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「最後の晩餐は、オトンの卵焼きが食べたい」と娘にいわせたい。

先日、姉貴とダラダラと喋っていた。トークテーマは、「てか、オカンとオトンの作るご飯で好きなやつ何?」である。

36歳の私は、オトンのだし巻き、オカンのミートソースパスタと答え、38歳の姉貴は、オトンの鯖寿司、オカンの茶碗蒸しと答えた。

姉貴とは、生まれてずっと兄弟しているが、分からないものである。お互い出した答えは、それなりに意外性があり、それなりに良いリアクションを取り合った。

おとんもおかんも料理するタイプで我々は幸せやでな、なんてことを話した。

ところで、現在、ほぼ毎朝、卵焼きを焼いている。

長女4歳と次女1歳半の朝ご飯として作っている。ご飯と卵焼きと牛乳が朝食基本セット。昨晩の残りor味噌汁を付け加えるときもある。

少し前までは、全く違う朝食だった。長女の朝食は、チョコクリームやジャムを塗りたくった食パンだった。おそらく体には、良くない朝食である。

変わるきっかけをくれたのは、「食」のシーンを丁寧に描写している小説だった。読後、自分の食生活を見直そうと思った。もう少し丁寧に生活しようと思った。

丁寧な生活とは、朝ごはんをちゃんと食べることだな、と思考した私は、朝食を作ることを決めた。ご飯と卵焼き、味噌汁から始めよう。

この時点では、自分のための卵焼きである。しかし、私が美味しそうに朝ごはんを食べているのをみて、娘たちが同じものを食べたいといい出した。

そして、彼女たちの舌に卵焼きがハマった。それ以来、娘たちの朝食は、ご飯と卵焼き、牛乳、+α(晩御飯の残りor味噌汁)に変わった。

朝食を作るようになって、朝イチからメンタルが満たされる感覚がある。

というのも、毎朝、娘たちが私が作った卵焼きを食べて、美味しいと言ってくれることがシンプルに嬉しい。親として高純度のやりがいを感じる。

よくある質問で「最後の晩餐に何が食べたい?」と聞かれたとき、「いろいろあるけど、結局オカンが作った卵焼きかなぁ〜」というテンプレの答えがある。

人それぞれ、好きな手料理がある。オカンの手料理、おとんの手料理、おばあちゃんの手料理かもしれない。もちろん嫁さんの手料理も。

一般的に美味しいかどうかで考えると料理人の作った卵焼きの方が美味しいだろう。しかし、身近な人の手料理には、それを超える何かがある。

お店でしか食べないような横文字の料理ではなく、小学校家庭科の教科書の調理実習1ページ目に書いてあるようなご飯が美味しい。

好きな手料理の選定においては、何を作るかではなく、誰が作るか、そこに思い出が乗っかっているかに価値がある気がする。

私の下心としては、娘たちにとって「卵焼きといえば、オトン」みたいになれば、いいなと思っている。どの卵焼きも美味しいけど、ふとしたときにオトンの卵焼き食べたいっておもってくれたらいいのになぁ、、、。

な〜んて思いつつ、今日も今日とて、朝イチからネクタイ姿でキッチンにたち、卵焼きをくるくると巻く36歳のおっさんである。


・こぼれ話

卵焼きを巻く作業が嫌いではありません。と言うか、結構好きです。朝イチってのがまたいいです。精神統一感があるというか、うまく巻けたら嬉しいし、失敗したときもその日のメンタル状態が測れる気がするといいますか。ま、そんな感じです。

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