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【ビジネス書解説】「こうやって、考える」

こんにちは。
今回は、外山慈比古さんの「こうやって、考える」について解説していきます。

はじめに

現代社会は、求めれば簡単に情報が手にできます。
何かを知りたい、何かを学びたいと思ったら、簡単にインターネットで検索することが可能です。
しかも多くの情報が無料です。
こんなに幸せなことはないです。
ひと昔前だと、知りたい、学びたいと考えても、簡単に情報を手にはできなかったです。
知るためにはお金が必要なことも多かったです。
そして、学ぶための場所に移動する時間もたくさん必要でした。

それに比べて、インターネットは非常に便利です。
好きな場所、好きな時間で簡単に情報を手にできます。
ただ、現代人の中にはインターネットに頼り過ぎて、思考することが苦手になっている人がいます。
手にした情報を完璧な答えだと考えます。
手にした情報が世の中の全てだと考えます。
手にした情報をヒントだと考えて、思考のきっかけにする人は少ないです。
手にした情報の背景を深く思考する人も少ないです。
あなたは日常から思考することができていますか?
思考する習慣を身につけてください。
思考力を磨いてください。
思考力は現代で秀でた存在になるために必要不可欠な能力です。

今回の記事では、人生を変える思考力の身につけ方を10個解説していきます。
是非、思考力を手にしてください。
今回の記事を観て参考になった、面白いと思った人は、いいねやコメントを是非お願いします。


具体的なアクションプラン

【1個目】 未知を求める

むやみに情報や知識を集めて喜ぶのは幼稚な発想です。
知識は使わなければ意味がないです。
知識を使うとは、持っている知識を思考のネタにすることです。
まずはどんなに些細なことでもいいので、自分の日常に潜んでいる未知のものを見つけてください。
そして未知を見つけたらそれを基に、自分の思考を深めて自分の知見を創出してください。

ただ、ここでひとつ注意が必要です。
未知を発見したいのであれば、未知を発見してやろうと意気込んではいけないです。

未知を発見するには、まずは日常を全力で生きてください。
目の前の出来事を素直に受け入れてください。
そして、自分の感情や反応に対して敏感になってください。
未知のものは自分の感情や反応の中に隠れています。
あなたが驚いたその瞬間、あなたの想像の範囲外の出来事が目の前で起きています。
あなたが怒ったり喜んだりしたその瞬間も、あなたの想像の範囲外の出来事が目の前で起きています。
大人になると自分の感情に鈍感になります。
何が起きても「当たり前」と受け止めてしまいます。
未知のものを発見するために、子供の頃に持っていたような純真で素直な心を取り戻してください。
そして、発見した未知のものを基に、学び、思考する習慣を身につけてください。


【2個目】 過去を捨てる

大人になると過去の経験や持っている知識が増えます。
そして、過去の経験や持っている知識は思考の邪魔をします。
過去の経験に基づいて、未来を勝手に決めつけてしまいます。

持っている知識を基に、「これはこのことを言っている」と、勝手にカテゴライズしてしまいます。
このような物事に対する考え方は思考力とは言わないです。

思考力とはもっと自由なものです。
そして、もっと気軽なことも多いです。
思考力のある人は、無意識を上手に使いこなします。

時には偶然さえもうまく使いこなします。

何かを考える時、机に向かい真剣に考えることも大切です。
ただ、一旦考えることを辞めて運動していたら急にひらめくことがあります。
考えが煮詰まってしまったので、一旦諦めて眠りにつくと、翌朝急にひらめくことがあります。
あなたが意識をしていようとしていまいと、あなたの脳は重要なことを整理し思考し続けています。
問いに縛られて固まった答えを導き出さないでください。
問いに固執して集中し過ぎないでください。
思考は、もっと自由でもっと気楽なものです。
辛く苦しい思いをしながら頭をひねるのではなく、自分の思考、ひらめきを楽しむ意識を持ってください。


【3個目】 頭の中の世界は狭い

何か物事を考える時、自分の頭の中だけで答えを探そうとしないでください。
自分の知識だけではなく、他人の知識もうまく使うことが大切です。
他人の知識をうまく使うとは、アドバイスをもらったり、読書を通して知識を手にすることも含まれます。
ただ、それ以上に大切なのは、日常生活での気付きを大切にすることです。

あなたが生きていくうえで触れ合うものは全て、他人の知識の結晶です。
インターネット、文字、紙とペン、洋服。
自分以外の他人が考え抜いて作り上げた技術です。
あなたは日常生活の中で、このような素晴らしい知識と常に触れ合いながら生きています。
そして素晴らしい知識に触れている結果、日常生活の中で突然、自分オリジナルの素敵なひらめきが降ってくることがあります。

このひらめきを大切にしてください。
ひらめきは、無意識の思考の結果だと考えてください。

ただ、ひらめきは突然頭に浮かんだと思ったら、その後すぐに消えてなくなってしまいます。
5分も経てば、何をひらめいたのか簡単に忘れてしまいます。
時には、ひらめいたこと自体を忘れていることもあります。
ひらめきを大切に思うのであれば、自分のひらめきに敏感になってください。

そして、いつひらめいても忘れないように常にメモを持ち歩いてください。
ひらめいたら、すぐにメモしてください。
スマホは、場合によっては使えない場合もあります。
スマホのメモだけではなく、紙とペンも常に準備していてください。


【4個目】 思考は知識ではない

知識を身につけたとしても、その知識を使わなければ思考はうまれないです。
手にした知識を生活で使おうとしたその瞬間に、いまの自分に適合させるための工夫や思考がうまれます。
どんなに優れた思考力を持っている人でも、自分の生活とかけ離れた情報で思考を巡らせることはしないです。
手にした知識を仕事で使うから思考します。手にした情報を誰かに伝えようとするから思考します。
ただ眺めて終わり、知って終わりの知識には、思考はついてこないです。

人は知識を手にすることに一種の快楽を覚えますが、この快楽に負けてはいけないです。
知識を手にして満足してはいけないです。
手にした知識を生活に活かす快楽を求めてください。

もっと自由で、もっと快適な生活を手にする快楽。
もっと多くの人の役に立つ快楽。
この様な快楽は、知識を手にしただけの快楽よりも大きな快楽です。

あなたの人生のゴールはどんなゴールですか?
持っている知識を使わないし、誰にも共有しない世界一の物知りですか?
そんなわけはないと思います。
知識を手にしただけで満足しないでください。
手にした知識は、自分の大切な人、そして自分自身のために使ってください。
知識を使うその瞬間に、思考と工夫がうまれます。


【5個目】 不満が思考を深める

「必要は発明の母」という言葉があります。
人間の思考・行動の原動力は常に「不満」です。
もっと必要だから工夫します。
もっと必要だから思考します。

思考できる人になりたいのなら、日常ボケしないでください。
日常ボケとは、日常に慣れ過ぎて、何事にも感情が動かなくなることです。
なんとなく週5日会社に行くと給料がもらえる。
この日常に慣れてしまった人は、週3日の仕事でいまと同じ給料を手にするための思考をしなくなります。
通勤に30分かかるのに慣れた人は、もっと通勤時間を短くする方法を考える思考をしなくなります。

日常への慣れは思考を停止させます。
日常の中にある不満に敏感になってください。
日常の中で頭に浮かんだ必要性を単なる気付きで終わらせないでください。
「必要は発明の母」です。

必要を感じたら、その場ですぐにメモをとってください。
そして、必要を満たすための方法を考えてください。
その場で解決策が思いつかないのなら、どんな解決策があるのか学んでください。
この繰り返しが、あなたの思考力を磨いてくれます。
あなたの人生を、いま以上に素敵なものにしてくれます。


【6個目】 知識に頼らない

現代社会は変化の速度が恐ろしく速いです。
1年前の成功法則が、いまこの瞬間は時代遅れになっていることも多くあります。
小学校や中学校で教わった知識が、いまは間違いになっていることさえあります。
鎌倉幕府の創設は1192年ではなく1185年に訂正されました。
集会などで長時間やらされていた体育座りは、実は体に悪いことがわかりました。
運動をする際は、頻繁に水分補給する方が良いことがわかりました。

世の中の変化が激しい現代社会では、手にした情報が正しいとは限らないです。
手にした情報は、全て過去のものだと割り切ってください。

日本には、温故知新という言葉があります。
この言葉の意味は、昔を学び、その学びを基(もと)にして新たな知識・見解を導くことです。
手にした知識は考えるきっかけとして使うべきなんです。
あなたの目の前にある情報は、絶対的な答えではないと割り切ってください。

そのうえで、思考のきっかけにしてください。
そして時には、「この知識は全く意味がない」と、完全に切り捨てる判断もしてください。
知識を捨てる判断をする際にも思考力は磨かれます。


【7個目】 忘却を活用する

私たちは物事を忘れることに悲観的になりがちです。
せっかく学んだのに忘れてしまう。
せっかく覚えたのに忘れてしまう。
このような状態を好む人は少ないです。
ただ、忘却は実は人間の能力を高める本能です。
もっと物事を忘れることを上手に活用してください。

現代人は、美味しいものを簡単に口にできるので、好き嫌いが多いです。
もしあなたが、山の中で遭難をしてしまったら、好き嫌いすることなく口にできるものは口にするはずです。
砂漠のド真ん中に取り残されたら、少し濁った水でさえ口にするはずです。
美味しい、美味しくない。
好き、嫌いは関係なく、口にできるものに全力で飛びつくはずです。
そして逆に、お腹がはち切れそうなほど満腹の時には、目の前に大好物が出されても食べたいとは思わないはずです。

知識もこれと同じです。
忘れたことが悔しいから、忘れないために工夫をします。
それでもまた忘れてしまうのが悔しいから、もっともっと学ぼうとします。

逆に、知識で頭がパンクしてしまいそうな時。
もしくは、既に新たな知識を学び脳が満足している時に、さらに知識を詰め込もうとしても脳はそれを受け付けないです。
要は、人は過去の知識を忘れるからこそ、新たな知識を学ぶことができます。
忘れることは、学ぶために必要不可欠な能力です。
忘れることを受け入れてください。
そして、忘れることをうまく学習に活かしてください。

その繰り返しで、あなたの脳はどんどん成長してくれます。


【8個目】 本は読み捨てる

思考力を身につけたいのであれば、愛読書は作らないでください。
読書とは、新たなものを生み出すための知識を手にするツールです。
そこに答えは載っていないです。
読書で手にできる情報は全て未来につながるヒントだと考えてください。

ヒントを常に手元に保管し、何度も繰り返し読むのはナンセンスです。
ヒントをもらったら、思考しなければいけないです。
思考しても答えが出ないのであれば、同じヒントを何度も確認するのではなく、新たなヒントをもらわなければいけないです。
あなたの読書の目的は、ヒントを手にすることではないです。

幸せになるためのヒントをたくさん手にするには、愛読書を作らず、本はどんどん読み捨てるべきです。
しかも、1つの分野に絞った読書ではなく、多岐にわたる分野の読書をするべきです。
創造的な思考ができる頭とは、一見、関連性のない情報をうまく繋げて化学反応を起こせる頭です。
分野を絞らず学ぶことが、あなたの思考力を磨いてくれます。
読書による学習は幅広く学ぶ。
そして読み捨てる。
この2つを意識してください。

そして、愛読書をつくらない大切さを理解してください。


【9個目】 本は買って読む

読書をするときは、必ず本を買ってください。
誰かに借りた本には書き込みをすることができないです。

折り目をつけることもできないです。
読書の目的は本をきれいに読むことではないです。
本の中に凝縮された知識を自分の落とし込み、行動に活かすことが目的です。
読書をするときは、赤、青、黄色、3色のマーカーを準備してください。

そして、読み進めながら自分と同じ考えには青。
自分と反対の考えには赤。

完全に新たな発見には黄色のマーカーを引きながら読み進めてください。
この方法で読書をすれば、自分の思考の癖がよくわかります。

補うべき価値観や意識しなければ忘れてしまう思考がよくわかります。
マーカーを活用した読書を実践してください。

ただ、本を買うように言うと、なんとしても1冊を熟読しようとする人がいます。
読まない部分があったり、完全に読むことを辞めるのをもったいないと感じてしまうからです。
そうならないためにも、本の購入代金よりも自分の時間を大切に考えてください。
読み始めていまの自分には不必要だと感じたら、その本は手放して別の本を読んでください。
読書の目的は自分の未来を充実させることです。
不必要な本を読むことで、自分の時間を無駄にするのは本末転倒だと考えてください。


【10個目】 日常を編集する

人生は、周囲に流されて生きるよりも、自分の意志で選択を繰り返しながら生きる方が楽しいです。
今日という1日をどんな1日にするのか。
朝目覚めた後、何をするのか。
今日は何を学び、どんな成長をするのか。
誰に会い、どんな感情で時間を過ごすのか。
全て自分の意志で決断して生活してください。

自分の1日を編集者になったつもりでスケジューリングを行うと、いままでとは全く違う人生の充実感を得られます。
そして、この生活を日常化できると、周囲に流されて生きている人より圧倒的に仕事をこなせるようになります。
そして、圧倒的に成長できます。
その結果、自分の未来の可能性が大きく広がります。
自分の日常を編集する習慣を身につけてください。

自分の日常を編集する際、絶対に守ってほしいことが朝の時間の使い方と運動です。
睡眠でリフレッシュした最高の状態の脳みそで何を学ぶのか。
何を考えるのか。
この決断は、あなたの人生に大きな影響を与えます。
そして、人間は運動することで脳のパフォーマンスが高まります。
運動を日常に取り入れるかどうかで、あなたの人生は大きく変わります。
朝の時間の使い方と運動は特に意識してください。


まとめ

それでは、まとめていきましょう。

【1個目】 未知を求める

《思考力を磨くには、自分の日常に潜んでいる未知のものを見つける》
未知を見つけたら、それを基に、自分の思考を深めて自分の知見を創出してください。

未知を発見するには、自分の感情や反応に対して敏感になってください。
未知のものは自分の感情や反応の中に隠れています。

そこから思考を巡らせることで、本物の思考力が身に付きます。


【2個目】 過去を捨てる

《過去の経験や持っている知識は思考の邪魔をする》

過去の経験に基づいて、未来を勝手に決めつけてしまいます。
持っている知識を基に、「これはこのことを言っている」と、勝手にカテゴライズしてしまいます。

過去に縛られず、自由な思考をする意識してください。


【3個目】 頭の中の世界は狭い

《あなたが生きていくうえで触れ合うものは、全て他人の知識の結晶》
インターネット、文字、紙とペン、洋服。
自分以外の他人が考え抜いて作り上げた技術です。
あなたは日常生活の中で、このような素晴らしい知識と常に触れ合いながら生きています。

そして素晴らしい知識に触れている結果、日常生活の中で突然、自分オリジナルの素敵なひらめきが降ってくることがあります。
このひらめきを大切にしてください。
あなたの頭の中の世界より、本当の世界は何倍も広く大きいです。


【4個目】 思考は知識ではない

《知って終わりの知識には、思考はついてこない》

人は知識を手にすることに一種の快楽を覚えますが、この快楽に負けてはいけないです。
手にした知識を生活に活かす快楽を求めてください。

手にした知識は、自分の大切な人、そして自分自身のために使ってください。
知識を使うその瞬間に、思考と工夫がうまれます。


【5個目】 不満が思考を深める

《人間の思考・行動の原動力は常に「不満」》

もっと必要だから工夫します。
もっと必要だから思考します。
思考できる人になりたいのなら、日常ボケしないでください。
日常ボケとは、日常に慣れ過ぎて、何事にも感情が動かなくなることです。

日常への慣れは思考を停止させます。
日常の中にある不満に敏感になってください。


【6個目】 知識に頼らない

《手にした情報は、全て過去のものだと割り切る》

手にした知識は考えるきっかけとして使うべきなんです。
あなたの目の前にある情報は、絶対的な答えではないと割り切ってください。
そのうえで、思考のきっかけにしてください。


【7個目】 忘却を活用する

《人は覚えたことを忘れるからこそ成長できる》

忘れたことが悔しいから、忘れないために工夫をします。

忘れることは、学ぶために必要不可欠な能力だと考えてください。
そして、忘れることをうまく学習に活かしてください。
そうすれば、あなたの脳はどんどん成長してくれます。


【8個目】 本は読み捨てる

《思考力を身につけたいのであれば、愛読書は作らない》

読書で手にできる情報は全て未来につながるヒントです。
ヒントをもらったら、思考しなければいけないです。
思考しても答えが出ないのであれば、同じヒントを何度も確認するのではなく、新たなヒントをもらわなければいけないです。

あなたの読書の目的は、ヒントを手にすることではないです。
愛読書をつくらず、たくさんの本を読む大切さを理解してください。


【9個目】 本は買って読む

《読書の目的…本をきれいに読むことではないではなく、知識を自分の落とし込み、行動に活かすこと》

本を読み進めながら自分と同じ考えには青。
自分と反対の考えには赤。
完全に新たな発見には黄色のマーカーを引いて読み進めてください。

この方法で読書をすれば、自分の思考の癖がよくわかります。
補うべき価値観や意識しなければ忘れてしまう思考がよくわかります。
マーカーを活用した読書を実践してください。


【10個目】 日常を編集する

《自分の1日を編集者になったつもりでスケジューリングを行う》
今日という1日をどんな1日にするのか。
朝目覚めた後、何をするのか。

今日は何を学び、どんな成長をするのか。
誰に会い、どんな感情で時間を過ごすのか。
全て自分の意志で決断して生活してください。

更に詳しく学びたい方は是非こちらの動画を是非みてください♪

解説は以上です。
思考力は誰にでも身につけることができます。
そして思考力を身につけると考え方が広がり、より人生は豊かに生きることができます。
思考力を身につけたい方は今回の解説をぜひ実践してみてください。
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