【オススメ書籍】フィードバックの誤謬
育成に関するテーマとして、よく上がるフィードバック。
良いフィードバックとは何か、いまいちなフィードバックとは何か。
ネガティブなフィードバックの良い言い方とは?要望するフィードバックとは?等々。
様々な切り口で語ることができるテーマ。
一般的に言われていることで実は間違っているのでは?というアプローチの書籍に興味を持ち購入。
■この本を読むと良い人
■この本で学べること
■メモ
①自身・他者の成功体験との比較による指摘は有効か。
不足知識を指摘するティーチング的なフィードバックを除き、一定パフォーマンスが出てる中で改善するフィードバックを与えても、メンバーの成功や卓越性の向上には寄与せず、むしろ学習を妨げる。
自分のパフォーマンスを引き出した要因が、他者のパフォーマンスを引き出すとは限らない。
フィードバックする際の変数は、タイミング、場面、伝え方、伝える内容、メンバとの関係性、メンバーのタイプ等々がある。
一概に妨げるというのは本当かと思いつつ、自分だったらこうする、こうしていたという観点でフィードバックをしがちだったため、その時の前提と今回のケースとの再現性を踏まえて、慎重にアプローチを考えるべきだと感じた。
②フィードバックが果たすべき役割とは。
メンバーがパフォーマンスする方法は、個別的なもの。
過去、現在でパフォーマンスした時に、本人には自覚化し難い、どんなプロセス・結果をもたらしたかを自覚化させること。
メンバーがすでに持っているパフォーマンスするパターンに認識させ、定着させ、再現させ、磨きをかけることがフィードバックの役割。
神経学的には、学習とは追加ではなく、今あるもののが認識、強化、洗練されるプロセスである。自分が得意とする分野がより大きく、成長する。
人によって、ニューロンやシナプスのパターンが異なり、結合が多く発達している部分は増加ペースが早い。
ここを見つけて、強化することが学習。弱みに着眼されると、学習が抑制される。
確かに自身の被マネジメント経験からも、自身の勝ちパターンを自覚化してもらうようなフィードバックは印象に残っている。
ハイプレーヤの事例を参考にはなるかもしれないが、自身の価値発揮パターンを見出し、定着、再現していくことが一人一人パフォーマンスの総量を上げていくことになるかもしれないということを気づかせてくれる書籍。
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