⑤バイリンガルへの学習内容:基礎文法
基礎文法をやる理由、それは生徒さんが『辞書を使えば自分の力で英文を「しっかり」理解できるようになる。』事を目指し、『我々の元を卒業』してもらう為です。
YouWorldでは生徒さんが講師の元を卒業していくことを念頭に置いて学習をサポートしています。
初めてお会いした生徒様には必ず『卒業』に触れるのですが、この『卒業』の話をするとみな「?」という顔をされます。しかしながら、我々は指導のゴールを『生徒さんの卒業』と考えており、その為に指導内容を作り上げています。すなわち生徒さんが道半ばでYouWorldを辞めるのは我々にとっては失敗であり、指導力が足りなかったと考えます。逆に、YouWorldのレッスンを受け、『もうそろそろ先生からのサポートもいらなくなってきたな』、『あとは自分で英語力を磨けそうだな』と感じてもらえれば我々にとっては成功であり、そこまで生徒さんを導く力が証明されたという事になるのです。
そして生徒さんをそこまで導く道のりの中で必ず習得しなければならない課題の一つとなるのが、『基礎文法』となるのです。
そしてこの『基礎文法』の習得によってのみ、『辞書を使えば自分の力で英文を「しっかり」理解できるようになる。』という状態が手に入れられるのです。そして不安だらけではなく、これらのさらなる飛躍に期待を抱かせてYouWorldの学習を卒業できるようになるのです。
では、YouWorldが考える『基礎文法』を説明します。これはYouWorldが数年かけ、さらにはこの開発には多くの生徒さんの協力があったことも先に述べ、YouWorldの秘伝にもなるのですが、下で説明する『基礎文法』の習得は『単語と単語を組み合わせるルール』の土台となるので、ぜひ習得を目指してほしいと思います。またこのルールがわかることで英語理解が大きく深まり、残りのルールは補足的なルールである事もわかってくるので習得の先にあるブレイクスルーを期待して学習を進めてほしいと思っています。
それでは、我々が考えている基礎文法を説明します。
YouWorldが基礎文法と考えている文法には3つの柱があります。それは①4文型、②修飾、③接続詞です。
①4文型を知る
②2つの修飾方法を知る
③英文の接続詞の使い方を知る
YouWorldでは上記3つを基礎文法と考え、生徒さんには前期の記事(④バイリンガルへの学習内容:単語と英文)でも触れたように、英文を読むことを通して英語に触れながら、この3つの基礎文法の習得を目指し指導します。
英語の基礎構造の理解を一つ一つ得ていくときはやはり快感に似た感覚が伴います。基礎構造の理解は英語における方程式のようなものを一つ一つ理解していくようなプロセスになるのですが、生徒さんも理解した瞬間は分かるようで、いろいろな言葉でその理解を説明してくれます。
ある生徒さんが「後ろから説明を加える修飾」を理解したとき、「文型の要素以外で余っているような感覚」と言ってくれました。また別の生徒さんが文型理解を書く時に応用する理解が進んだ時には「主語が変わっているのにそのまま続けて書いてしまうことを今回は最初から特に気をつけました!」と自主的に気づき、そしてショートエッセイに反映させていました。今では彼女のショートエッセイで文型が崩れることはほとんどありません。
このように基礎文法の習得におけるブレイクスルーは生徒さんがそれぞれ経験していくものです。そしてその体験は人それぞれ少しずつ異なると思います。しかしすべての生徒さんに言えることは英語力で独り立ち(卒業)する為には基礎文法の習得は必ずしなければならないという事です。
しかし、英語に触れながら体得した基礎文法は一度理解すると何度も理解しなおす必要がなく、さらに言えば、今までわからなかった細かな文法に対する理解のきっかけになることがよくあります。
前回の記事でも書いたように、英語の学習者が英文法学者コースを目指す必要は全くありません。それよりも優先すべきは英語に触れる中で必要な分だけの基礎的なルールを一つ一つ理解していけば良いのです。むしろそちらの方が正しい学習方法だと我々は経験を持って皆様にお伝えしたいのです。
バイリンガルになりたいですか?今日は基礎文法という課題を取り扱ってみました。
YouWorldが経験の中でそぎ落とした最も重要とした基礎文法は①4文型、②修飾、③接続詞を理解することであり、『卒業』にはこれらの習得が必ず必要になるのです。