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理想の会社を想像してみる

大学時代のアルバイトも含め、自分の働いた経験を一度棚卸しして今後の会社選びについて考えたい。

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①レストランのウエイトレス
家から近いという理由で選んだ。ディナー1人1万円という価格帯のせいか接客のストレスはほとんどなかった。
ただ制服にヒール着用が義務付けられており、5時間の立ち仕事がめちゃくちゃしんどかった。仕事終わりは階段を降りるのも一苦労で、体力が求められる仕事は無理だと思った。

②テレフォンオペレーター
座って働きたいと思い、時給が良かったテレフォンオペレーターのバイトを始めた。電話帳ほどのマニュアルを渡されて機械的に仕事をするので、最初はこんなに楽な仕事があっていいのかと思った。
数か月後、次第にクレーム対応もやらされるようになり急にしんどくなった。不機嫌でイライラしている人の相手をするのはものすごく疲れ、クレーム対応後にトイレで泣くようになったので辞めた。
to Cの仕事は向いておらず、私は人の機嫌や言動に非常に影響されやすいと気づいた。

③仏壇屋の店員
大学の先輩に誘われ、先輩の実家が営む仏壇屋で店員のバイトを始めた。
店にいるだけでいいという仕事内容で暇で暇で仕方なく、1日が過ぎるのがこんなに遅いのかとうんざりした。ある程度忙しさがある方が好きだと思った。

④オフィスのアシスタント
大学の先輩が辞めるのを引き継ぎ、オフィスで軽作業のバイトを始めた。都会的なオフィスに最初はわくわくした。
上司が社員を詰める人で、頻繁に怒声が聞こえるのがかなりストレスだった。社員の方はみんなドライで淡々としていた。いくら大企業でも、怒声を浴びせる上司と働くのは無理だと思った。

⑤メーカー東南アジア支社
日本人社員3人、現地社員50人の会社でインターンをした。

毎日の挨拶や丁寧なコミュニケーションを意識していたら周りの方もとても優しかった。
英語が流暢に話せないコンプレックスがあったが、綺麗な発音より内容の方がずっと大事だとわかった。ただ会議に耐えられるほどの英語力はまだまだ無かったのでビジネス英語の必要性を痛感した。

インターンという立場だったせいか、日本人の社長と仕事に関する面談が度々あり仕事のアドバイスをもらった。50代の男性だったが落ち着いた人格者で安心して相談をすることができた。「この人は尊敬できる」と思える人と働くことはモチベーションの維持につながった。

⑥前職
新卒で技術職として入社した。
デスクワーク中心だったが長時間労働は体力的にかなりしんどかった。

また1つの業務で関わる人数が多く、全体像が見えないことが地味にストレスだった。例えば、上司から急に「これ明日までにやっておいて」と言われる作業が頻発し、ゴールの見えないマラソンを走り続けている気分だった。
偉くなってプロジェクトを回せる立場になったらもっと楽になると自分に言い聞かせたが、偉くなる前に身体が先にだめになってしまった。

社員は中途採用が少なく、部内の管理職は全員男性で新卒から20年以上勤める社員がほとんどだった。だからセクハラ、コンプラに対する意識がかなり古いと感じた。
また30代がほとんどおらず、5年後、10年後の働き方が見えなかった。

社内のコミュニケーションはかなりドライで淡々としており、「言い方がきついな」「偉そうだな」と感じることが度々あった。
業務に関わる人数が多いほどコミュニケーションは効率化して情緒的なものを排除した方がいいのは分かる。
ただ私はもう少し丁寧で優しいコミュニケーションの方が心地いいと思った。

若手社員には、定期的にプレゼンが課されており順位づけされた。
業務の成果に関係のないことで評価項目も良くわからないまま競わされるのはかなりストレスだった。私は競争によってやる気がかき立てられる人間ではないとわかった。


以上の自分の経験をふまえ、私が働きたい理想の会社を想像すると次のようになる。

・自分の体力を消耗しない労働時間である。
・明確な目標があり、ある程度忙しい。
・コミュニケーションが丁寧で人間関係を大切にする。
・上司から自分の仕事の評価や修正点を伝えられる。
・将来こういう風に働きたいと思える人がいる。
・多様な経歴の社員を受け入れる土壌がある。
・同僚と頻繁に競わされない。

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最後に、私は会社を辞めて以来、働くことが怖かった。
「また手の震えや動悸が止まらなくなったらどうしよう」と不安になった。

一方で、ここ最近あらゆる人の転職に関する本やメディア記事やブログを読んでいる。何となくうっすらと、働けるかもという気持ちが湧いてきている。

都合よく理想の職場になんてたどり着けないのかもしれない。
でもなるべく抑圧感や劣等感を感じることなく、健やかに、穏やかに働ける道を探そうと思う。

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