最後の最後で自分に甘えないように
「あなたの記事って、こんだけ時間をかけたんだからわかってくれるだろうというような、最後のちょっとした甘えがあるのよ」
毎週土曜日の昼すぎ、自宅から徒歩10分ぐらいのところにあるカフェ。Wi-Fiも充電プラグもあって仕事をするにもピッタリだけど、もっぱら最近は、読みかけの本1冊だけ持っていって2時間ぐらい読むために行っている。
西加奈子さんの「サラバ!」が文庫本化されたので読んでいると、たまたま隣の席に座ったカップルのうち、女の人のほうが、頼んだコーヒーをすすりながらゆっく