝手にこだわっているだけ」くらいに思っていないと、たくさんの人に届かない。 そして、ちょうど今日、お昼休みにFacebookを眺めていたら、こんな記事を見つけた。 芸術が芸術だからって、勝手に評価されて保護される時代は終わった。だからこそ、なにをすべきかを考えなければならない。そのためには、いちど、オペラやクラシック音楽を愛する