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アラフォー女子のつれづれ_身近な方とのお別れについて【ご葬儀の進化編】

イレギュラー企画第2弾。先日の【心情編】に引き続き、今度はちょっと冷静なビジネス?視点で綴りたいと思います。ご葬儀中に号泣しないように敢えて"引いて"見ていたり、つい目に入って気になったり、いろんな視点で見た『ご葬儀の進化』や『ご葬儀のトレンド』、ご紹介したいと思います。(単に私が知らなかっただけかもしれないですが、それはご愛嬌。。。!)

近親者のみの小規模開催がメイン

これは当然だよね、と思われる方も多いと思います。
業界で語られる要因も含めると、こんな要素が見えてくるように思います。

①コロナで密を避けたい
他のいろんなイベント事や冠婚葬祭と一緒ですね。大人数で集まることを避ける傾向があります。特にご葬儀の場合には高齢者の方のご参加もありますので、より一層厳密に制限している印象でした。
②コンパクトに効率的&費用を抑えた式にしたい
家族葬に代表されるように、費用を抑えて効率的に実施したいという要因。葬式ってお金かかるんですよね、、、、しかも、突然の巨額出費。なかなかのダメージなります。最近はベンチャー企業などもこの領域に参入していて、少額&コンパクトでも素敵なお式ができるようになっているのは"選択肢が増える"という意味で素晴らしい変化だと思いました。
③そもそも親戚が少ない
少子化の影響や晩婚・無婚により、親戚の総数自体が減っているように感じました。(かくいう私も結婚してないし)昔は従兄弟だけでも10名近くいたようですが、そもそも兄弟が少ないとその子供も少ないですからね。

個別の要素やその掛け合わせで、小規模開催に至るケースが多いようです。
これに伴い、会場も変化。今回利用したのは、一家(近親者)限定で利用できるプラン。結婚式に置き換えると、"ゲストハウスウェディング"のような感じです。
親戚だけで貸切ができるので、周囲に気を遣わなくていいし(話し声のボリュームを気にしたりしなくていい/子供が走り回ってもOK)、多少の時間のズレも問題なし。もうこれが主流でいいんじゃないかと。

個人的には、『悲しみレベルが同じくらいの近親者だけでできること』がとても快適(?という言い方がいいかはアレですが)でした。
ご葬儀はやっぱり最後の時なので、これまでは遠縁の親戚も参加していました。特に田舎のご葬儀あるあるなのか、久しぶりに会ったおじさんおばさんが、ずーーーーーーーっと喋ってるんです。。始まってすぐのタイミングも、お坊さんのお経の最中も、ご焼香の最中も。お恥ずかしながらうちの家系の問題なのかな、、?と思っていたら、この状況は割とあるらしい。
まあ遠縁だから仕方がないとは言え、悲しみに暮れている喪主家族を差し置いて、喋ってるのはどうかと、、、お坊さんにも失礼ですし。
で、今回のような近親者限定だと、みんなが近い方々だから、もちろんそんなことする人がいないんですよね。どちらかというと号泣を抑えるのでいっぱい。こういった感情レベルが合う人たちで実施する方が、じっくり悲しみに向き合って送り出せるんじゃないかな、と痛感しました。

火葬場が新しい&綺麗

これもものすごくリアルなんですが、火葬場がめちゃ綺麗でした。
建物も最新ですし、古めいた場所がない。

で、ここからは親戚の方に聞いた話なので多少の脚色もあるかものご容赦を。

火葬場って当然"燃やす"場所なので、釜?が最新の方がいいらしいです。
適切な温度で、適切な時間で、臭いを抑えて対処する。
これによって、火葬場のご近所様からのクレームが減るそうです。。。ほう。。
どこかに建てないといけないのは分かりつつ、やっぱり近所に火葬場があるのはあまり印象が良くないですよね。その印象を少しでも払拭するべく、綺麗に対処できる最新の設備を入れられるよう、随時改修をしているそうです。

そしてもう一つの実態として、火葬場はかなりの混み合いでした。イコール、それなりに儲かっているというか運営費用に困ることはない。
お盆時期前後など、ご逝去される方が多い時期は、火葬待ちになります。今回の私の祖父もそれでした。
それくらい、多くの方の最後の場であるが故、綺麗にメンテナンスできるだけの資本力が確保できている、というのも大きなポイントではないでしょうか。

本葬儀前のアナウンスが最高

これはお式会場による演出かもしれません。
お坊さんが入られて本葬儀が始まる前に、祖父の人生や生前の様子について、約10分前後のストーリーの音読がありました。しかも優しい声の司会の方。
イメージとしては、結婚式の「お二人の馴れ初め紹介」のご葬儀版です。

知らなかった祖父と祖母の馴れ初めとか、母や叔父・叔母との親子での思い出とか、初孫である私をどう思っていたとか、孫たちの高校受験でヤキモキしていたとか。
おじいちゃんっていつも「ドン!」と構えている印象だったんですが、実はこんなに人間臭くて、すごく大切にしてくれていたんだーと実感しました。そして、知らなかった家族との強い絆も。

納棺してお顔を見る最後のお別れをして、火葬して納骨して、正直ちょっとは気持ちが落ち着いてきたタイミングで(落ち着けようと必死)、これがくるんです。
そんなん泣いちゃうじゃないですか。と共に、ここで聞いたことは強く強く心に刻まれました。

今までのご葬儀で初めての演出だったので、驚きながらも、これはぜひ各所に広がっていってほしい。

【番外編】『散骨』って、今の日本でできるのか?

突然ですが、私は法学部の出身です。
進路を法曹界にすることはありませんでしたが、結構本当にちゃんと法律が好きで学んでいました。
そして、今回ご紹介したご逝去から埋葬、ご葬儀に関して、実は法律でちゃんと決まっているんです。
気になる方はこのページの情報が分かりやすいと思いますので、ぜひ。

その勉強の中で、今回のご葬儀関係でずっと気になっていたのが、散骨。
火葬したお骨を粉砕して、生前ご本人が希望されていた場所に納める、という納骨方法です。
私が学んでいた約20年前(もうだいぶ前だわ。。)は、基本的に国内ではNGという考え方だったんですよね。海に撒いたりとか。
ただ、海外でもこの納骨方法が流行ったり、有名人の方がこの方法を用いたりすることで日本国内でも市民権を得てきた様子。
今回改めて調べてみたら、なんと状況が変わっておりました!!

法務省の見解として、「宗教的感情などを考慮する立場から、節度ある範囲であれば問題はない」とのこと。
つまり、日本でも(ちゃんと気を遣えば)散骨ができるんです!
これはかなりの驚きでした。
法務省さん、なかなか柔軟になってきて嬉しいです。
もちろん事前の確認や、お骨の全部じゃなくて一部だけ撒くとか、様々な配慮が必要なのは当然。
その上で、もしも自分の好きな場所、記念の場所があるなら、そこに最後の想いを残すことができるなんて、素敵じゃないですか。
残った方にとっても、その場所に行くことで故人に寄り添ってもらえるようで、安らぎを感じることができたりとか。

そんな想いをのせた「場」、私もいつかのために探してみたいと思いました。


ということで、2編にわたるイレギュラー企画をお届けしました。
正直なところ今はまだ気持ち的にもふわふわした状態ですが、きっと年末とか数年後に振り返った時に重要な転機になる気がしています。
(ちょうど色々考えていた時期と重なった、というのも大きいです)
雑感ありますが、記しておきたいと思います。

後から我に返って非公開にするかもしれませんが、、、
ご容赦くださいませw

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