本竈の気づき
本竈に入店すると、まずあたたかい待合室があり、券売機で食券を買い、順番に椅子に座って待つというシステムが展開されている。必ず行列があるが、待ち時間は意外と短く、なんのストレスもない。
エアコンが設置されており、ぽかぽかの待合室。寒くないし、回転が良いので次々と呼ばれるし、スピーカーから店内と同じ音楽がちょうどいい音量で流れてくるので、すでに店内に取り込まれている感じになる。並んでいて、途中でやっぱり帰ろうなんて絶対にならない。これって結構すごいことなのではないか?と思う。
椅子に座って待っていると店員さんから「何名さまですか?」と確認される。
順番が来ると「お次の2名さま、どうぞ」と声をかけられ、食券を回収され、「奥のテーブル席です」などと座る席を指定される。店員さんはわれわれを席までは案内しないし、ついてもこない。テーブルにはお水の入ったコップが2つ用意されている。
これってすごいことだと思うのだ。
ストレスがないのだ。
お水の入ったコップが2つ置いてあることで、入店したわれわれは、われわれの席があのテーブルだなと瞬時にはっきりと認識することができ、
店員さんがテーブルまで来ないことで、われわれは慌てることなく自分のペースでかばんを下ろし、コートを脱ぎ、席に着くことができる。食券はすでに回収されているので、注文はすでに通っており、もう何にも邪魔されずにお水を飲みラーメンを待つだけである。
当然のことながら食べ終わった後にお会計もない。おいしかったですと言って退店すると、なんとかぐわしいコーヒー豆の香りがする。その香りの根本に向かうと、P-craftがある。
⚫︎らーめん本竈
⚫︎P-craft coffee beans
大好きなラーメン屋さんとコーヒー豆屋さん。両方を経営しているおっちゃんがとても素敵です。