休職していた話

お疲れ様です!
お題箱からリクエストをいただいたので今回は休職していた時の話をしたいと思います。

支障がない範囲で、ということで諸々フェイクありですが色々話したいと思います。あとこれはあくまでも私の話なので「へ~こんな人もいるんだな」くらいで受け止めてもらえると助かります。人生の数だけ休職エピソードがある。本当に辛い時は医療機関に助けを求めてくださいね。

まず結論から言うと、私の場合
上司ガチャ失敗→セクハラとパワハラで体調を崩す→約2カ月の休職→復職と異動→今も現在の職場で勤務という感じです。
今も様子見と減薬のフェーズで月1程度通院はしていますが、もうすっかり元気です!

きっかけ

2021年、新卒で広告業界の会社に入社しました。配属は営業だったのですが、そこで当たった上司が後々私を苦しめる原因になりました。その上司を仮に上司Aと呼びましょう。上司A、仕事はめちゃくちゃできるけどとにかく圧が強い。同じ配属先になった唯一の同期は音を上げて入社して間もなく休職、その後入って来た中途採用の若い人もすぐ辞める、そしてあろうことか私の直属の先輩(上司Aと同じチーム。ここでは先輩Aと呼びます。)も休職。これらのことが入社してから半年以内に全て起こっています。
私も最初この職場環境にかなり不安はあったのですが、上司の仕事への熱意は営業の同席をしていてすごく伝わっていたし、仕事もそこそこ順調だったのでどうにか乗り切ってました。
だったのですが。
上司A、ところどころ怪しい。仕事中に息抜きに見て~と言ってゲイビデオの画像を送ってきたり、取引先の女の人の顔を見てジャッジしたり。「慶子さん彼氏いる?合コン組もうか?」などと言ってきたり。そういう上司Aのちょっとした言動の重なりが私の中での不信感を募らせました。

セクハラと崩れ始める体調、心療内科のドアを叩く

上記の段階でかなり不信感はあったのですが、決定的なことが起きました。
年末の部署の忘年会でセクハラまがいの言動を受けました。確かその時期は繁忙期で、8連勤明けの飲み会でした。身体はもうへとへとで飲み会に行く心身の余裕はなかったのですが、新人だし今後の関係性のためと思って参加したのが運の尽き。ここで徹底的にメンタルが折れてしまいます。
上司Aと先輩A(この時既に復職していました)に徹底的にプライベート、主に恋愛の話を振られたのがメンタル崩壊のトリガーでした。「好きなタイプは?」「〇〇さん(同じ部署の男性の先輩)はどう?」「合コン組もうか?」などなど。今文字にするとそんな些細なことで?とも思ってしまうのですが、この頃私は自分がレズビアンであることに気付き始めていました。だからこそ異性が好きであること前提でぐいぐい進むプライベートの掘り下げが苦痛で苦痛でたまりませんでした。上司Aに報連相がうまくできなくなったのはこの時期から。
(自分がレズビアンであることに気付いたことや葛藤なども並行してメンタルのきっかけになっていますが話すと長くなるのでここでは割愛します。あくまでも会社での話に焦点を置きます)

もうこの頃には体調がおかしくなり始めていて、モーニング娘。のコンサートのライビュの開始5秒で号泣したり劇場版呪術廻戦0を年末年始通して11回観に行って気を紛らわせていたり、1月の土日はずっと寝込んでいたりとかなり異常事態でした。

年明け後、会社では営業でもひとり立ちできるようにとアポなるべく一人で行く、というフェーズになっていました。が、そのアポの準備が苦痛でした。上司Aに助けてが言えない、何から始めればいいのか分からない、勤務時間中頭がぼーっとして仕事にならない。しまいには勤務中涙が出てくる。そうこうしている間に上司Aからの「進捗どう?」。頭はパンク寸前でした。そして初めてのひとりアポは大失敗して上司Aに超怒鳴られました。
会社へ向かう電車の中で動悸が止まらなくて苦しくなったのもこの頃です。

心療内科のドアを叩いたのもこの頃。運良く予約が取れました。
(※通常、心療内科や精神科は予約が取れるまでに3カ月ほど時間がかかるのでちょっとでもおかしいと思ったら予約してくださいね。)
ひとまず主治医には「やばい上司がいる」「会社に行く時動悸が苦しい」「一旦は通院しながら仕事を頑張りたい」という旨を伝え、漢方と動悸を止めるための頓服を処方してもらいました。

回復しない身体と度重なる失敗、そして休職

相変わらず漢方と頓服に頼りながら会社に行ってました。
会社に行ってまずやることは給湯室で隠れて頓服を飲むこと。でもそれもその場しのぎで数時間後には動悸が戻るし頭はぼーっとするしで何もかもが駄目でした。仕事をしようとする→頭がぼーっとして進まない→上司に怒られる→動悸が止まらない→仕事が進まない→上司Aに怒られる・・・の繰り返しでした。上司Aからも同じ失敗を繰り返すなとこっぴどく言われたんですが、ここまで頭がぼーっとしてしまうと何も着手のしようがないんですよね。でも謎に焦って「ちゃんと仕事しなきゃ!」となってアポを入れて、アポの準備が進まずにまた上司に怒られて・・・と、とにかく何をやっても駄目でした。なんというか、ここまで来ると謎の「私は病気じゃない!なんとか巻き返せる!」みたいな「どうにかしなきゃモード」が入ってました。
失敗のし過ぎで21時まで残業したりすることもザラ。上司からの怒鳴りもエスカレートし、ついには「会社やめてもいいよ」とまで言われました。
休日一緒に出掛けたフォロワーにも「絶対会社休んだ方がいい。なんなら私が会社にメールする」と言われたほどでした。

そんな生活を1ヶ月ほどしていたのですが、ある日限界が来ます。朝会社に行く前に、トイレで生理と関係ない不正出血を確認した後ゲロを吐きました。さすがにもう無理だと悟り、その日の午前中に上司Aに休職する旨を伝え、午後からまずは有給で会社を休むことに。

このように上司Aに休職を簡単に伝えていますが、実はその前の営業日に上司Aの更に上の上司(上司B)に相談してます。上司Aに直接言える状況ではなかったので。相談した時、上司Bは私のことを「打たれ強い子」「度怒鳴られても食らいついていける子」だと思っていたそうで、まさか私がこんなことになっていたとは思っていなかったそう。
でも社会ってきっとこんなだと思います。自分を守れるのは自分だけなのだとこの時気付きました。

休職直前に読んでいた本
やばい、休職しないともうだめかもしれない という時におすすめの本。
休職した方がいい症状から休職中の過ごし方、社会復帰までが分かりやすくまとめられています。重要なポイントはマーカーが引いてあり、そこだけ読めば分かる仕様になっているので弱った状態でも簡単に読めます。

その後主治医から診断書を出してもらいました。有給消化→診断書提出で休職、という感じで休職に入りました。休職開始したのは3月の頭。その頃には傷病手当がもらえる条件に達していたのでお金もなんとかなりました。

診断名は「社交性不安障害」と「うつ状態」でした。
適応障害ではないのが意外だったのですが、主治医曰く
「人前で何かをすることを極度に避けるようになる」、つまり私の場合営業(人前で何かをすること)が苦痛で、その場面を回避するようになる のがかなり大きなポイントだったそう。
確かに言われてみれば昔から人前で話す時は規模関係なく頭が真っ白になって動悸が止まらなくなる、手汗が出る、言葉が上手く出なくなる等々かなり苦痛でした。
「今まで辛かったでしょう?」と主治医に言われ、ああこれって苦しかったことだったんだな、と謎に納得しました。別名あがり症とも言われるこれは性格で片付けられがちですが、立派な病気です。

上司はかなりコミュ強で逆に私は病気レベルで人前に出るのが怖いタイプだったので、上司からの無茶ぶりに応えてたらメンタル死ぬよなあ、と今更ながら思いました。私にとって上司からの要求は、楽譜が読めないのにいきなり楽譜を渡されて人前で歌え!と言われているくらい難易度の高いものでした。


休職中の過ごし方

休職直後はとにかく寝てました。心身共に疲れ切っていたので三日三晩寝てました。起き上がれるようになってからは、ちょうどその時無料公開していたゴールデンカムイを読んでました。美味しそうなご飯と小学校二年生の男子が喜びそうな下ネタが、脳が弱ってしまった私の最大の楽しみでした。笑

それから主治医に勧められて認知行動療法も行いました。

いやな気分よさようなら
この本すごく良かったです。元々はうつ病の治療の本ですが不安障害でも使えます。最初の数十ページを読んで実践するだけでもかなり変わりました。結局人間の気分や心って捉え方なんだなと思いました。

外に出られるようになってからは、生活リズムを整える目的でなるべく早起きしてコメダのモーニングを食べながら原稿してました!笑
昼夜逆転を主治医に叱られたので、朝ドラを楽しみに早く寝ました。

復職

復職のきっかけはノリで応募したSexyZoneのアリーナツアーの当選でした。チケット代の引き落としや遠征費等とにかくお金が必要!だから転職するより先に復職!体調もかなり良いし主治医からもOK出た!!ということで今の職場に復職を決めます。社会復帰に関してはセクゾにすごく背中を押されました。セクシーセンキュー。

とは言ってもいきなりフルタイムでの出勤はきついので時短勤務からスタートしました。
ちなみにこの時には既に営業から事務への異動が決まっていました。できることなら仕事面だけは尊敬していた上司Aのもとに戻りたかった悔しさもありますが、また同じことになっては意味がないので異動で良かったと思います。
時短勤務しつつ、定期的に通院しつつ、主治医から時間を延ばすOKが出たら勤務時間を少しずつ延ばす、というのを繰り返してフルタイムに戻りました。

そんな感じで初夏には完全にフルタイムで復帰しました。今でもばっちり働いてますし、原稿もやってます。
ちなみに上司Aと先輩Aはその数ヶ月後に会社を去りました。
時短で働いている頃、TLで縁切りで有名な金刀比羅宮がすごい流行ったのですがその時に会社のことを想像しながら調べたからでしょうか。笑
金刀比羅宮すごい。

という感じで今に至ります。今も通院は続けていますが、このまま減薬してうまくいけば薬もやめられそうです。

休職中、フォロワーさんをはじめ様々な人に助けられました。創作物にも助けられました。本当にありがとうございました。

色々書いてきましたが、これはあくまでも私の場合のお話です。まずは健康第一なので、気になる方は病院へ行ってくださいね!

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