2020年5月2日

朝7時起床。

朝起きたらせがれがトランポリンとジャングルジムとすべり台で盛大に1人遊びをしていた。

テレビを付けてNHK教育。

朝の子供番組はシュールなバラエティが多く、大人もつい見ちゃう。

「つい見ちゃう」って大事だよね。


「ラジオブース内での作家の仕事」

ラジオブースで「放送作家は何をしているんですか?」と聞かれると「笑ってるだけですね」と答えているが、まぁ本当にそうな訳ない。

前の投稿にも書いたが主なのはメール渡し。

番組によって違うと思うが、僕の担当するラジオ番組は僕がパーソナリティーにメールを渡している。

メールを渡すタイミング、どんなメールを渡すか。

常にパーソナリティーに細心の注意を払い、そのタイミングを見極めます…なんてのはない。そんな事していたら緊張がブース内に伝わって空気が悪くなっちゃう。

パーソナリティーが面白い話をする、一緒になって笑う、でも「この流れならあのメールいける」と一歩引いて俯瞰でいる心を持つ。

これが仕事。


そもそもなぜ放送作家がラジオブースの中にいるのか。

基本、ディレクターは卓(録音や音量を調整したり曲やBGMを流したりする機械)に座っているし、プロデューサーは外で見守っている。

新人時代、先輩放送作家に「放送作家はパーソナリティーの精神安定剤だから」という事を言われた事がある。

超極論を言えば「居るだけでいい」という事。

パーソナリティーと作家は距離感が近く、特に1人喋りをしているとリアクションやトークに迷った時にアドバイスをくれる人が欲しくなる。その役目が放送作家。

ただ「居るだけ」だとパーソナリティの精神安定剤にしかならないし、番組の面白さはパーソナリティーに100%背負わせてしまう事になる。

そこで話の流れに合ったメールを差し込み、番組を盛り上げる爆薬を入れていく。


そしてもう1つ「笑い声」なんてのもある。

僕は言われるまで気付かなかったんですが、笑い声が高笑いらしいです。

自分の番組を聞き直してもそう思うから高笑いなんでしょう。

いわゆる「作家笑い」、誰かが笑っているとパーソナリティーは盛り上がるし、リスナーも盛り上がる。意外と思われるかもしれないが、僕は面白いと思った所でしか笑わない。「いつも笑ってるじゃん」と言われますが、単にゲラなだけ。

ちなみに僕の中で作家笑いナンバー1はぶっちぎりで渡辺雅史さん。(元TBSラジオ「伊集院光 深夜の馬鹿力」構成作家)


ラジオブース内での放送作家は「盛り上げ役」であり、番組が盛り上がるためにどんどんメールを投下していく「作業員」であり裏方。

番組によっては「一緒に喋って」と言われる。

番組が盛り上がるなら、パーソナリティーがやりやすくなるなら喋ります。

ただ作家はあくまで裏方なのでそれが必須な訳でもない。

要は番組が盛り上がればいい。その為に何をするか。別に放送作家がいなくても番組は成立するから。


という事でラジオの放送作家をやりたい人がいたら、まず色んな人と仲良くなる事。他人を好きになれない人には向いていない仕事だと思いますので。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?