【2023年9月】短編小説まとめ〜世渡り〜
割引あり
『やっと〇〇君、死んでくれた』
君は呟き寝返りをうつ。
僕の頬には涙が流れていた。
振り返らず進めと力任せに背中を押すポジティブはこんなにもウザいものなのか。
今日は君の誕生日。
目を覚ませば僕の誕生日。
遠くで鳴っている救急車の音に耳を傾けると
何故だか落ち着いた気持ちになれた。
朝食はパン派。
今だにバターとマーガリンの区別が付かない。
私は最後に『またね』といった。
早朝5時。君と見る最後の朝日だ。
【AM 5:00】
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5,828字
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