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【ビジネス書解説】「70代、80代を楽しむためにこれだけは知っておこう!」

こんにちは。
今回は、和田 秀樹さんの「70代、80代を楽しむためにこれだけは知っておこう!」について解説していきます。

はじめに

人は、何のために生まれてきたのですか?
人生を楽しむためだと、この本の著者の和田(わだ)さんは考えています。
性格や考え方、見た目や体力、生活環境や家族構成、学歴や仕事、かかった病気や健康状態など、一人ひとりであらゆることが違います。

誰一人として同じ人生を歩むことはないです。
しかし、老いは誰にでも訪れます。
そして全ての人に共通することは、全員がやがて死んでいくことです。
死に方や年齢はそれぞれですが、これだけは避けようがない現実です。
そして、もう一つ、人生を楽しむことは、全ての人が共通してできることです。

今回は70代以降を楽しむための方法を11個を解説していきます。
勉強になった、もっと知りたいと思った人は、いいね、やコメントを是非お願いします。


具体的なアクションプラン

【1個目】 医師の選び方と付き合い方

高齢者にとって、医師との付き合いは欠かせないです。
70代、80代以降になったら、その後の幸せな人生のために、それまでの医師との関わり方を考え、変えることも必要になる場合があります。

70代以降を楽しんで生きるためには、医師選びは重要なポイントです。
簡単な医師の見分け方は、薬について話をしてみることです。

例えば、処方された血圧の薬を飲んで不調を感じた場合に、「この薬を飲んだら、身体がだるい」と相談してください。
処方した薬を再考しない医師だったら、その病院へ通うことはやめてください。

高齢になれば身体機能も個人差が大きくなり、同じ薬を飲んでも大丈夫な人もいれば、だるさやふらつき眠気などの症状が出てしまう人もいます。
理想的な医師は、高齢者を診てきた経験が豊富な医師です。
そして患者が苦痛なく生活できることを第一に考えてくれる医師です。

生活の質をあげ、寿命を延ばすアドバイスをしてくれる医師を探してください。


【2個目】  薬の正しい飲み方

多量の薬を飲み続けると、身体にダメージを受けます。
なぜなら、薬は毒でもあります。
特に高齢者にとっては、多剤併用は大きな害をもたらします。
日常生活の活動レベルを落とさない程度に、必要最小限の薬にとどめてください。
それが70代以降の薬の上手な付き合い方です。
日本には大規模な比較調査のデータがないです。
そのため薬を飲み続けることによって、長生きできるという保証はないと言っていい状況です。
つまり、「薬を飲んだら長生きできる」という確証は医師にもないです。

本来、薬とは身体の具合が悪い時、楽になるために飲むものです。
しかし、現代では具合が悪くなくても飲んでいることが多いです。
70代以降は、しっかりと薬との付き合い方を考えてください。


【3個目】  病院ではなく自宅で最期を迎える

在宅での看取(みと)りは、死期がわかっている病気において、最後は病人の好きなようにと、慣れ親しんだ自宅で最期を看取(みと)るものです。
期間は数ヶ月から1年くらいで、病人が好きなものを食べさせます。
そして好きなことをやり、残された時間を有意義に過ごせるようにサポートするものです。

病人もがんなどであれば、ぎりぎりまで自分で身の回りのことができます。
そして正常なコミュニケーションも取れます。
病院に入ってしまうと、辛い治療や手術などをやり、病院のルールに合わせて生活せざるを得ないです。
医師は、患者が楽か苦しいかではなく、検査データを正常にすることを選びがちです。
いずれ死ぬことがわかっていて、意識もある状態であれば、自宅で死ぬという選択肢があってもいいです。

家族に見守られ、慣れ親しんだ自宅で亡くなりたい。
これは高齢者の多くが抱く望みだと思います。
環境を整えて、もしもの時の準備をしておけば、死ぬ場所も自分で選択できます。


【4個目】 肉を食べて老化予防する

脳の老化は前頭葉(ぜんとうよう)から始まります。
前頭葉(ぜんとうよう)とは大脳の前部にある部位の一つで、知能や人格、理性、言語、運動などを司って(つかさどって)います。

ここが衰えると、怒りっぽくなり、気分がふさぎ込んで不機嫌になります。
そして意欲や好奇心が失われたり、身の回りに無関心になります。
衰えが長引けば、うつ状態になってしまいます。
さらには車の運転に必要な注意力や判断力といった能力の低下にもつながります。

その意欲や判断力、記憶力の衰えは、加齢による男性ホルモン(テストステロン)の分泌の減少によって引き起こされます。
この減少を食い止めるには、男性ホルモンの分泌(ぶんぴつ)促進効果がある食べ物を摂取することです。
男性ホルモンの分泌(ぶんぴつ)促進には、アミノ酸を多く含むタンパク質を摂ることが必要です。
その理想的な食べ物が「肉」です。

肉にはトリプトファンという必須アミノ酸が多く含まれています。
これはセロトニンという神経伝達物質の材料となり、肉に含まれるコレステロールがこれを脳に運んでくると考えられています。

セロトニンは、別名「幸せホルモン」と呼ばれ、幸福感と密接に結びついている物質です。
これが減少してくると気分が沈んだり、イライラしたり、感情の不安定さを招きます。
セロトニンは加齢によって減少していく物質です。
その減少が認知症の原因となります。

このように、タンパク質が不足すると様々な弊害が生じます。
肉を食べることは、セロトニンを作る手助けになります。

加齢とともに徐々に食が細くなっていくので、普段の食事から、認知症予防を心がけていきましょう。


【5個目】 我慢をしない食事法

歳をとってくると、食欲が落ち、食が細くなっていく一方です。
しかし、食事は軽食だけで済ませないようにしてください。
どうしても食べる気にならない人は、好きなものを食べてください。

好きなものなら、食欲がなくても食べられます。
肉や魚、麺類からジャンクフードまでなんでもOKです。

身体が欲しているのであれば、食べたいと思っているのであれば、その気持ちを優先していください。
自分の身体や脳が欲するサインに対して素直に応じ、食べたければ食べればいいです。

脳にしっかりと栄養が行き渡るように食べるという観点で、朝食はしっかりと摂ってください。
朝はブドウ糖が不足しています。
夕食を食べてから朝食までの時間は12時間も開きます。
そのため、低血糖を一番起こしやすい時間帯が、朝です。
脳はとても多くのエネルギーを消費します。

朝は、ブドウ糖が不足した脳にできるだけ早くエネルギーを補給する必要があります。


【6個目】 仕事は続けた方がいい

仕事を退職したら何もせずにのんびり過ごしたいと思っている人は多いです。
しかし、長年現役で仕事をしていた人が、退職後に次のプランなくリタイアすると、一気に老け込んでしまいます。

70代が急に老け込むのは仕事をリタイアした途端、それまでやってきた活動を一気に辞めてしまうというケースがあります。
そうすると、最初に運動機能が落ちます。
現役時代にはデスクワーク系の仕事であっても、通勤などで思った以上に体を使っていたものです。

しかし、退職後1ヶ月も何もしなければ運動機能はかなり落ちます。
また、脳機能の面でも退職後に何もしなくなると、脳の活動が減少してしまう、認知症のリスクが急激に高まります。

70代以降になると、脳を使わなくなった時の衰えが、それまでよりも症状として大きいです。
外出を控えて歩くことをやめると本格的に歩行困難になり、人と喋らないことがすぐに認知症につながってしまいます。

働かなくなると、特に前頭葉(ぜんとうよう)の萎縮(いしゅく)が一気に進みます。
前頭葉(ぜんとうよう)が老化してしまうと、何事にも意欲がなくなり、活動することが億劫になります。
結果、脳の老化にさらに拍車(はくしゃ)がかかっていきます。

現役の意識を持ち続け、なんでもいいので活動することが何よりも大切です。
そのためにも、退職や引退を迎えたら、これまでの仕事の代わりに次に何をするのか、準備しておくことが大切です。
歳をとるほど意欲が低下しているのは自然現象ですが、それに対処するために意識して退職後の活動プランを決めておくことが重要です。


【7個目】 過剰なダイエットはやめた方がいい

高齢者の場合、多少太っている方が長生きできます。
これは統計的にも明らかになっており、過剰なダイエットする必要など全くないです。
東京都医師会も高齢者はメタボを気にするよりも、虚弱(きょじゃく)状態の予防を呼びかけています。
これは、高齢者にとって、栄養過多よりも栄養不足の方が問題である、ということです。

30代半ばを過ぎると、若い頃と同じように食べていれば体重は増えていきます。
それは、若い頃は健康に活動していた臓器や細胞の機能が低下して、脂肪をため込みやすくなったからです。

痩せにくい体質は老化が進んだ証拠です。
ダイエットなどを考えず、多少太ったとしても栄養を取るべきです。
どんな栄養でも極端な摂りすぎでなければ、足りないより余っているくらいの方がいいです。

それが老化予防の大原則です。
ぜひ、無理するようなダイエットはやめてください。


【8個目】 自動車の運転は続けた方がいい

交通事故件数は全体で減少傾向にあります。
しかも高齢ドライバーが年々増加している中、高齢ドライバーの事故は減っています。
高齢者だからといって特別に事故を起こしやすいわけではないです。
ただし、年齢を重ねるごとに身体能力や注意力が衰えていくことは事実です。

警視庁の発表によると、2020年に運転免許を返納した人は約55万人です。

免許の返納は、これまであまり運転してこなかった人であれば、返納してもさほど影響はないです。
しかし、車を頻繁に利用する中で生活している人にとっては大変重大なことです。
それによって生活の行動範囲が大きく狭まります。
返納は自分の判断で決めてください。

運転免許証を返納すると、本人が交通事故の加害者になることは無くなります。
しかし、別の危険があります。
それが「健康への影響」です。

運転を続けた人と、運転をやめた人を調査の結果、運転をやめた人の方が要介護のリスクが2.16倍も高くなっています。
運転をやめて外出しづらくなると、家に引きこもる機会が増えます。
足腰や脳機能が弱まっていきます。
活動意欲が低下すると認知機能の低下も招きます。
認知機能検査で免許を取り消されない限りは、運転を続けた方が健康でいられます。


【9個目】 夫婦でも距離をおくことを考える

高齢になってから、離婚をしてセカンドライフを見直す「熟年離婚」をする人が増えています。
長年一緒に暮らしている夫婦の場合、その関係性が近ければ近いほど、嫌なところが目につきます。
熟年離婚を避けるには、よほど関係がよくない限り、ある種の心理的な開き直りが必要です。

夫婦といえど他人同士が一つ屋根の下で暮らすには、お互い「同居人」と考えることが重要です。

高齢者にとって人付き合いは諸刃(もろは)の剣(つるぎ)です。
無理な人付き合いは大きなストレスになって健康を害します。
嫌だと思ったら距離をとることも大切です。


【10個目】 認知症を予防する3つのポイント

70代を超えると、程度の差はあっても、誰でも認知症を発症する可能性が出てきます。
認知症には「アルツハイマー型認知症」「血管性認知症」などがあります。

これらは、先に脳のどこが悪くなるのかという分類であります。
どのタイプの認知症も次第に脳内にアルツハイマー型の変化が起こます。
最終的に認知症がひどくなるのは、アルツハイマー型認知症です。

しかし次の3つのことを実践することで、認知症の発症を遅らせることができます。
アルツハイマー型の変化が小さいのに、実際には認知症のようになってしまう状態を防げます。

一つ目は、運動すること。
日光の出ている時間帯に30分程度の散歩をすることがおすすめです。
二つ目は、タンパク質を取ること。
タンパク質は、セロトニンの材料になり、そのセロトニンを運ぶ男性ホルモンを増やしてくれます。
三つ目は、水分を十分に取ること。
現在、日本人の脳梗塞の原因として圧倒的に多いです。
水分を取らないと動脈硬化、つまり血管が硬くなって柔軟性が失われている状態になっていきます。
ぜひ、この3つを意識して実践してください。


【11個目】 ど忘れと認知症の違い

認知症とは似て非なるものに「ど忘れ」です。
認知症が脳への「入力障害」であるのに対して、ど忘れは脳からの「出力障害」です。
本当は記憶されているのに埋もれて出てこない、という状況がど忘れです。
例えば、「入力障害」の人と、「出力障害」の人が同時にある名前を覚えようとしたとします。
時間が経過してから、2人同時にその名前を思い出そうとしても、どちらも思い出すことができないです。
しかし、その原因が異なります。
認知症である場合、覚えたはずの名前を人に教えてもらったり、何かで見聞きしても、その名前に覚えがないです。
つまり、記憶できていないです。

しかし、ど忘れだった場合は、ヒントがあれば思い出します。
インプットはできていても、思い出すことに難(なん)があっただけです。

80歳までのど忘れは、前頭葉(ぜんとうよう)の老化現象であり、ほとんどは認知症と無関係です。
長期記憶は大脳皮質の側頭葉(そくとうよう)に書き込まれています。
ど忘れは、記憶のインプットとその蓄積に関係する側頭葉(そくとうよう)の問題ではないです。
ど忘れを防止するにはアウトプットの練習をすることがおすすめです。
ニュースで聞いた内容を人に話す。
読んだ本の内容をノートに書いてみるなどアウトプットの練習をしてください。


まとめ

それでは、まとめていきましょう。

【1個目】 医師の選び方と付き合い方

《医師の見分け方は、薬について話をしてみること》

理想的な医師は、高齢者を診てきた経験が豊富です。
患者が苦痛なく楽に生活できることを第一に考えてくれる医師です。
生活の質をあげ、寿命を延ばすアドバイスをしてくれる医師を探してください。


【2個目】 薬の正しい飲み方

《日常生活の活動レベルと今よりも落とさない程度に、必要最小限の薬を服用する》

本来、薬とは身体の具合が悪い時、楽になるために飲むものです。
しかし、現代では具合が悪くなくても飲んでいることが多いです。
70代以降は、しっかりと薬との付き合い方を考えてください。


【3個目】 病院ではなく自宅で最期を迎える

《在宅での看取(みと)りは死期がわかっている病気で、最後は病人の好きなようにと、慣れ親しんだ自宅で最期を看取(みと)るもの》

期間は数ヶ月から1年くらいで、病人が好きなものを食べさせてください。
そして好きなことをやり、残された時間を有意義に過ごせるようにサポートするものです。

いずれ死ぬことがわかっていて、意識もある状態であれば、自宅で死ぬという選択肢があってもいいです。
環境を整えて、もしもの時の準備をしておけば、死ぬ場所も自分で選択できます。


【4個目】 肉を食べて老化予防

《意欲や判断力、記憶力の衰えは、加齢による男性ホルモン(テストステロン)の分泌の減少によって引き起こされる》

この減少を止めるには、男性ホルモンの分泌(ぶんぴつ)促進効果がある「肉」を食べることです。
人間は加齢とともに徐々に食が細くなっていきます。
普段の食事から、肉を摂るなど、認知症予防を心がけてください。


【5個目】 我慢をしない食事法

《食事は軽食だけで済ませないようにする》

どうしても食べる気にならない人は、好きなものを食べてください。

身体が欲しているのであれば、食べたいと思っているのであれば、その気持ちを優先していください。
自分の身体や脳が欲するサインに対して素直に応じ、食べたければ食べればいいです。


【6個目】 仕事は続けた方がいい

《退職後に次のプランがなくリタイアすると、一気に老け込むことが多い》

現役の意識を持ち続け、なんでもいいので活動することが何よりも大切です。
そのためにも、退職や引退を迎えたら、これまでの仕事の代わりに次に何をするのか、準備してください。


【7個目】 過剰なダイエットはやめた方がいい

《高齢者の場合、多少太っている方が長生きできる》

これは統計的にも明らかになっており、過剰なダイエットする必要など全くないです。
東京都医師会も高齢者はメタボを気にするよりも、虚弱(きょじゃく)状態の予防を呼びかけています。
これは、高齢者にとって、栄養過多よりも栄養不足の方が問題である、ということです。


【8個目】 自動車の運転は続けた方がいい

《運転免許証を返納すると、「健康への影響」が出てくる》

運転を続けた人と、運転をやめた人を調査すると、運転をやめた人の方が要介護のリスクが2.16倍も高くなっています。
運転をやめて外出しづらくなると、家に引きこもる機会が増えます。
そうなると足腰や脳機能が弱まっていきます。
活動意欲が低下すると認知機能の低下も招きます。
認知機能検査で免許を取り消されない限りは、運転を続けた方が健康でいられます。


【9個目】 夫婦でも距離をおくことを考える

《お互い「同居人」と考えることも重要》

長年一緒に暮らしている夫婦の場合、その関係性が近ければ近いほど、嫌なところが目につきます。

距離を取れば、相手の良いところも見えてきます。


【10個目】 認知症を予防する3つのポイント

一つ目:運動すること
日光の出ている時間帯に30分程度の散歩をす
ることがおすすめです。

二つ目:タンパク質を取ることです。
タンパク質は、セロトニンの材料になり、そのセロトニンを運ぶ男性ホルモンを増やしてくれます。

三つ目:水分を十分に取ることです。
現在、日本人の脳梗塞の原因として圧倒的に多いです。
水分が不足すると動脈硬化、つまり血管が硬くなって柔軟性が失われていきます。


【11個目】 ど忘れと認知症の違い

《認知症が脳への「入力障害」であるのに対して、ど忘れは脳からの「出力障害」》

本当は記憶されているのに埋もれて出てこない、という状況がど忘れです。
ど忘れを防止するにはアウトプットの練習をすることがおすすめです。
ニュースで聞いた内容を人に話す。
読んだ本の内容をノートに書いてみるなどアウトプットの練習をしてください。

更に詳しく学びたい方は是非こちらの動画をみてください♪

解説は以上です。
長く生きていれば、人生において心が挫けるようなショックは度々起こります。
しかし、起きてしまったことを変えることはできないです。
そんな時は、起きたことは事実として認め、同じ過ちを繰り返さないための解決方法を考えてください。

過去から学び、今を懸命に生きていれば、いつの間にか未来はやってきます。
未来は今の積み重ねから訪れます。
自分のことも相手のことも過去や未来にとらわれないでください。
今を見つめて生きることが、無理せず「老い」を乗り越えて、70代以降を楽しんで生きるポイントです。
今回の解説が勉強になった、参考になったという人は、いいね、やコメントを是非お願いします。

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