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【ビジネス書解説】ポジティブ・インパクト まわりにいい影響をあたえる人がうまくいく

こんにちは。
今回は、ボブ・トビンさんの「ポジティブ・インパクト まわりにいい影響をあたえる人がうまくいく」を解説していきます。

はじめに

僕たちは、「生きがい」を感じながら生活したいです。
自分の仕事や生き方で、他人の人生にいい影響を与えて、変化をもたらすことができます。
それを実現するには、どうすればいいのか。
多くの人が、人から尊敬されて認められるために、幸福に満ちた人生を築けるのか、知りたがっています。しかも、すでに選んだキャリアの中でできることを知りたがるものです。
今取り組んでいる仕事や毎日の生活で、誰もがポジティブな影響を与えることができます。

この記事では、どうすればいい影響を与えることができるのかについて、厳選した16個のポイントを紹介します。
勉強になった、もっと知りたいと思った人は、いいね、やコメントをください。


具体的なアクションプラン

【1個目】 人生で一番大切なのはポジティブな影響を与えること

言葉や行動をとおしてポジティブな影響を与えることに集中すると、あなたを取り巻く世界がよい方向に変わります。
さらに、あなたの人生が好転します。著者であるボブ・トビンさんは、周りの人たちにポジティブな影響を与えることを最優先事項にして、働いていました。
日本人は、他人がどう思っているのか、特に身近な人たちがどう考えているのかをとても気にします。しかし、日本では相当数の人たちが注目されず、正当に評価されていないです。自分はいくらでも替えのきく存在で、組織の歯車に過ぎない意見もあります。
ソーシャルメディアやテクノロジーの繋がりを重視する傾向が、人間味のある個人的なつながりを妨げている状況もあります。自分の評判や生きた軌跡がどうありたいかを考えることはとてもいいことです。
ぜひ、ポジティブな影響について、考え始めましょう。


【2個目】 なぜ、ポジティブな影響を与える必要があるのか?

なぜ、僕たちはポジティブな影響を与えるように心がけるべきなのか?
その理由が二つあります。
一つ目は、人生をよりよいものにできるからです。
普段の仕事や暮らしの中で、周りの世界を変えることができます。
二つ目は、想像もしない形で、僕たちの人生が豊かになるからです
どんな立場でも、ポジティブな影響を与えるように努めれば、周りの人のあなたを見る目が遥かに好意的になります。そして、あなたの評判が広がっていきます。ジョン・F・ケネディも、「たった一人の力でも変化をもたらすことができる。だから誰もが挑戦すべきなのだ」と言葉を残しています。


【3個目】 あなたの言葉や行動で、誰かの人生がよい方向へ変わる

ポジティブな影響とは、あなたが発する言葉や行動で、相手に前向きな反応や、変化、をもたらすことです。
あなたの言葉や行動によって、他の誰かの人生がよい方向へ変わります。あなたの言葉で相手が微笑んだり、笑ったりするだけでもOKです。
あなたが取る行動で人をいい気分にしたり、これまで考えもしなかったことを考えるきっかけを与えるのもポジティブな影響です。

人生を変えるようなものじゃなくてもいいです。
人との日常的なやりとりがポジティブな影響を与えることもあります。
それは職場だけに限らないです。
あなたの存在自体がポジティブな影響をもたらすこともあります。
あなたの働き方や生き方が、誰かの手本やヒントになるケースです。


【4個目】 ポジティブな影響を与えてくれた人に感謝する

あなたにポジティブな影響を与えてくれた人は誰か覚えていますか?
そして、その人は何をして、何を言ってくれましたか?
日常生活のなかで、あなたにポジティブな影響を与えてる人はいますか?
近所や職場にそういう人はいますか?
ポジティブな影響を与えることについて、大掛かりなことはしなくていいです。
微笑みとほんの少しの温かい言葉があればいいです。
ぜひ、ポジティブな影響を与えてくれた人に感謝してください。


【5個目】 影響を与える新しい習慣を身につける

ポジティブな影響を与えるように努力することは、自分にとっての変化と言えます。
自分で起こした変化は受け入れやすいですが、人から変わるように望まれたり、命じられたりしても、抵抗することが多いです。
ポジティブな影響を与えるように努力している時、相手から受け取る賛辞や笑顔、感謝の言葉が励みになります。

人に会うときにあなたが与える印象が変わって、相手の笑顔が増えたり、あなたのそばに留まる時間が少し長くなったりします。
会話や話し合いを終えたとき、相手は気分がよくなっています。ポジティブな影響を与えるスキルが振る舞いとして身に付きます。そして、それが習慣になります。人にポジティブな影響を与えようという強い気持ちから全てが始まります。その気持ちがあってこそ、新たなスキルを身につけて、今まで使わずに眠っていた既存のスキルを生かせるようになります。

僕たちは人生を歩むにつれ、役割が変わるにつれ、自分のアイデンティティを変えていきます。転居や転職、昇進といった人生の転機におけるメリットの一つは仕切り直しができることです。たとえ物理的に移動せず、仕事や生活の場所が変わらなくても、人にポジティブな影響を与えようと心を切り替えることができます。


【6個目】 自分の強みに目を向ける

あなたの強みを挙げてくださいとお願いしたら、多くの日本人と同じように、あなたは答えるのをためらうかもしれないです。
それは、自慢しているように見られたくないからです。
でも、もう一度聞きます。あなたが本当に得意なことはなんですか?
この質問をする理由は、あなたの強みは人にポジティブな影響を与える手段の一つだからです。
もしかしたら、長い間活用していない強みもあるかもしれないです。

もし、答えに悩むようであれば、あなたの一番得意なことはなんだと思うか、友人や同僚に聞いてみてください。
そして、自分が得意なことを把握して、自分の身に染み込ませることが大事です。
自分の強みを認めることが自信にもつながります。
そして、その自信があなたの影響力を高めます。


【7個目】 自分のタイプを知る

ポジティブな影響を自然に与える人は確かに存在します。
他人によい影響をもたらす特別なコツを身につけている人です。実は、ポジティブな影響を与える人は、いくつかのタイプに分類できます。
起業家や応援者、育成者、表現者など、これらのタイプの人たちが同僚や友人にいたら、あなたは幸運です。彼らは刺激を与えてくれる存在なです。
そして、あなた自身がいずれかのタイプに該当するなら、なお理想的です。このようなタイプの特質は全て学んで身につけることができます。
ポジティブな影響を与える素質を最初から備えておく必要はないです。
行動やスキルは、学んで身につけることができます。


【8個目】 起業家は問題を解決する

起業家はニーズや機会をとらえて、率先して新しい事業を起こします。日本には、多くの種類の起業家がいます。たとえば、社会に役立つ新事業に携わる社会起業家や、組織の中で新事業を立ち上げる社内起業家がいます。また、組織内の問題を解決して起業家のスキルを発揮する人も大勢います。

起業家は人が見ていないところに目をつけます。そして、人が見ているところはさらによく観察して、先頭に立ってその課題に踏み込んで行動を起こします。そのアイデアと勇気で周囲に刺激を与えています。
起業家になるのに自分の会社を立ち上げる必要はないです。誰でも起業家になれます。取り組みが必要なことを見抜いて、行動を起こす人は、誰もが起業家です。

あなたはどうですか?自分の持ち場で起業家と呼ばれるに相応しい仕事をしていますか?
今の仕事のなかでどうすればもっと起業家スキルを発揮できますか?長年の課題を解決するためにどのような行動がとれますか?まずは、実行に移してください。


【9個目】 ムードメーカーはその場を明るくする

ムードメーカーは満面の笑みを浮かべて、笑顔を人と分かち合います。パーティーやグループの集まりでは、決して後ろの方に立ったり、座ったりしないです。部屋の真ん中へ行って、人を引き寄せます。

ムードメーカーは誰に対しても好意的です。みんなに気持ちよく楽しんでほしいと願い、独特で前向きなエネルギーを放っています。彼らの目や関心は人に向けられ、人の目は彼らに向けられます。

ムードメーカーは、人を心地よくさせます。彼らが笑顔を見せると、あなたも笑顔になります。そばにいると元気がでます。グループが効果的に機能するのを助けてくれます。ただし、一つ警告があります。あなたがムードメーカーである場合、周囲があなたの他のスキルも認めているか確認してください。対人スキルだけが強みとみなされ、あなたの組織への貢献が見落とされる恐れがあります。

あなたはどうですか?ムードメーカーと呼ばれるに相応しい行動をしていますか?そして、周りにムードメーカーはいますか?


【10個目】 妥協しない指導者は相手の能力を引き出す

ポジティブな影響を与える人のなかには男女を問わず、見るからに厳しい、妥協しない指導者もいます。彼らは、相手をしっかり観察しています。めったに笑顔を見せず、ほめないです。それでも、自分自身や相手に設定した基準によって、ポジティブな影響を与えることができます。
妥協しない指導者は、自分が設定した高い基準を常に前面に押し出します。指導者は、「もっとできるはずだ」が口癖で、自分自身が掲げる基準を度々口にしながら、相手にモチベーションや刺激を与えます。同時に、多少の怖さも感じさせます。妥協しない指導者は、励ますよりも相手の能力を試そうとします。全力を尽くす気持ちにさせます。

妥協しない指導者には、いくつかの基準があります。「見るからにストイック」、「自分や相手に高い基準を設ける」、「厳しいけど、理不尽ではない」、「成功に向けて相手を奮い立たせます」が挙げられます。


【11個目】 勇気を与える人は自信と希望を与える

同僚や友人のグループに勇気を与える人がいれば、これほど幸運なことはないです。勇気を与えるものは優れた上司にもなります。
勇気を与える人は言葉や行動を通してあなたを支えて、自信と希望を与えます。あなたを鼓舞(こぶ)してやる気にさせます。
あなたの両親や恩師も勇気を与えてくれる人だったかもしれないです。勇気を与える人は自分一人では得られないプラスアルファの勇気を与えてあなたを支えます。リスクを取ることやキャリアアップを目指すことを応援してくれます。最も説得力のある勇気を与える人は、自分自身もリスクをとった経験がある人です。

勇気を与える人のように見えて、実はあなたのやる気を挫いている人には注意してください。その人たちは、あなたのことを現状維持するように促します。また、あなたがリスクをとって、試練に直面した途端に姿を消します。勇気を与えるように見せかける偽物に注意してください。

勇気を与える人は、人の考えに熱心に耳を傾け、新しいことに挑戦する人を応援します。


【12個目】 応援者は成功を手助けする

勇気を与える人の中でも特殊な存在なのが応援者です。勇気を与える人の1000人分のパワーを持つのが応援者だと考えてください。あなたの周りにも「成功に向かって前進あるのみ」と背中を押してくれる人がいるかもしれないです。

スポーツ界のフィールドで応援している人たちのように、いま取り組んでいることを応援してくれる人が応援者です。
応援者は、たとえ自らの応援によってあなたが、応援者たちの能力を超えても、あなたの成功を願います。決して嫉妬せず、成功すれば心から喜んでくれます。

仕事や暮らしの中で応援者とされるような人には、いくつか基準があります。それは、仕事に熱意を持っていて、相手の成功を望み、手助けに力を尽くす人です。


【13個目】 育成者は人を成長させる

育成者は指導し、励まし、刺激を与え、支援する役割を担っています。
教えるために必ずしも学校にいる必要はないです。あなたはマーケティングや会計、料理など、自分の専門知識を同僚や友人に教えることができます。自分が持っているスキルについて考えてください。あなたさえその気になれば、人にマンツーマンで気軽に教えたり、ソーシャルメディアを通じてレッスンしたり知識を提供できます。

昨今、人材育成の重要性が叫ばれています。人は仕事を通して学び成長したいと願っています。まわりの人たちを成長させるために、あなたには何ができますか?何を教えられますか?また、あなたは人に教えられるどんなスキルを持っていますか?
仕事や暮らしの中で育成者とみなされる基準があります。人の学びを手伝い、機会を提供する。潜在能力を評価します。新しいスキルを教えます。


【14個目】 表現者は人に刺激を与える

あなたは自分を表現者と思ったことはありますか?
表現者と言えば、普通は画家や彫刻家、ダンサー、シンガーなどクリエイティブな職業を思い浮かべます。彼らは美しいものや刺激的なものを創り出し、常に更なる高みを目指して自分の技術を磨く努力を怠らないです。
そうして作品や創り出して僕たちを刺激します。
でも、こうした特性を考えれば、誰もが表現者になれます。手際よく見事な仕事をする時、あなたは表現者です。
表現者たちは、クライアントに働きかけ、問題を解決し、長期的な関係を築いています。
その結果、クライアントは、また表現者たちと仕事をしたいと考えます。

積極的に売り込まなくても、自社のニーズに気づいたクライアントから繰り返し仕事の依頼を受けることで、業務を拡大します。
その仕事ぶりがスキルや才能を独特な形で表現していれば、誰でも表現者になることができます。実践と経験を積み、能力を磨けば、表現者になります。
あなたはどうですか?表現者と呼ばれるにふさわしい仕事をしていますか?仕事や暮らしの中で表現者とみなされる基準は、仕事や暮らしの仕方に独自の流儀を持ち、改善や学びの方法を常に模索することがあります。


【15個目】 相手が前に進めるように励ます

励ましとは、相手が取り組んでいることへの支援、信頼、期待を伝える言葉をかけることです。励ましの言葉は絶大な効果を発揮します。
あなたの言葉は人の人生を変える能力を持っています。

最近、組織ではエンパワーメントの議論が増えています。
人を励ますと、あなたも本人もできるとは思わなかった行動を起こす力を相手に与えます。一方で、やる気をくじかれた経験もあるかもしれないです。
そうした経験が深刻な影響を及ぼすこともあります。
やる気をくじかれると、自信を失い、挫折感を味わいます。

人を励ましてください。そうすれば、相手は新しいことを始めて、前へ進むことができます。身動きの取れない状態から一歩踏み出すことができます。
全ての人を励ますことはできませんが、励ます相手を増やすことはできます。そうすれば、相手にも感謝されます。人を励ますと得られる効果が2つあります。

一つ目は、あなたの周りに行動を起こしている人が集まってくること。
二つ目は、あなたに会うのを人が喜ぶようになることです。


【16個目】 先人を切って行動する

先陣を切って行動を起こしてみませんか?
たとえば、新しいポジションを最初に担当する人、新しい発見をする人など、なんでも構わないです。
先陣を切って行動する人になってください。そうすれば、後に続く人たちのために道を開くことができます。
人に刺激を与えることができます。必ずしも仕事に関することでなくてもいいです。先陣を切って行動することで、達成感を得られると同時に、人に刺激を与える存在になります。
人のために道を開くことができます。チャンスがめぐってきたときに、イエスと言えばいいのです。
そうすれば、後に続く人たちのために扉を開くことができます。そして何より、新しいことに挑戦できます。

解説は以上です。
ここまで学んできたスキルは、いつしか体に馴染んできます。それは自転車や車の運転のように習慣となり、やがてあなたの一部になります。
そのうち、ポジティブな影響を与えようと意識する必要も無くなります。それが当たり前になるからです。
ポジティブな影響を与え続けるうちに、あなたは人や自分の人生をよい方向に変えていきます。自分が人に与えている影響をより意識するようになります。そしてさらに、あなたは学び、気づき、変わり続けることができます。その結果、人生はますます豊かになっていきます。成果は必ず表れます。人はあなたを求めて、あなたの意見を尊重し、あなたの貢献に気づくようになります。
より有意義で生きがいのある人生を築き、人生を豊かにする習慣に磨きをかけてください。そうすれば、さらに多くの人たちと出会い、影響を与えることができます。
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