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米国株レポート5/29

ナスダック100が新記録でクローズ

米国株式市場の動向

火曜日、S&P 500は横ばいで終了し、ダウ平均は米国国債利回りの上昇と連邦準備制度理事会(FRB)関係者のコメントを受けて216ポイント下落しました。5年と2年の国債オークションが弱含みであったため、債券売りが引き起こされました。ミネアポリス連邦準備銀行のカシュカリ総裁は、インフレ圧力が再び高まる場合には追加の利上げを排除しないと述べました。

一方、ナスダック100は0.3%上昇し、18,869で初めてクローズしました。この上昇は、NVIDIAの株価が7.1%急騰したことによるもので、NVIDIAの株価はイーロン・マスクの人工知能スタートアップ「xAI」がNVIDIAのH100グラフィックス処理ユニットを利用するとの報道を受けて1,140ドル以上に上昇しました。また、ARMは8.9%上昇し、AMDも3.1%上昇し、AIラリーの恩恵を受けました。

その一方で、メルクとアムジェンはそれぞれ2.2%と1.8%下落し、ダウの急落に寄与しました。投資家は金曜日に発表されるFRBの好むPCE(個人消費支出)指数に注目しています。

米10年国債利回り急上昇

米国政府債券10年物

米国10年国債の利回りは、5年物および2年物オークションの結果が悪かったことからほぼ10ベーシスポイント上昇し、4.54%に達しました。米国は70億ドルの5年物国債を4.553%で売却しましたが、これはオークション前の水準である4.540%をわずかに上回りました。また、69億ドルの2年物国債の入札も低調な需要に見舞われました。さらに、米国の消費者信頼感指数が5月に予想外に上昇したとのデータが発表され、利下げの期待が一段と弱まったため、債券は取引早期から圧力を受けていました。ミネアポリス連邦準備銀行のニール・カシュカリ総裁の発言も投資家に注目されており、彼は現在の政策スタンスが制約的であるとしつつも、追加の利上げを完全には排除していないと強調しました。


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