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おにぎり



頭がぼーっとしてる


どうでもいい事を真剣に考えている


寝て起きたらその事は忘れるだろうし


解決に至っても達成感は得られないだろう


ならこの時間はなんなのか?


それを遮るように「ドンッ」と


窓の向こうで車のドアの音がした


なぜか怒られたような気がして


心臓の音が強くなった





午前1時の実家は皆眠っている

Tシャツと肌の摩擦係数×物理的時間限界値によって

脳みそがそろそろお風呂に入りなさいと諭してきた

でも、こんな時間にお風呂場まで行ったら

「こいつは働きもせず、またこんな時間まで起きているのか」と
物音に敏感な母親にバレそうだったので止めた

せめて寝ている事にすることで罪悪感を少しでも減らそうと、、そんな我慢は昔から苦じゃなかった。



毎日働いているエアコンに目がいく

働き者の音で部屋が占領されようとしている

気付かないふりをして電子タバコをくわえる

上向きに吐いた煙がノスタルジックの雰囲気を醸し出している



もうお風呂に入らなくてもいいかな?



明日の自分に懇願してみるが、もう腹は決まっていた



夜食用に買っていた、コンビニのおにぎり

でもたまに食うから美味しい

流石に残したままにしとくのは気が引ける

添加物が入ってるので、しばらく放置してても美味しかった

コンビニのおにぎりは人気ものだから羨ましいな

またそんな事を考え出している



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おい


足りないものばかり見るな

今自分が持っている
与えられている物で戦え


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そんな事さえも気づかずに


今日も劣等感を優越感に変換して

眠りに入る

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