2020年5月22日

朝8時起床。

ずっとなんか気分が落ち込んでいる。

太陽が出ていないからだ。

直射日光の大事さに気付く。

今って梅雨?早くない?


「コロナで起こった働き方改革」

さて、3月までは今まで僕らが生活していた世界でした。

4月7日、日本国政府より緊急事態宣言が発動され生活は一変しました。

皆さん感じている事だと思いますが街に人は減り、お店は自粛休業、仕事の仕方も変わってきました。

その昔、Googleという世界で超有名な企業と仕事をした事がありました。

Googleの日本支社は六本木ヒルズにあり、何フロアかあった気がします。

その会議室にはビデオ会議システムがあり、聞くとこによると「海外の人と会議する時はこれを使う」との事。

人と会わずに良きアイデアが出るのかなぁと思ったものです。

これが8年ぐらい前でしょうか。

2020年5月、リモート会議は普通の事になりました。


「リモート会議への移行」

僕の仕事で言うと、イベントは全滅。

1st LIVEから関わっているヒプノシスマイクのLIVEも5thは中止。

配信となりました。

テレビ番組は収録に作家が入れず、ラジオ番組はリモート収録。

ナレーション録りは作家の入室禁止、会議もリモートになりました。

という事でこの1ヶ月半、ずっと家にいるのが基本なんですね。

ハライチ岩井くんとやっている「アニ番」だけは元々2人でやっているという事と、収録スタイルが三密には当たらないという事で続けてはいますが。

さて8年前にGoogleで感じた違和感、今もあるか?いや、ないです。

というかリモートの方がやりやすい。今はそう思います。


「放送作家の仕事は雑談」

まだ事務所に所属していた若手時代。

先輩の作家から言われたのは「出来る作家は雑談が面白いんだぞ」という雑談の美学でした。

主にテレビ番組の会議は雑談から始まり、番組の打ち合わせになっていくのが多い。

雑談は話す作家のセンスも問われるし、何より面白い人には面白い事が起こる!という番組会議の鉄則みたいなのがありました。

2020年、これが崩れた。

リモート会議をするとまず雑談が減る。

雑談30分、会議30分なんて番組会議もあるぐらいだが、雑談長くても5分。

というか雑談するのがしんどい。耐えられない。

どことなくみんな感じているのか、決めなくちゃいけない事、話し合わないといけない事に自然と話が行く。

当然の事なんですが、いわゆる無駄が削られる感じですね。

当初、会議と会議の移動時間が僕のリラックスタイムだと思っていました。

車移動なので会議間の移動時間は60分取り、前の会議からのクールダウン、次の会議へのモチベーションを上げる時間だ…そう思い込んでいました。

リモートになり、最初の方は「移動無いと頭が切り替えられない」と思っていましたが、今や「車出すのめんどくさい」となっています。

Googleで感じたアメリカンスタイルは理にかなっていたと思いました。


「オフィスは無価値なのか」

数年前に「ノマドワーカー」という言葉が流行しました。

いわゆる店舗やオフィスを持たず、カフェやシェアオフィスで仕事を行うフリーランスの人を指す言葉。

当時はカッコいい、おしゃれ、憧れみたいな感じで言われていました。

安藤美冬さんという美人な人が情熱大陸に出てその魅力を語ったのも大きかったと思います。

ただこれが流行った時期、放送作家はみんな思っていたでしょう。

「俺らずっとやってっけど!」

放送作家ほど事務所がいらない仕事はありません。

僕も作家事務所時代、会社に行くのは月に一度明細を貰うだけでした。

あくまで個人で仕事を取り、個人で仕事を行う仕事ですから。

事務所の意味はあまりないんですよね。

今も自宅を事務所としていますが、他で借りる理由もないのでこれで事足りてます。

現に渋谷、六本木などでオフィスを引き払う企業も出てきたみたいですね。

僕の友達も家賃が80万掛かるオフィスを引き払いました。

「この1ヶ月のリモートで必要ない」と判断したそうです。

要らないのであれば、諸経費浮きますから解約しますよね。そりゃそうだ。


「声優の仕事の変化」

声優さんの中には自宅に録音ブースを持っている人もいます。

趣味や仕事の練習などで作った人もいるかと思いますが、この先「自宅で録音出来る事が条件の仕事」が出てきそうです。

コロナで現場に集まれない…ではなく、リモートで慣れた日本人。今後、わざわざ呼ぶのがめんどくさいから、いっそのこと家で録音して送って貰って、編集すればいいとなるのではないかなと。

なので友達の声優には「今のうちに家での録音環境を整えておいた方がいい」とは言っています。

自宅録音出来る人に仕事のチャンスが来る可能性があるかなと。

部屋が狭くて防音ブースが作れない!という若手には「トイレを防音ブースにしたら?」と言います。風呂トイレ別であればあくまでトイレは個室なのでホームセンターで吸音材を購入して貼れば賃貸でもいける気がします。

ちらっと見た記事には「5万円で防音室が作れる」ってのも見ました。

将来、アニメのアフレコは自宅から行う、対面せずにリモートで掛け合いをする…なんて声優からすれば「勘弁してくれ!」「それ演技じゃない!」って言葉が聞こえてきそうな未来もあるかもしれません。


「総括」

この1ヶ月半で日本の仕事の在り方が変わってしまいました。

もう元には戻れないです。

ただこれをチャンスと捉えれば、チャンスなんですよね。

新しい働き方があるというのはそれに伴い生活も変化する。

少なからず僕は結婚してから1番カミさんと一緒にいる1ヶ月ですし、子供と一緒にいる期間も1番長いです。

家族と過ごせるのはいいですね。ほんと。

いつまでいられるか分からないので今のうちにいようと思います。

それにしても減った仕事は復活するのかなぁ。どうだろうなぁ。

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