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名刺にまつわるちょっとした思い出。

昨日は、急性胃腸炎で苦しんでた。
1日中、ベッドに平伏した。

変な夢をみた。
夢というより思い出したって感じか。
嫌なことというか、悲しい気持ちになった話。

***

社会人になりたての頃、大学時代の先輩が結婚するというので10人くらいで飲み会をした。


先輩は奥さんをみんなに紹介していた。お育ちの良さそうな30代くらいの女性だった。


サークルの飲み会は、割とギャハハと騒ぐ雰囲気になる。明らかに彼女は、空気に飲み込まれていた。

うーむ。
みんなでキャハハするタイプではないのね。
それにしても愛想のない人やな。
もっと楽しそうにしたらいいのに。

と心の中で思ってた。


頃合いを見て、先輩と奥さんに挨拶をしに行った。ボク自身は、社会人なりたてということもあり、先輩と名刺交換をした。


先輩は、大学院を卒業した後、超一流企業で飛行機やらロケットやらの設計に携わっているすごい人。かたや私は、地方の零細企業で着物作ってる平々凡人。

誰もが知っている超一流企業と誰にも知られていない会社との名刺交換。実に不釣り合いな名刺交換だ。

仕事の話をあれこれと話をしたり、プライベートな話をしたり、ま、ま、一通り先輩と会話を楽しんだ。合間合間に奥さんにも話を振ったが、ボクが投げたボールはことごとく返球されなかった。

(奥さんに)あんまりハマらんかったなぁ。。。

反省。。。

なんて思いながら、またまた頃合いを見計らって、自分の席に戻った。

楽しい宴は続き、そろそろの塩梅になりお開きとなった。ボクは、その場で1番後輩なので、最後に出ていく。簡単な後片付けをしながら、忘れ物がないかなどの確認をする。

散らばった座布団を整理しながら、上座の席に到達する。一枚紙切れが落ちている。


名刺だ。
私の名刺だ。

それを見て切ない気持ちになっていると机にも一枚、ぽいっと捨てられらように置いてあった。


あ、これも私の名刺だ。

先輩と奥さんに渡したはずの名刺。


。。。


ま、仕方ないか。
そらそうよね。
どうでもいいよね。


ん。はい。
おっけ。


名刺ほったらかされても仕方ないか。
そらそうよね。
俺なんてそんなもんよね。
おっけおっけ。
もっと仕事頑張ろう。



・・・



ん。
けど、少し傷ついた。




俺は、同じことしないようにしよう。
他人様に同じような悲しい気持ちさせんようにしよう。


そんなことをこの飲み会で誓った。


・こぼれ話

あれ以来、その先輩とは会っていません。どこで何してるかも知りません。おそらくすごく偉い人になっていると思われます。多分、ボクのことなんて1mmも覚えてないのだろうなぁ。。。。w


・最後に一曲


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