2020年5月4日

朝7時起床。

起きるとせがれが寝室の柵を乗り越え、仕事部屋から俺のキャンプグッズを持ってきて遊んでいた。

びっくり。柵の意味とは…

もういらないかなぁ。


「探偵ファントムスクープ」

自分の担当したラジオ番組を思い出す事がたまにある。

昨日思い出したのは「探偵ファントムスクープ」。

「リスナーの疑問をパーソナリティ、スタッフが全力で検証する」というアニメ「無彩限のファントム・ワールド」要素ゼロの番組だった。

ウィキペディアに

「アニメ本編に沿った内容を残しつつも、番組を「下野探偵事務所」という架空の機関に見立てたコーナーを中心に、ラジオオリジナル企画を前面に押し出した番組」

と書いてあるけど、これ嘘ですから。

アニメ本編に沿った内容全く残ってませんから。


「実は探偵ファントムスクープは第2案」

さてこのラジオ、最初は「本編と関係なくてもいいので面白い番組を」と依頼がきた。

さて、どうしたものか。

パーソナリティーはよく知っている下野紘さん。

そしてレギュラーは初となる田所あずささん。

下野さんのテンション感は分かる。田所さんはどんな人なんだろう…田所さんのテンション感を知らないから、2人の掛け合いに重きを置くラジオにすると、どうなるか想定出来ないな。

じゃあそういうトーク主体のラジオじゃないな。

どうせやるならリスナーのメールに重きを置くラジオがいいなぁ。

「何しようかな」と、思いついたのが探偵ファントムスクープ…ではなく

「開運!下野神社!」という番組でした。

下野さんが「下神様」となり、リスナーからのメールで募集したお願いを叶えていくという内容。

「これやん!遊び要素あるしこれやん!」と意気揚々に企画書を書いたが、「あまりにもかけ離れているのでNGで」と早々に返される。

「駄目か!じゃあ目線を少し変えよう。」

初心に帰ってファントム・ワールドの原作を読む。

色んなファントムを封印していく話だよねぇ。

そうか、別にファトムじゃなくてもいいのか。

ファントムを見つけて封印する、って事は何かを2人がしたらいいわけだ。リスナーから「依頼」って形でメールを貰って、それを2人に検証して貰えばいい。でもスタジオで出来る事は限られるし、スタジオで出来ることを条件にすると幅が広がらずにつまらなくなりそう。じゃあスタッフも検証に参加するにしよう。

って、これ、どっかで見たな…あ、あの関西の有名番組じゃないか。

あの番組の局どこだっけ…朝日放送だ!ん?ファントムってどこ放送だっけ…朝日放送じゃん!

…まぁ、パロディーにしても同局だから謝れば許してくれるかな…

って事でダメ元で企画書書いったら通った。

下野神社が駄目で探偵ファントムスクープが通るのなんでだよ笑

ただ結果的にこれが大当たりで、メールも数千通届くしTwitterでも大バズリ。

下野さんに幼稚園児用のパンツを履かせたり、田所あずさ「純真Always」を雑に掛けまくったり、メール選びも楽しかったし、何より収録が楽しかった。

ただ内容からなのかゲストが全く来なかった(笑)

上坂さん早見さん内田さん阪口さん…メインキャスト全員来ない(笑笑)

来たのは柳原先生やモブキャラを演じた高橋伸也さんだけ(笑笑笑)

ただこれがバチっとハマるほど面白かった。

高橋さんは「下野探偵事務所の事務員」という位置に収まったほど。

もう一度高橋さんとはお仕事したい。


「日に日に増えるゾンビのようなメール」

メールはいじり、自虐、下ネタが多かった。

下ネタメール1通読むと翌週100通に増えてるみたいな、まるでゾンビの増え方。

ただ事務所からも製作委員会からもNG来ない。

現場では「なんでNG出ないんだ???もしかして聞いてないんじゃないか?」と話に上がり、次第に「もしかしてこの番組、忘れられてるんじゃないか?」と話に出たほど。

特に何も言われないし、パーソナリティーの2人も楽しんでるし番組も好調だし、メールを普通に選別し紹介していた。

しかしある時、事ある毎に田所さんが「最低!」と言っている事に気付く。

ここのリスナーはハイエナのような嗅覚を持っている。田所さんの「最低!」を見逃さなかった。

次第に「最低狙い」のメールが増えふつおたに普通のメールが来なくなった。

ふつおたで普通のメールを読んで、いじり下ネタはコーナーでやるから面白い。

「ふつおたで狙っちゃうのはちょっと違うんだよなぁ」と思ったので

「そこまでお前らが最低と言われたいならそれ専用のコーナー作るからそっちに送っとけ」

という意味で「ころあずに最低って言われたい!」ってコーナーを作った。

そしたら大ブレイク。凄い数来て選別が大変だった。

でもふつおたに普通のメールが増える事はなく、変わらずふつおたにも下ネタメールばっかりだった。

なので諦めた。この番組はもうリスナーの受け皿だと。


「ラジオCD」

ある日プロデューサーから「ラジオCDを作りたい」と連絡が来た。

正直、「正気か!?」と思った。

でもどうせやるなら調査依頼から紐付けたものがいいなぁと思い、ダミヘでラジオ収録を行った。

田所さんのダミヘデビューだったかな?今では貴重な音源になった。

アーカイブは色々あって残せなかったみたいだが、まだ買えると思うので興味ある人は探してみるといい。


「総括」

よくTwitterなどでも「またファントムスクープをやって下さい!」と言われる。

確かに楽しいラジオだったし、パーソナリティーもディレクターともまた仕事したい。

でも多分、今やるとちょっと違う感じになるんじゃないかなぁと思ったりもする。

それなら下野さん、田所さんとまた別の楽しいラジオやりたいなと思う。

結果、ファントムスクープっぽい物が出来上がるかもしれないけど。

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