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【ビジネス書解説】「ダラダラ時間」をリセットする最新心理学BEST60

こんにちは。
今回は、内藤 誼人さんの「「ダラダラ時間」をリセットする最新心理学BEST60」について解説していきます。

はじめに

勤務時間中になんとなくスマホをいじったり、仕事とは関係のないネットサーフィンをしたり、なんとなくダラダラしてしまう人が多いです。
アメリカ・デポール大学のジェシー・ハリオットさんは、一般人を対象に調査をしたところ、約20%がダラダラ人間だと自分で認識していました。おそらく僕たちも、ダラダラしている自分に薄々気づいていて、「これではいけない」と感じていると思います。そして、できれば「ダラダラする自分を改善したい」と望んでいるはずです。
「ダラダラ時間」は減らすことができます。それは、本人の生活習慣や、考え方の習慣によって引き起こされるものだからです。そのため、自分の行動や思考のパターンを変えることによって、いくらでも改善できます。

この記事では、「ダラダラの原因」と「リセット方法」に分類して解説します。ダラダラと時間を浪費するのは、残された人生の貴重な時間を無意味に捨てているのと同じです。ダラダラした自分を改善する方法を15個をご紹介します。
勉強になった、もっと知りたいと思った人は、いいね、やコメントをください。


具体的なアクションプラン

【1個目】 時間が無限にあると何となく思い込んでいる

ダラダラしてしまう人には共通することがあります。それは、「時間はいくらでもある」と思い込んでいることです。そのため、本人には「時間を無駄に浪費している」意識がないです。そのため「大切に使おう」とならないです。
人生を仮に80年間とすると、約4000週間です。今、40歳の人に残された時間は2000週間です。そう考えると大きく異なります。ダラダラしないためにも、残りの人生をカウントダウンしながら生きてみてください。そうすれば人生が充実します。


【2個目】 選択肢を思いきり絞り込む

現代のように豊かな社会では、何をするにしても多くの選択肢が用意されています。僕たちは、たくさんの選択肢を見せられると、どれに決めればいいかわからなくなって、行動できなくなります。

ダラダラせずに決めるようにするためには、選択しないでください。いちいち選択しようとするからダラダラします。選択しないライフスタイルを作ればいいです。
例えば、毎日どの洋服を着るかで時間をかけている人は、洋服の数を減らしてください。そして順番に並べることで、迷うことがなくなります。
できるだけ自分の生活をシンプルにして、選択に困らないようにしてみてください。自然とダラダラしない生き方ができます。


【3個目】 完璧にやろうとしない

物事を一から十まで完璧にやろうとすると、ものすごく精神的な重圧を感じます。精神的な重圧を感じると、すぐに取り掛かる気持ちにならず、人間は動けないものです。アメリカのカトーバ大学の調査によると、性格が完璧主義であればあるほど、行動を遅らせる傾向があるそうです。ホイホイと動けるようになりたいなら、完璧主義にならないことがポイントです。少しだけ、いいかげんな人間になってください。
完璧さを求めると、ただ苦しいと感じるだけで、メリットはないです。期待値が低くなれば簡単に行動を起こすことができます。
仕事の場合、手を抜くと上司に怒られますが、100点満点ではなく、60点でも合格だと考えれば、作業に取り掛かるのがそれほど苦にならないです。
もし完璧主義である自覚があるなら、少しくらいはアバウトでもいいと、自分自身を許してください。少しは甘やかさないと、腰が重くなって、行動できなくなります。


【4個目】 失敗を過度に恐れない

失敗を過度に恐れる人は、行動ができなくなります。
アメリカ・ウィスコンシン大学のトッド・ジャクソンさんは、物事を楽観的に考える人の方が、ダラダラしないことを確認しています。「まあ、なんとかなるだろう」、「多分大丈夫だ」。このように明るく考えて行動を起こすことが大切です。根拠などなくても、「なんとなくうまくいく予感がする」と思ってた方が、行動を起こすことに躊躇(ちゅうちょ)しないです。

失敗しても命まで取られるわけではないです。失敗しても大丈夫だと思えば、心も落ち着きますし、安心して取り組むことができます。そしてさっと次に切り替えられるものです。


【5個目】 朝型人間になる

ダラダラしがちの人の多くが「夜型人間」です。普段からなんとなくダラダラしてしまう人は、なるべく生活習慣を変えてください。できるだけ朝型人間になることでダラダラしなくなります。朝型人間に生まれ変わるのは、そんなに難しくないです。ついつい夜更かししてしまう人は、30分くらい床につく時間を早めてください。
朝型か夜型かは、自分の性格を変えることに比べれば、かなり簡単です。朝早く起きると気分が引き締まって、身体の調子が良くなります。
ダラダラしてしまう人は、意思力が弱いとか、性格の問題ではないです。行動パターンの問題です。そして行動パターンを夜型から朝型にすると、ダラダラぐせも自然に直すことができます。


【6個目】 週末も仕事をする

仕事とプライベートのバランスを取ることは重要です。働くだけでなく、しっかり休憩してください。バランスを取るからこそ、人生は充実します。しかし、週末だからといって夜更かしすると体内のリズムが崩れます。そして一旦リズムが崩れると元に戻すのに苦労します。

オーストラリアのアデレード大学の調査によると、3時間夜更かしすると、翌日はおかしな時間に眠くなって、疲労を感じやすくなります。
その結果、週明けにモチベーションがあがらず、ダラダラしてしまいます。ダラダラしないためにも、週末も平日と同じような生活リズムを心がけてください。
気晴らしをするとしても、節度を守ることが大切です。生活のリズムが狂うと、精神的にも、身体的にも疲れやすくなって、やる気が出ないです。ダラダラしがちな人は、生活のリズムを一定に保ってください。


【7個目】 「自分ならうまくいく」と暗示をかける

不安な人が行動をためらうのは、「うまくいかない」と思い込むためです。このようなタイプの人は、自己暗示が効果的です。「自分ならうまくいく」、「絶対に成功する」と自己暗示をかけましょう。
ドイツのケルン大学では、ゴルフのパッティングを用いた実験をしたそうです。暗示をかけるグループには、パッティングするボールが幸運なものであり成功しやすいと告げてから渡していました。
その結果、幸運なボールだと暗示をかけられたグループは本当にパッティング能力が向上しました。
不安が強くて行動をためらってしまう人は、まず自分に暗示をかけてみてください。「なんでもうまくいく」という暗示を自分にかければ、躊躇(ちゅうちょ)することなく実行できるようになります。


【8個目】 「スタート」の締めきりをつくる

たいていの人は追い詰められないと行動しないものです。締め切り間際になって動きます。アメリカ・マサチューセッツ工科大学の調査で、「14週間以内に3つの論文を仕上げる」課題が出されました。この時いつを締め切りにしているか、学生に聞いてみると、40%以上が14週目を締め切りにしていました。

締め切りギリギリを予防するには、締め切りを2つ準備することです。
一つ目は、作業を終える締め切りです。
二つ目は、作業をスタートさせる締め切りです。

ぜひ、締め切りを意識して準備してみてください。


【9個目】 サボれない状況に自分自身を置く

大学生になったら、頭が良くなくても履修する全ての科目で優秀な成績を取ることは簡単です。ほとんど他の学生が履修していない先生とマンツーマンで受けられる講義だけ受ければいいです。大学の講義には、人気のない先生の講義もあります。そのため、マンツーマンで受けられる講義があるものです。その科目を履修すれば、出席もするようになり、手を抜くこともないです。

100人も200人も他の学生が履修していると、「自分がサボっても大丈夫だろう」という気持ちになります。当然、成績も悪くなります。
自分をサボれない状況に追い込むことが大切です。サボろうとしてもサボれない状況に身を置けば、実行するのみです。

イギリスのロンドン大学の調査によると、1万人の子供を調査し、クラスの人数が多くなればなるほど、成績が悪くなることがわかりました。1つのクラスに多くの人数がいると、子供はあまり集中しなくなって、サボります。
反対に、クラスの人数が25人以下だと、成績の悪い子供ほど、大きな恩恵を受けられるようです。先生も多くの生徒に目配りができ、思う存分指導ができます。また、子供も手抜きができなくなります。結果として、成績が良くなります。仕事も同じ部署に社員が何十人もいる大企業だと、「私一人くらい手を抜いても、全体に影響ないだろう」という気持ちになってしまいがちです。その点で社員が数人しかいない、ものすごく小さな会社に在籍すれば手の抜きようがないです。

他の人が多くいると、人はどうしても手を抜きます。それを予防するには、サボろうとしても、なかなかサボりにくい状況を選んでそういう状況に自分自身を置いてください。


【10個目】 仕事はゲームかスポーツと考える

オランダの名門企業ロイヤル・フィリップス・エレクトロニクスの社長アントン・フィリップスさんは、「仕事はスポーツだ」と口にしていました。フィリップスさんは、毎日の仕事を楽しんでいました。次々と現れる困難に打ち勝つゲームやスポーツと考えていたため、仕事をした後には爽快な満足感がありました。

「仕事はゲーム」、「仕事はスポーツ」と考えれば、同じ仕事をしたとしても、面白さや楽しさが何倍にも感じられます。ゲームのように進んでいくと、「挑戦しよう」という気持ちが湧き、面白くなります。面白ければ物事にも集中できるため、ダラダラしなくなります。
仕事がつまらないと感じてダラダラしていると、時間の流れが遅く感じます。そして辛さが倍増します。その点、楽しいことをしているときは、時間の流れは早く感じます。仕事には「ゲーム性」を持ち込むことが大切です。自分なりのルールを決めて、楽しく仕事をするように心がけてください。


【11個目】 とにかく行動してみる

やる気とか意欲は、何か行動していると出てきます。そのためダラダラしがちな人は、とにかくすぐに行動することをお勧めします。
一度、頭を空っぽにして行動してみてください。心理学的にも正しい考えであり、やる気があるから人は行動するのではなく、行動していると後からやる気がついてくるものです。アメリカのロードアイランド大学の調査だと、872人のビジネスマンを対象にした調査で、自己改善のできる人は、行動するにあたって事前にあまり考え込まないタイプでした。

自分を変えようと思ったら、思いついたことはとにかくなんでもやってみましょう。行動的なタイプの方が、自分を変えることに成功します。ダラダラしがちな人は、「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」気持ちを持ってください。この自分自身の行動宣言を掲げることが、僕たちにとって大きな影響につながります。


【12個目】 すべての責任を自分でとる

多くの人は、仕事でミスをしたときに、「自分のせいではない」と見苦しい責任逃れをします。しかし、責任逃ればかりしていると、ダラダラする人間になってしまいます。それは、本気で取り組めないためです。

自分に責任がないと考えていると、仕事に対して本気になれないものです。
責任は全て自分が取ると思えれば、入念に計画も練るし、全身全霊をかけて仕事をします。アメリカのニューヨーク市立大学の調査によると、自営業者の人は、仕事への忠誠心が高く、サボったり、休んだりすることは少ないそうです。自営業者は、全ての責任を自分で取ります。そのため、本気になります。

一番ダラダラしてしまうのは、身分が保証されている公務員やサラリーマンであることが、心理学的に考えられています。だからこそ、サラリーマンは自分で責任を取るようにして、自分を追い込む必要があります。
キビキビと行動できる人間を目指すなら、積極的に手をあげ、責任の取れるポジションで仕事をしてください。その方が仕事も面白くなります。そしてダラダラすることがなくなります。


【13個目】 あえて追い込んでいるのだ、と思い込む

ただダラダラしていることと、「積極的に遅らせる」ことは、全く異なります。戦略的にギリギリの状態まで自分を追い込むことは悪くないです。人間は極限状態(きょくげんじょうたい)に置かれた時の方が思わぬ力を発揮します。
「火事場のばか力」という言葉があります。自宅が火事になったりすると、とても一人では持ち上げられない金庫やたんすを運び出せるのがこの力です。
普段、僕たちの脳は、潜在能力の20%くらいしか使っていないです。100%の力を出してしまうと、怪我をする可能性が高くなります。そのため、自然と脳はリミッターをかけます。

しかし、極限状態(きょくげんじょうたい)になると、このリミッターが外れます。自分で自分を追い込む状況を作りだすと、思わぬ力が出せます。次の3点が大丈夫な人は、積極的な遅延を試してみてください。
一つ目、プレッシャーを受けることが問題ない。
二つ目、間に合わせる能力がある。
三つ目、意図的に遅らせていることを自分でもわかっているとき


【14個目】 お金にこだわらない生き方をする

あなたは、どうして働いていますか?
多くの人が「お金が欲しいから」と答えると思います。生活をしていくためにはお金は必要ですが、お金のことばかり考えることはやめた方がいいです。お金に固執すると仕事から得られる楽しみを感じられなくなります。人生がつまらなくなってしまいます。お金は結果であり、目の色を変えて追い求めるものではないです。

仕事をするにあたって、お金にこだわらないようにすると、仕事本来の楽しみがわかります。どんな業界の、どんな仕事でもそうですが、お金にこだわらないことで、働くことの喜びや素晴らしさを実感できるはずです。
せめて仕事をするときは、お金に固執しないでみてください。


【15個目】 やらなくていいことはやらない

自分で余計な仕事まで抱え込む人もいます。こういう人は、ダラダラしてスピーディーに行動できないです。なぜなら本来自分がやるべき仕事でもないため、釈然(しゃくぜん)としない気持ちになってしまい、調子が出ないです。やるべきことが多いと、人はやる気にならないです。そのため、やらなくていいことは、やらない」と割り切りが必要です。やらなくていいことをやらないようにすると、心がスッキリするものです。

例えば、新聞や雑誌の切り抜きをして、ファイリングしている人がいます。その作業は必要なのか。もし、ファイリングしても、その資料を二度と使わないのであれば、そのファイリング自体、あまり意味がないです。もし意味がないなら、ファイリング自体、やめてしまった方が時間を節約できます。

やらなくていいことは、徹底的にやらないようにして、やるべきことを絞り込むことです。これが能率アップの秘訣です。アメリカのエンプリーリドル航空大学の調査によると、ある人が心臓発作を起こして医師から半年間の自宅療養を命じられました。その期間が過ぎると、1日に3時間なら仕事をしていいと言われました。しかし、気づいてみると、その3時間で以前と同じだけの仕事ができました。3時間しかできないと思うと、優先順位の高い仕事だけ集中的にやるようになるからです。
また、イギリス・ニューカッスル大学の調査によると、長男長女ほど、他の人が抱えている仕事まで自分で面倒を見ようとします。その結果、疲れてしまいます。面倒見がいいことも、ほどほどが大切です。
他人の面倒を見ていて、自分の時間がなくなってしまったら本末転倒です。

解説は以上です。
僕たちの命には、言うまでもなく限りがあります。だからこそ、残された時間をできるだけ有意義に使ったほうがいいです。せっかくの人生です。ダラダラしていたらもったいないです。

この記事では、ダラダラしないための実践的なアドバイスをお届けしましたが、すぐには直せないものです。限りある人生を有意義に過ごすためにも、ぜひ動画の中で紹介してきたテクニックを、自分が実践できそうなものから、1つでもいいので使ってみてください。ダラダラしなくなって、時間が浮くようになると贅沢な気分になります。時間に余裕ができれば、心理的な余裕も生まれます。心理的な余裕が生まれることで、毎日が楽しくなります。余った時間は、全て自分の好きなように使っていいです。こんなに贅沢なことはないです。ぜひ、この記事を機会に、ダラダラしない人間に生まれ変わる努力をしてみてください。

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