2020年5月19日

朝10時起床。

子供の世話はカミさんに任せ寝坊。

午前中から台本の直しやらなんやら。

新番組の構成も立てないと…

「売れて欲しい人」

声優さんと多く仕事をする事があって、その中には売れている人もいれば新人さんもたくさんいる。

その中でも1番付き合いが長く、よく呑み、心の底から売れて欲しいと思っている2人の声優がいる。

EARLY WING所属 阿部大樹

B-BOX所属 山口智広

まだ僕が30そこそこだった頃、レギュラーラジオをやっていて収録終わりは3人でよく飲みに行ったものです。

「イイラジ」

元々は「裸執事」という18禁BLゲームのラジオを阿部くんとやっていて、その派生もあって2014年から2016年までの2年間、「ダブリルムーンアワー 誘惑RADIO〜イイラジ〜」という番組をやっていた。

18歳以上推奨女性向けシチュエーションCDの宣伝ラジオでリスナーの99%は女性。

男性パーソナリティーに女性リスナーが下ネタを送るという逆セクハラ番組でした。

個人的に18禁だろうがBLだろうが、あまり壁の意識はなく、18禁になって名前を変えるという事もしていないです。18禁関係のラジオCDのクレジットにも「ゆーやん」で載っています。

さてこのイイラジ。

どんな番組かと言うと「男子中学生の放課後」というべき、くだらない下ネタでキャッキャする番組でした。

リスナーさんが女性、女性からの下ネタ、セクハラにパーソナリティーがイジられる感じが当時受けていました。

ラジオ収録終わりで飲みに行くと、ラジオの反省会なんぞもしながらメールを振り返ったものです。懐かしい。

「売れたい！という思い」

阿部くん、山口くんと飲む際、2人は口癖なんじゃないかってぐらい「仕事欲しいっすねー」と言っていた記憶があります。

それは当然。声優やっていて思わない奴いません。

彼らだけではなく、そんな相談もたまに受けます。

ただこの世界難しいのは「誰かが押して売れる」ってのはあまり見ない気がします。

「あいつは事務所のゴリ押しで売れた」みたいな事を言う人もいますが、結局の所は実力勝負。

実力と運がなきゃ売れません。

声優に限らず、大手事務所で売れている人もその力あってこそです。

「嬉しい連絡」

2017年、阿部くんが「ようこそ実力至上主義の教室へ」というアニメに名前ありのキャラで出演が決まった。

教えて貰った時は嬉しかったな、ほんと。なんか乾杯した気もする。

2020年、人気アプリゲーム「あんさんぶるスターズ」の新キャラに山口くんが決まった。

そして僕は担当していないが、あんスタのラジオの収録が同じスタジオであり、ばったりと仕事現場で山口くんと遭遇。

いや、泣きそうでしたわ。

心の底からそのラジオ担当したかったと思った。

「総括」

声優に限らず、エンターテインメント業界は華のある世界。

ただその華の下には無数の夢散った人の思いがあって、そこの上に咲いている。

ある意味、残酷な世界。

「どうにか売れて欲しい」と応援していても、運と実力がないと売れない。

運って売ってない。

実力って持っていて当然。

チャンスはいつ巡ってくるか分からない。

じゃあ売れるにはどうしたらいいか。

「辞めない事」なんですよね。

辞めたら本当にそこで終わりなんです。

僕も何度放送作家を辞めようかと思った事か。

辞めなくてよかったです。

その辞めなかった理由は友人が止めてくれました。

「今辞めたらもったいないんじゃない？」

その一言で何度となく諦めずに来れました。

なので夢を追いかけている人には「辞めない方がいいよ」と言うようにしています。

夢を追った事のない人は「良いところで諦めた方がいい」と言う人もいます。

俺からすれば「無責任」だと思います。

夢を追って諦めた人ならまだしも、夢も追った事ない人がどの口で言うのでしょうか。

トコトン夢を追って下さい。

諦めるタイミングがもしあるとすれば、それは自分が教えてくれます。

人からどうこう言われる筋合いありません。

ちなみに阿部くん、山口くん以外にもいっぱい売れて欲しい友人はいます。

もちろんその人達も応援しています。

全員に頑張って欲しい。