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【オススメ書籍】人的資本経営への理解を深める-経営戦略としての人的資本開示

お盆中に人的資本経営に関する情報をまとめてインプットしたいと思ったので、購入。


■この本を読むと良い人

 ・人的資本経営に関して概要を理解したい方
 ・人的資本経営に向けた具体的なステップを理解したい人
 ・蒸気に関心がある人事担当や現場マネジメントの方

■この本で学べること


 ・人的資本経営と開示の違い
 ・基本的な開示情報や開示状況の現在地
 ・これまでの人的資本開示に至った経緯

■メモ


 ①インプット、プロセス、アウトカムという考え方

インプット:いくら、どのくらい時間をかけて
       例)研修総時間、報酬、福利厚生
プロセス :どんなアクションを通じて
       例)リーダーシップ研修、組織目的を共有するMTG等
アウトカム:何を目指すのか?(定量的な指標)
       例)エンゲージメントスコア

投資家からは、中長期の業績とエンゲージメントスコアの相関は、強い相関があると言われている。

人的資本経営及びその開示を先んじて行なっているドイツ銀行が上記のような考え方で整理しているという。

人材への投資を上記のように投資対効果で明確に表現し、モニタリングし改善していくことに本気で行なっているように思う。

おそらく、経営層、人事、現場マネージャが可視化されたダッシュボードを見ながら、共通のものさしで取り組まれているのだろう。

業績だけでなく、人組織に関する定量的なマネジメントスキルが今後より求められそうである。

②開示状況の開示度を測る指標

こちら本文にて、開始度を測る指標として紹介されたものが興味深かった。
どのような形で企業同士が比較されるかはわからないが、以下の2つのばらつきが垣間見えた。
今後、下記のような相対的な開示度のばらつきから短期では向き合う企業が増えそう。

・企業別の開示度のばらつき(ある企業だけほとんど開示していない)
・項目別の開示度のばらつき(ある項目だけ開示をしていない企業が
 多い 異動の流動性や後継者計画など)

③企業価値として、中長期の持続性を問われている

ESGはもとより、人的資本の経営の流れは抽象的には同じように感じた。

短期の収益だけによる企業価値評価だけでなく、中長期で持続的に社会に対して価値がある存在なのかという興味関心度が高まっている。

大きな潮流の中における、1つの事象として人的資本経営および開示への動きが高まっているように感じた。
  
④人的資本経営、開示の影響範囲

人的資本への考え方及びその開示により、対経営、対雇用(求職者)、対顧客(サービス提供者)への影響がある。

環境への影響を考えているかと並び、人を活かす経営をしているかにより、企業価値が変わる、企業のブランディングも変わる。

ここに経営として投資を行い、人事の中計のようなものを立て、人事情報の可視化、モニタリング/改善していけるか?
短期では成果が得ないかもしれないが、中長期で大きな差になると理解。


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