これから日本語教師として身につけたいスキル
こんにちは。ゆーいちです。
国内の日本語学校で日本語教師をしたり、
書籍解説をしたり、日本人と海外の方をつなぐオンラインベントをしています。
日本語教育能力検定試験、お疲れ様でした。
これから教壇に立つ機会を得る方、来年再チャレンジを考えている方
いろいろな境遇の方がいらっしゃるかと思います。
今日の記事はこれから初めて教壇に立つ方向けに、
キャリア7年目の私が、これから日本語教師として身につけるべきスキルを共有し、今からスキル研鑽に励むヒントになれば幸いです。
0)これまでのキャリア
教育大学で日本語教育を専攻
2012年 検定試験合格
2013年 2週間タイの大学で教育実習
2014年ー2017年 実習先のタイの大学で講師
2018年ー現在 国内日本語学校 専任講師
大学で日本語教育を専攻し始めたときは、日本語の先生になるというイメージは全くなく、ただ海外の人と一番関われそうだったからという理由で選びました。
気がつけば、日本語教師一本のキャリアを築いてきました。
私の周りの魅力的な先生方は、一度会社勤めしてから、日本語教師を志した方や、全くの異業種から転職した方など、
様々なバックグラウンドを持つ人がいました。大学で日本語教育を専攻していないからこそ、教える幅も広がりますね。
1)ICTスキル
早速本題のこれから身につけたいスキルですが、やはりICTスキルです。現在勤務しているところでは、2020年3月からzoomを導入しました。
初めは、ほとんど全員の講師がzoomの基本操作(画面共有、ブレイクアウトセッション、ホワイトボード)などができない状態からでしたが、徐々にスキルアップをさせていきました。
zoomは使えるようになったのですが、
その他、電子黒板、quizizzなど今まで触ったことのないものを使い、積極的に学びたいです。
2019年から動画コンテンツの作成もやってきたのですが、動画の質、編集技術も上げていきたいです。
また実際の日本語教育の現場でどう利用できるか想像できませんが、Oculus Questも興味があります。VRの世界で学ぶ未来も遠くないような気がします。
教え方の幅を広げ、いろいろな学生のニーズに応えられるようにしたいです。
2)学習者を理解する力
経験を積むごとに研ぎ澄まされてきましたが、目の前の学習者を理解する力を伸ばしたいです。ここには二つ意味があります。
①その人を理解する力
語学教育ですが、やはり人と人との関わりなので、その人の今の心理状態、モチベーション、目標、課題を理解し、伴走者として、寄り添い続けたいと思います。キャリア一年目の先輩の言葉を今でも大切にしています。
「授業は学生と先生との共同作業だ」
②課題特定能力
学習者の今のパフォーマンス、将来の目標を照らし合わせ、今何をすれば一番効果的か長期的に考えられる視点を養いたいです。経験がないうちは、すぐに結果を求めがちでした。
「今すぐにはできなくて当然。でも、3ヶ月後は○○できるようになるはず。」と計画立てて提案していきます。
特に、個人でプライベートレッスンする際に必要なスキルだと思っています。目の前のレッスンに集中することはもちろん、数ヶ月後の学習者の姿をこちらが思い描けるかでレッスンが変わります。
3)説明能力
日本語教師の一番基礎となる力です。まだN1,N2の文型指導の経験が浅く、説明がまだまだ未熟だと感じています。
私の中でいい説明とは以下の条件があります。
①端的
②明快
③汎用性がある
N3までは使用文型が多く、①〜③を網羅して説明できますが、
N2,N1は理解文型が多いため③の部分が少なく、
どうしても学習者からするとインプットが多くなります。
来年以降はここを改善したいと思います。
いつも説明の仕方、参考にさせていただいているチャンネルです。
一つ一つの例文の質が高く、わかりやすいです。
これから日本語教師として身につけたいスキルをまとめました。
1)ICTスキル、2)学習者理解力、3)説明能力
休みの間、できることやっていきますが、
少しリフレッシュしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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