世渡密

世渡密(よわたり・みつ)です。 Mituyo. 文字を書くのが好きな20代。 【演劇人…

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世渡密(よわたり・みつ)です。 Mituyo. 文字を書くのが好きな20代。 【演劇人】【作家】【小説家】【脚本家】 というには烏滸がましい。 おこがましいって漢字で書くと難しいね。 《スキ・フォロー、とても嬉しいです🌿》 (icon/headerノーコピーライトガールさま)

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はじめまして。【自己紹介】

閲覧ありがとうございます。 はじめまして。 世渡密(よわたり・みつ)と申します。  変な名前ですが覚えてもらえたら嬉しいです。 ここでは ・過去の作品の整理(戯曲が多め) ・これから少しずつ書いていく作品のプロット ・エッセイ(と呼べるほどのものではない) など、 日常の些細な出来事から、小説・戯曲などを そっと置いていけたらいいなと思っております。 思ったことを素直に書きたい。 映像作品や、ライブ映像の感想も書きたいね。 学生時代の10代だった頃の作品たちも多いので

    • 「選ばれる」と「選ばれない」の話。【独り言】

      突然ですが、この世は大抵2択の選択肢で出来ていると思っています。 夜ご飯カレーかうどんか 来ていく服は黒か白か あの人は自分のこと好きか嫌いか 合格か、不合格か 本当はたくさんの選択肢があるのかもしれないけど 究極2択になると思うんですよね。 そうなると必然的に 「選ばれる方」と「選ばれない方」が出てくる。 「選ばれない方」に選ばれたとき(ややこしい) 僕はとても凹んでしまいます。 「選ばれない」と、この世界から必要とされていないみたいで、 まぁ実際必要な

      • 「何をやってもうまくいかない」が羨ましい話。【独り言】

        「何をやってもうまくいかない」ことってあると思う。 何をしてもうまくいかない日、 誰に会っても気分が乗らない日、 何をどうしたって、不運が舞い込む日。 そういう話を聞くたびに思う。 めっちゃえらいじゃん。と。 「何をやってもうまくいかない」ってことは、 「何か」を「やった」結果であるわけで、 そりゃ結果はどうあれ まず行動を起こした時点で、本当に凄いし、えらいと思うんだ。 だって、僕は何もしてない。 何かをやることすらできていないんだよなぁ。 うまくいったかどう

        • この世界に 推しが実在していた話。【舞台挨拶レポ】

          誰しも「推し」というものが存在すると思う。誰しも、というのは大袈裟かもしれないけれど、大多数の人達は自分以外の生命体に全力になれる熱量を抱えていると、僕はそう思っている。 例外に漏れず、僕もそうだ。 僕は各方面に「推し」がいるタイプの人間で例えばアニメならこのキャラクターが推し、2.5次元俳優ならこの人、3次元ならこの人、芸人さんならこの人たち、というふうに各ジャンルに拝み倒したい人々がいるタイプのヲタクである。 そして、その崇拝心を行動力に変えるタイプのヲタクでもある

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        はじめまして。【自己紹介】

          おれの一座【戯曲/脚本】

          「君にはこういう作品を書いてほしくない」それがこの☝作品。初めてそう言われた後、冷静になって書き直したのがこちらの作品です。かなり星新一さんの作品をそのまま吸収して吐き出しているだけの作品。恩師はこういうのを求めていたようです。この時、人に依頼されたものを書くことの難しさを覚えました。 人物座長         団員い 団員ろ(女) 団員は 団員に(リエ) その他団員たち(ダンサー含む) 幕が上がると、舞台は暗いまま。何人もの団員が各々動いている。 遊覧船の乗客に扮した団

          おれの一座【戯曲/脚本】

          オレの一座【戯曲/コント】

          この作品にはとある思い出がある。大学一回生、「衝動―喜劇的ドラマに添えて―」を早々に書き上げた僕は、同期が一本目を書き上げるのに苦労している中、恩師に「もう一本書いてみたら?」と進められ、「君がどんな人か教えてくれ」とそんな会話をしながら、自分に影響を与えた作家の話をすることになった。「星新一さんが大好きです」その言葉で、恩師から「星新一で好きな作品からイメージを拾っておいで」「それで一本書いてみて」そう言われてワクワクしながら書き上げた。星新一さんの「おれの一座」というSS

          オレの一座【戯曲/コント】

          ヒーローたちの喧騒【戯曲/コント】

          『別役実のコント検定』(白水社)に収録されている「ヒーローたちの出発」という作品この作品は高校生の頃、演劇部だった時に稽古の際に使用したそれが、なんとなくずっと忘れられなくて、でもこの作品の名前もどの本に載ってるのかもまったく手掛かりがなく。ただただ、ヒーローが出てくる、コント。それだけを大学の講師陣に投げかけた結果。見つかるもんなんだなぁ。(しみじみ)大好きな作品と再会した喜びは大きかった。その後の物語、という名目で書き下ろし、上演した。(上演というと大きく感じるが、小さな

          ヒーローたちの喧騒【戯曲/コント】

          「その先にあるもの、とは」【感想文】

          某劇団様の舞台を観に行った時の感想文。今でも思い出せるのはこの時初めて(自分にとって)「面白くない」と感じる舞台を観劇したということだ。これまで何が「面白い」と感じ「面白くない」と感じるか、良さが分かるか、悪さを感じるか、そういったことが全く分からなかったのだが、「面白くない」を知ることが、その後の演劇人生に大変に糧になった。あの時この芝居に出会えてよかったと思う。自分にとって心に響かないもの、というのを知れた時間は、貴重だった。  dracom Gala公演 ウイングフィ

          「その先にあるもの、とは」【感想文】

          英国を救った友情の物語 ――『英国王のスピーチ』を観て。【感想文】

          映画を見る授業がありました。(雑な説明)生徒達のやる気は皆無のように感じてましたが(9割が睡眠タイムだった)結構自分は好きでした。ただ、先生のチョイスする映画に当たり外れが多かったように思います。でも、嫌いじゃなかった。よく眠れる授業でした。先生、ごめんなさい。レポートで出した感想文です。当時注目されてた映画。今見たらまた違う感想が生まれるのかな。  重度の吃音に悩まされたイギリス王ジョージ6世と、その治療にあたった植民地出身の平民である言語療法士の友情を史実を基に描いたこ

          英国を救った友情の物語 ――『英国王のスピーチ』を観て。【感想文】

          歌舞伎『鳴神』「高僧と美女が織りなす男女の駆け引きの美しさ」【感想文】

          歌舞伎十八番集から選択した作品『鳴神』の感想文。せっかくなので置いておこう。  私が選択した歌舞伎は、歌舞伎十八番集から『鳴神』だ。何故この歌舞伎を選んだかというと、最初に歌舞伎十八番を選ぶと決めてから、歌舞伎十八番集とあらすじ本を一通り目を通した時に、一番魅力を感じたのがこの作品だったからだ。その魅力はいくつか存在したが、一つはやはり鳴神上人と雲の絶間姫が交わす男女の駆け引きの場面だ。  「歌舞伎十八番」と謳っているのだから、格式高いイメージを勝手に抱いていたのが、この作

          歌舞伎『鳴神』「高僧と美女が織りなす男女の駆け引きの美しさ」【感想文】

          田中千禾夫『マリアの首』を読んで。【感想文】

          大学一回生の頃だった。まだ福島から大阪に来て、2年も経過していなかった頃だったから、「呪縛」が強かった時期。そんな時期の自分の言葉を今の自分が読むと不思議な感覚になります。  田中千禾夫作『マリアの首』を読み始めて、自分は二度その本を閉じることになった。その理由は二つあり、一つは単純に不慣れな長崎弁(九州弁)に酷い違和感を感じて、話の内容をうまく読み取れなくて読むのを挫折したからだ。  もうひとつは、登場人物が“ケロイド”つまり“被爆者”であり、そのことをはっきり認識し、自

          田中千禾夫『マリアの首』を読んで。【感想文】

          岸田國士『紙風船』を読んで。【感想文】

          学生時代、触れる機会が多かった岸田國士作品。もう一度ちゃんと読みたいなぁと思った。恐らくこの頃と全く違う感想が出てくると思う。  岸田國士作『紙風船』を読んだ。感想を考える(というより、何かを感じる、何かを得る、と言った方が正しいかもしれないが…)よりもその前に作品自体が終わってしまったことに驚いた。夫婦が登場人物だから、二人が仲がよいのか、悪いのか、そういったことに注目した。これは夫婦の絆の話か、逆に今にも別れる二人の話なのか。それとも全然違う人物、第三者について考える話

          岸田國士『紙風船』を読んで。【感想文】

          三島由紀夫『金閣寺』を読んで。【感想文】

          こちらも大学での課題として提出したレポート。三島由紀夫作品を理解するにはあの頃の自分は幼稚だっただろうにと思う。ちなみに今も理解できる自信はない。  著者三島由紀夫、不朽の金字塔(という言葉が裏表紙に書いてあり自分の好奇心を刺激した)である『金閣寺』。レポート課題として出された課題図書だったが、自分はいつか読んでみたい、読まなくてはならないと思っていた作品だった。自分は馴染みのある本屋へ行き、この一冊と巡り合った。そのとき確かに自分は期待をしながら表紙を開いた。数ページ読ん

          三島由紀夫『金閣寺』を読んで。【感想文】

          木下順二『夕鶴』を読んで。【感想文】

          学生時代にレポート提出した、「夕鶴」の感想文。「鶴の恩返し」ってバッドエンドなのかなぁ。  木下順二作、『夕鶴』を読んだ。ほんの数十分で読み終わった。ほんの短い時間だったのに、この、読み終わったあとの、言葉では形容し難い切なさは一体なんなんだろうと、悩み、そしてそんな切なさをたった数十ページの物語が与えてくれたのだと不意に強く感じて自分は驚いた。  『夕鶴』…それは『鶴の恩返し』を題材としており、その童話は幼い頃読み聞かせか何かで自分の記憶に残っていたためか、読みやすかっ

          木下順二『夕鶴』を読んで。【感想文】

          花には水を 君には夢を【戯曲/脚本/コント】

          これも10代の頃に書いた作品。短編です。先生に「良いです」と一言だけ添えられて返却された記憶。良いってどういう良いだろうとすごく考えた記憶があります。コントの題材やボイスドラマとかにいかがでしょうか。🐶 人物 ホンダ   二十代前半の男性。売れないカメラマン。 エミリ     女子高校生。不登校の3年生。 アサコ     六十代後半の女性。エミリの祖母。 男       大学生風な男性。 東京。都心。雑踏。 それを象徴するように、踏切の音や人々のざわめく音が響き渡る。徐々

          花には水を 君には夢を【戯曲/脚本/コント】

          リング ワンダ リング【長編戯曲/脚本】

          大学二回生の時に書きました。当時20歳の自分が好きだった要素を詰め込んだ話でした。同期から酷く批評されたのを覚えています。笑「1年前に凄くいいものを書いていたから期待したのに」同期の言葉は今でも忘れません。好きな作品を好きなように書けなくなった時期でもありました。でも作品たち、その中に出てくる登場人物たち、そしてその人物たちの人生には、そんなこと関係ありません。自分の好きなように生み出した命に、責任を持ちたいと思った時期でもあったんだなぁ、と今、なんとなく、そんな風に感じます

          リング ワンダ リング【長編戯曲/脚本】