近所散歩日記 〜ベビーカーに1歳半を乗せて〜
次女一歳半をベビーカーに乗せて、えっちらおっちらと歩いてきた。散策日記でも書こうと思う。
とある金曜日16時前、散歩スタート。
四条通りを東へ歩いていく。
大丸の屋上に寄る。散歩開始から約15分、ベビーカーの次女を解放させる。芝生の上でトコトコと歩いては、ときよりペタリとこける一歳半がかわいい。私は見守りながら、ベンチで休憩する。
散策再開、四条通りをそのまま東へ。別にお店に寄るわけでもないのに、河原町に近づくにつれて、気持ちが浮つく。おそらく死ぬまでこの浮つき癖は治らないと思われる。
そんな浮ついた気持ちをそのままに寺町商店街へとスムーズに吸い込まれていく。お洒落なお店をポケーっと眺めながら、1人で勝手に若返った気になる。
*
商店街をつきぬけて御池通りに出る。信号を渡り、京都市役所の広場でもう一度、ベビーカーの次女を解き放す。
日も暮れてきたので、そろそろ帰ろうと思い、バス停を目指す。しかし、ここにきて次女は、グズグズのグズ。ベビーカーに乗せようとしても、イヤだイヤだの大グズり。
さて、困った。
グズり姫を抱きかかえて、バス停を目指そうとするも、周りの他人が気にするくらいの大音量で泣きじゃくる次女。
おそらく、寒いのだろう。こればかりは毛布を忘れたボクが悪い。失敗した。次女よ、すまぬ。
このテンションで、バス停を目指すのは厳しそうなので、一旦ホテルオークラで暖をとる。中に入ってホールで次女を落ち着かす。
中に入ると泣き止んだ。耐えた。やっぱり寒かったのか。ごめんよ。
*
ここで嫁からLINEあり。
ナイスアイデア。
嫁天才。
こちらの状況を返信して、近くで落ち合うことになる。その場所まで移動する。
次女も落ち着いたので、もういいだろうとベビーカーに乗せる。
が、ミスった。
ベビーカーに乗せると大泣き再開。
けどまぁ、ママと合流さえすればこっちのもんでしょと泣きじゃくる次女を泣かせたまま移動。賑やかなベビーカーを押しながら歩いて、合流場所へと向かう。
その間も大泣きも大泣き。
あまりにも泣いているので、感じの良さげなお婆さんがコチラを心配そうに見ている。
お婆さん、心の声聞こえてますよ。
けどまあ、心配してくれてありがとうございます。帰ってお爺さんとの食卓での話のネタにください。
大ぐずり姫を乗せたベビーカーを押す私、もはや無心。淡々と待ち合わせ場所へと向かう。
*
待ち合わせ場所に着いた。
まだ嫁と長女は来ていない。
とりあえず、ベビーカーから次女を下ろして抱っこでよしよしとあやす。
が、泣く。
否、泣くから喚くに進化を遂げている。
困った困った。
もうすぐ合流。
頑張れ俺。負けるな俺。落ち着け次女。
すると背後から声をかけられる。
天使かと思った。
いや、天使でした。
天使の正体は、高級ソファ店のお姉さん。
必死すぎて気づかなかったけど、高級ソファ店のショールームの前で喚き散らかしていた模様。
ボク自身かなり限界きてた。お姉さんのご厚意に甘えさえさせていただいた。
お店に入るとなんとまぁ暖かいこと。
と案内されたソファは100万越え。
うひやぁ、と声が漏れた。
すみません、ありがとうございます、と返すが、流石にソファにどっさり座ることは出来ない。
立ったまま抱っこであやす。
中に入れていただけただけで感謝がすぎる。
次第に泣き止む次女。
やっぱり寒かったんやなぁ。
ほんっとごめん!って気持ち。
すると嫁さんと長女が通りの向こうに見えた。一安心。無事合流。
ソファのお姉さんに深々と頭を下げて、お店を後にする。
家族4人で王将を目指す。
その間、高級ソファのお姉さんの神対応を嫁と感心しまくり。
ちょっと近所散策した2時間ほどの間に色々あった。大ぐずりの時は、どうなることかと思ったけど、全ては、ソファ店の優しさに触れるためだったのかも。
ボクらも人に優しくしてこ。
優しさ伝染させてこ。
そういう家族になろう。
そんなことを嫁と話していると王将に着いた。
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