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「ひらく」「とじる」校正用語を覚えてみよう

YEJの活動も8ヶ月がすぎ、私の想定より早く取材と執筆が進んでいます。12月1日で執筆中を含め、全18タイトル!

日本語で書いたものを英語で発信することもあります。

ユース記者の記事を校正している中で、他の記者にもシェアしたかったり、自分自身が勉強になったりしたことなどを、「校正だより」としてまとめておこうと思います。


覚えておくとお互いが便利

「この言葉は”開いて”」とか「ここは”閉じた”方が読みやすい」という指示を記者にする場合があります。「開く」「閉じる」は校正用語で↓

校正用語で「開く」とは、漢字をひらがなにすることを意味します。その逆に「閉じる」とは、ひらがなを漢字にすることを意味します。

「開く」と「閉じる」は、文章の明瞭さや理解しやすさ、意図的な印象を強調するために使われます。一般的に、読みやすい文章のバランスは「漢字:3割、ひらがな:7割」と言われています。漢字の割合がそれ以上になると、読みづらさを感じたり、堅くるしい印象になります。

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記者側も「これって閉じた方が読みやすいですか?」と質問する方が手短に済むので便利。そして今日は「コドモ」について語りたい。

子供はダメ

じつは、前職で「コドモは、”子供”ではなく”子ども”に表記せよ」と教わりました。どうやら「子供」の「供」が差別的意味を含むとか、なんとかかんとか・・・。ある人からは「お供えもの」ということで縁起が悪い、なんて言われたりもして、(ええ?ほんまかそれ?)と思いつつ、今まで放置してました。(言い訳:担当ではなかった)

今回YEJの記者たちの原稿を見るにあたって、改めて調べてみた。

まさか、誤解なのかコレ?!

 「子供」の表記については、「常用漢字表」(昭和五十六年内閣告示第一号。以下「旧常用漢字表」という。)の本表の漢字欄に掲げられた「供」の例欄に「子供」が示されたことにより、      <省略>     原則として、「子供」の表記を用いることとされた。現行常用漢字表及び訓令においても同じ取扱いとされていることから、平成二十五年七月十六日の周知徹底により「運用の前提が変わった」との御指摘は当たらず、御指摘のような「通知」を発出する必要はないと考えている。

 お尋ねの「「子供」の表記に関する世論の認識も差別表現との誤解」の意味するところが必ずしも明らかではないが、「子供」の表記に関する国民の認識の在り方について、政府として積極的に働き掛けることは考えていない。

衆議院議員丸山穂高君提出「子供」の表記に関する質問に対する答弁書

まあいい、これ以上深掘りしない方が良さそう。じゃ、最新情報として何が一般的なのかというと・・・。

こども基本法の基本理念を踏まえ、平仮名表記の「こども」の使用を
推奨
しており、各府省庁からの文書協議に際しても、「子供」や「子ども」を「こども」とする意見を出させていただいているところです。行政文書(行政機関の保有する情報の公開に関する法律.  <省略>

令和4年9月15日 内閣官房副長官補 付 こども家庭庁設立準備室

法律や官庁系の名前や仕事では、”開いて”「こども」を使うことが多そうです。

半開きがいい・・・かな?

「こども」と書くとどうしても、保育園から小学生までを思い浮かべてしまうのは私だけでしょうか。中高生、特に高校生を表現する言葉として「こども」はすごく違和感がある。そういう訳で、「コドモ」を表す時は「子ども」かな?半開きがいい・・・かな?


面白かったらぜひスキ!お願いします。(動画作ったのにnote貼れなかった。Instagramに上げてます。)


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