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クルーズ船【MS EUROPA】に乗っています。

僕はドイツでショーアーティストとして生計を立てている。
この世界情勢により、半年間(本当にほぼ丁度半年)の仕事は全てキャンセルに。

久しぶりに頂いたお仕事がクルーズ船でのパフォーマンス。
9月14日〜27日。
HamburgからCanalを通りEast Seaを巡りながら
Swedenを経由して2週間かけてNorth SeaからHamburgに戻ってくる。

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僕は去年もこの船でショーをした事がある。
MS EUROPAはクルーズの中では300人規模で少し小さめだけど
一つ一つの部屋やレストラン、アトラクションが物凄く豪華で
クルーズの中でも高級な部類に入る。

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話を頂いた時まず思ったのは「え!クルーズ…やってるの?!」だった。
日本人にとってこの状況下のクルーズ船旅は複雑な想いがあるよね。僕も不安だったし、だからこそ仕事を受ける前に自分なりに一生懸命調べた。

その結果
・乗客数を大幅にしぼる
・船内公共スペースでのソーシャルディスタンス・マスク着用の徹底
・乗客スタッフ全員がPCR検査を受ける

等など、国が定める一定の規定を満たせば運航出来るとのこと。
なるほどなるほど。

ドイツではルールを国(もしくは州等の自治体)が制定し、
罰則を設けることが出来るため
各業界・企業もそのガイドラインに伴って事業を展開している。
それ自体はとても分かりやすくていいよね。
もちろんルールが間違ってるぞーって各地でデモは起こりまくってるけど
現状何を守れば何処までの事が出来るっていうガイドラインは
この状況下でとても必要な事だと思う。

実は2週間前に、その"国が定めたルール"によってこの船は大きなピンチを迎える。
元々行く予定だった国がガイドラインを厳しくした事によって、
MS EUROPAは入港できなくなってしまったのだ。

それによって現在のルートに変更。
もちろんそれに伴った乗客のキャンセルもあったと思う。
だけども、それでも旅がしたい!という人々の気持ちに
この会社は精一杯答えてるんだなと感じた。

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この記事を書いているのは9月15日。つまり乗船した翌日である。
一晩過ごしてみて、改めてその徹底っぷりに驚く。
上記の条件に加えて

・乗船時、乗客ごとに乗船可能時間が定められており他の乗客との接触を防ぐ。
・乗客のトランクも一つ一つ消毒。
・従業員はマスク、手袋の徹底。
・1日数回船内公共スペースの消毒作業。
・客室の掃除は1日2回。朝と夜。
・船の至る所に消毒液を配置。
・船内のレストランは4人以上同席不可。
・乗船時だけでなく毎日体調・体温のチェックを全乗客が行う。

等など。
万が一PCRテストをくぐり抜けて乗客、
従業員の中から陽性者が出たとしても
絶対にクラスターを起こさせないという信念を感じる。

僕の感覚としては、普段街で生活しているよりもよっぽど安全である。

しかもそれは従業員の努力によって賄われている部分が多く
乗客として普段の生活以上に意識すべき部分は少ない。

これから幾つかの港を巡るのでまだ何とも言えない部分も残ってるけど
巡る街も感染者が少なく、安全とされている場所ばかり。
現状新規感染・クラスターが起こるとは考えにくい。

何をどう対応すればウイルスに対抗(共存?)できるのかを
考え抜いた結果の旅
なんだなと、改めて実感。

ちなみに今回はそんなMS EUROPAに
GOPというVarieteシアターがショーを提供しており
そのショーに出演するアーティストの一員としてこの仕事に参加しています。
ショーは期間中2回。2週間でたった2回?!って思われるかもだけど
リハしながらなのでそこまでずーっとまったりは出来ないのです。

とはいえ自由な時間もほどほどにあるので
記事を書いたり、戻ってからの準備をしたり
もちろん感染対策に気を配りながら
僕なりに船を満喫しようと思います。

そんなクルーズ船【MS EUROPA】についての記事でした。
ではまたー。

Naoto

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