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【ビジネス書解説】「お金の引力」

こんにちは。
今回は、末岡由紀さんの「お金の引力」について解説していきます。

はじめに

お金の引力を高めるには、必ず段階があります。ある日、突然億万長者になれる人はほぼいないです。たいていの人はある程度の年月を経てお金持ちになっていきます。その階段を順調に上っていくには、段階ごとに「お金を増やす方法」を変えていかなくてはいけないです。

しかし、段階でも共通することがひとつだけあります。それは成功者の行動を忠実に真似することです。目標とする人を見つけて、その人の行動を徹底的に真似る。即行動する。そして結果が出るまで、真似をやり抜く。これができれば誰だってお金持ちへの扉は開かれます。お金を巡るさまざまなチャンスを引き寄せる力になります。年齢が若すぎるとか、歳を取りすぎているとか、家庭環境に恵まれなかったとか、学歴がないとか、そんなことは関係ないです。自分の力でその扉をこじ開けることができます。お金を増やそうと本気で思えば、いくつになっても可能です。

この本では、お金の引力を高めて、 お金を増やす方法が紹介されています。この記事では、その中から僕が厳選した10個を解説していきます。お金持ちになりたい人や、叶えたい夢がある人におすすめの記事です。今回の記事を観て参考になった。面白いと思った人は、いいねやコメントをぜひお願いします。


具体的なアクションプラン

【1個目】 最初にやるべきことは「決める」こと。

今よりお金持ちになりたいと本気で思うなら、「自分には無理」って気持ちを捨てて、「自分はお金持ちになる」と決めなければいけないです。今がどうであるかよりも、自分で思い込むことが大切です。

人生は何事も「決める」ことから始まります。これまでの行動を振り返るとわかるはずです。進学した学校、遊びに行った場所、着てる服…。何事も、根本(こんぽん)には「こうしよう」っていう自分の意志があったはずです。お金持ちになるかどうかも同じで、まずは決めることから始まります。「自分はお金持ちになれない」と思っていたら、その通りの結果しかやってこないです。そのため、まずは、「自分はお金持ちになるんだ」と決めてください。このときに大事なのが、「自分には無理」という思い込みを捨てることです。

たとえば、誰にでもできるアルバイトを、何も考えずに続けている人は多いです。そこに自分なりの意味を見出し、将来を見据えて働いているならいいです。しかし、きっと多くの人はそうじゃないはずです。「自分はこの程度の仕事しかできない」と思い込み、それだけで続けている人が多いです。

一度、真剣にその思い込みはどこから来ているのかを考えてください。親から言われた言葉に影響されていませんか?周囲の仲間や友達の言動に影響されていませんか?その言葉には本当に根拠(こんきょ)がありますか?「誰にでもできる簡単な仕事」を続けている人と、お金持ちの人の中身はそう変わらないです。では何が違っているかといえば、「なんとしてでもお金持ちになりたい!」と渇望したこと、そして「自分には無理」という思い込みがないことです。

もちろんどんなに渇望しても、気持ちだけではお金持ちにはなれないです。しかし、渇望がなければお金持ちにはなれないことも事実です。


【2個目】 時間の使い方を変える。

あなたは毎日、SNSやYouTubeで自分の興味のある情報を眺め続けていませんか?変えるべきなのは、そこです。「自分はお金持ちになる」と決めても、「いつかきっと…」と夢のように思っていてはダメです。「今日の夕飯はカレーを食べよう」 と、決めて実行するのと同じくらいのレベルで考えられるようになる必要があります。お金持ちになることを当然だと思えるようになるためには、情報収集が大切です。

たとえば、「自分には学歴がないからお金持ちにはきっとなれない」と考える人は多いです。しかし、高校が最終学歴でも、自らのアイデアと努力で事業を起こし、富(とみ)を築く人は大勢います。前例があることが分かれば、「自分には学歴がないから」って考えは単なる思い込みだったと気づけるし、自分にも可能性を感じられるはずです。「お金持ちになる」ことは特別ではなく普通のこと、自分にも十分に可能性があると思えるようになります。そのため、もっと有益な情報に触れる時間をとることが大切です。

お金に余裕がない段階では、 お金の使い方を変えることに限界があります。節約にも限界があります。貯金をしたくても、その余裕がないこともあります。

しかし、時間の使い方なら誰でも変えられます。お金の有無は関係なくできます。そして今は、基本的に無料でいい情報が簡単に手に入ります。そのため、時間の使い方を変え、良質な情報に触れて、まずは「自分はお金持ちになって当然」というマインドを手に入れてください。


【3個目】 お金を得る3つの方法。

お金を得る方法は主に3つあります。それは労働、起業、投資です。

労働は、自分の頭と体を使って働くことです。社員として、アルバイトとして、フリーランスなど、その形態はさまざまですが、基本的には自分の労働時間と引き換えにお金を得ます。社会の大半の人はこの方法でお金を稼いでいます。もっとも手っ取り早くお金を得られる方法です。

起業とは、新たに事業を起こすことです。多くの人は社員を雇って、社員に働いてもらうことで利益を生み出しています。会社を起こすのも、会社を存続させるのも大変ですが、うまくいけば、社員として労働する何倍ものお金を得られます。

ただし、もちろん事業がうまくいく確率は100%ではないです。成功した場合の報酬が高い分、失敗したときに負わなければならないお金も多額になります。

投資とは、今後価値が上がりそうな株や土地などにお金を出すことです。株も土地も企業の業績や世の中の情勢などによって値段が変わっていきます。

たとえばマックで有名なアップル社の株価は、2018年8月10日では51.88ドルでしたが、2022年8月12日には172.10ドルと3倍以上高くなっています。つまりアップル社の株を2018年8月に買い、2022年8月に売った人は、元のお金の3倍以上が手元に入ってくることになります。このように利益が出そうなものにお金を出して、その利益を得ることを投資といいます。

ただし、株も土地も含めて、必ず値上がりするとは限らないです。価格が上がりそうと見込んで買った株の価格が、実際には下がってしまい大損する場合もあります。投資には常にリスクが伴います。

投資と労働の大きな違いは、自分の代わりにお金が働いてくれる点です。労働は基本的に自分の時間と体を使って働く必要があります。一方、投資は、一旦投資という作業をすれば、基本的には、かかりきりになることはないです。一定の時間は放っておくことができます。


【4個目】 目標達成シートでやるべきことを明確にする。

行動を始める前に戦略を立ててください。戦略を練るときにはじっくり考えることが大事です。思考はケチってはいけないです。

大リーガーの大谷翔平選手が高校時代に書いた、有名な「目標達成シート」を知っていますか?このシートは、用紙の真ん中に「自分の目標」を書き込みます。そしてそのまわりに、目標達成に必要なものを8つ書き込みます。さらに、「目標達成に必要なもの」を作りあげるために必要なものを8つ考えて書き込んでいくものです。

目標達成までの道筋を自分なりに考え、具体的な行動にまで落とし込むと、日々やるべきことが明確になります。やるべきことを日々淡々と進めていくことが、いずれ夢や目標の達成に繋がります。この戦略を練るプロセスは、どんな夢や、目標でも非常に大事です。もちろん「お金持ちになる」目標でも同様です。


【5個目】 「やること」と「やらないこと」を決める。

まずは、今の仕事で何を達成したいか、目標を考えてください。ポイントは、できるだけ具体的な目標にすることです。「誰にも負けない」「同期のなかでトップに立つ」ではなく、「売り上げを〇倍にする」「マネージャーになる」など、結果が目に見える目標にすることが大事です。

目標を立てるときに、自分がそれをカッコよく思えるかどうかをしっかりと考えてください。周囲の価値観でなく、自分自身が本気でそうなりたいと思っていることが重要です。

次は、今自分が置かれている状況を整理してください。状況を整理することによって、目標や目標達成のために何をなすべきかがより明確になります。

そして、目標は、期限を決めることが重要です。人は「なんとしてもこのときまでに」という期限設定があるからこそ、120%の力を発揮できます。期限のない目標は単なる「夢」に終わる場合が多いです。

目標が明確になったら、次は何をすれば目標を達成できるかを考えてください。本気で決めたなら、徹底してやらないといけないです。誰にも負けない努力を続けてこそ、道は開けます。


【6個目】 1か月の生活費を把握する。

あなたは、自分の1か月の生活費が最低いくらかかるかを即答できますか?また、財布に現金がいくら入っているか、すぐに引き出せる銀行の、普通預金の口座の残高がいくらかを把握していますか?お金持ちになりたいなら、最低でもこれくらいは即答できないといけないです。お金は、自分に気を向けてくれている人を好み、そういう人の元に集まってきます。近づいてほしいなら、こちらからお金に気を向けることが大事です。

まずは、毎月、自分の元にはいくらお金が入ってきて、いくら出ていくかを正確に把握してください。給料が入ってくると家賃や光熱費などが自動的に引き落とされ、後はなんとなく口座から現金を引き出したり、電子マネーにチャージしたりして、気づけばお金がなくなっていて次の給料日を待ち望む状況になっていないですか?これはお金を完全に無視しているのも同じです。

この状況を脱するためには、まず1か月の最低経費を具体的に把握することです。家賃がいくら、水道光熱費がいくら、通信費がいくらというように、毎月固定して出ていくお金を書き出し、さらに食費や雑費などを毎月おおよそ平均いくらくらい使っているかを直近の3か月で確認してください。その合計が、1か月の最低経費です。給料からその額を引けば、おのずと「自由に使える額」がわかります。


【7個目】 「小金持ち」で終わらないためには、お金を回すことが大切。

お金が増える過程を、次のようにイメージしていないですか?一生懸命働くと、給料が増える。給料が増えると、預金が増える。確かにこれも、ひとつのお金持ちになるパターンです。

しかし、給料が増えるには限界があるため、多くの場合、「小金持ち」に終わるか、場合によっては小金持ちにもなれないです。業種・職種によっては、たとえ給料が増えても生活するだけで精一杯というケースもあります。

本当にお金持ちになるには、次のようなステップを踏むことです。一生懸命働く。無駄な出費を極力抑え、預金を増やす。そして、回す。

「一生懸命働く」スタートは同じです。肝心なのはそれ以降です。給料が増えることを期待するのではなく、できるだけ無駄な出費を抑えて預金を増やしてください。そして、ある程度の預金ができたら、その一部を投資に回してお金を増やしていきます。

どんなに頑張って働いても年収450万円に届かない仕事なら、転職も視野に入れるべきです。生活するのにギリギリのお金しか手に入らないようでは、「預金の一部を投資に回す」段階になかなか進めないからです。つまり、お金持ちになるには、いかに投資をうまく行っていくかが大切です。

そして投資を始めるには、元になるお金が必要です。そのため今の段階では、できるだけ無駄な出費を抑えて、預金を増やすことに力を入れてください。


【8個目】 給料だけでお金持ちになるのはむずかしい。

会社員として働く時、その給料だけで年収2000万円を達成させるのは難しいです。国税庁の調査によると、年収2000万円以上の人は全体の0.6%です。会社員なら、不動産や金融商品の、営業の成績優秀者や、ファンドマネージャーやディーラーなど、ごく一部の職種の人に限られます。そして忘れてはいけないのは、会社員は結局、自分の時間を売っているってことです。

どこの会社もたいていは就業時間や休日が決まっています。昼休みの1時間でさえ、きっちり決められています。会社から支払われる給料は、自分の自由な時間と引き換えに得たものです。1日は24時間です。つまり、どんなに必死に働いても限界はあります。

ちなみに同じく国税庁の調査によると、年収が2500万円超の人は全体の0.3%です。この数字を見ると、会社員としての給料の限界は年収2500万円くらいといえます。さらに忘れてはいけないのは、会社員が売るのは自分の時間だけではないってことです。会社員は会社のルール、風土を守り、人間関係のもつれを乗り越え、売り上げを伸ばすための努力やプレッシャーなどを強いられます。得られた給料は、自分の体力や気力も売った結果ってことです。


【9個目】 会社員でいながらお金持ちになる方法。

会社員のままでも、給料だけに頼らなければ、年収2000万円以上になる方法はあります。そのひとつは「資産」を持つことです。ここでいう資産とは、自分が働き続けなくても収益をもたらす可能性のあるビジネス、株、債券、投資信託、土地や建物、音楽・美術や、書籍等の著作権のことです。

たとえばビジネスなら、自動販売機です。最近は飲み物だけでなく、餃子やピザなどの自動販売機も見かけるようになりました。自動販売機を設置して売る仕組みと管理の方法を整えてしまえば、自分が「売る」働きをしなくても済みます。自分が会社で働いている間も、家で寝ている間も、機械がせっせと働いて稼いでくれます。

YouTubeの動画も同じです。作って公開してしまえば、後は基本的に何もしなくても、登録者数や再生回数に応じて広告収入が得られます。といってもYouTubeの月収目安は、10万回再生されて1万円〜3万円と言われています。自動販売機から得られる利益は、月で数千円から数万円です。自動販売機もYouTubeもそれだけで本格的に稼ぐのはそう簡単ではないです。当然ですが、年収2000万円クラスを目指すなら、ビジネスの内容は吟味しなければいけないです。

投資信託を含む株や債券は世界の情勢や景気状況、また企業の業績などによって価値が変わります。これらを保有したり、売買したりすることで利益を得られる可能性があります。土地や建物は売買で利益を得る方法もあります。マンションやアパートなどを保有し、貸し出せば家賃収入を得られます。このような資産を持てば、会社員をしながらでも年収2000万円を狙える確率は高まります。

逆にいえば、会社員でいながら年収2000万円をめざすなら、確実な収入を見込める不動産ビジネスなどのサイドビジネス、株や債券の投資が欠かせないです。起業もおすすめです。


【10個目】 お金の美しい使い方。

お金があまりない時期、預貯金も少ない時期は、お金をいかに増やすか、いかに貯めるかを考えがちです。

しかし、年収が増えて、お金がある程度貯まってきたら、次は「いかに使うか」ことも考えるべきです。お金は一か所に貯めているだけでは意味がないし、お金は綺麗に出してこそ綺麗に入ってきます。

お金の美しい使い方のひとつは、世の中に綺麗に流れるように使うことです。

たとえば、投資用のマンションを買うために銀行からお金を借りたとします。すると銀行には金利という儲けが入ります。マンションをリフォームし、人に貸し出すようになれば、リフォーム業者や管理会社にもお金が入ります。そして、家賃収入が入れば新たな投資ができます。

このようにお金がうまく世の中を流れると、関わる人たちが豊かになれます。自分はこの循環のなかに身を置いているのだと、自覚することが大事です。そう考えると、同じお金を使うとしても、その使い方が変わってきます。

マンションなら実際に住む人のことを考え、丁寧に手をかけることで愛されるマンションとなり、結局はより多くの収入をもたらしてくれます。

誰にでも簡単にできる 「世の中に豊かな循環をもたらすお金の使い方」は寄附です。コンビニやスーパーのレジ横の募金箱に小銭を入れるだけでいいです。寄附すると、その行為で自分の心も温かくなります。「いいことをしたじゃないか」という優しい気持ちになれます。その気持ちで人と接すると、いいことも起きやすい好循環も生まれます。募金はお金持ちでなくてもすぐにできる、美しいお金の使い方のひとつです。ぜひ募金してみてください。

解説は以上です。たとえここまでの話をすべて忘れてしまったとしても、絶対に覚えておいてほしいことがあります。それは、いつも近くにいる人への感謝の気持ちを忘れないことです。

最初は「感謝」 までいかなくても、「思う」だけでもいいです。ここまで 「お金の引力」について解説しましたが、実はこの「他者を思う」「他者に感謝すること」は、お金の引力の大元になります。

他者を思い、他者に心から感謝できると、なぜか人は力が湧いてきます。そして、その人のために何かしたい、恩返しがしたいと強く思うようになります。さらに、どうしたら恩返しができるかと考え、実行するようになります。そこにはすでに、本当のお金持ちになる道ができはじめているし、お金の引力も働きはじめています。

最初の一歩は感謝です。すべては、そこから始まります。今回の解説が参考になった人は、いいねやコメントをください。


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