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APPLE コンパス(水準器)のマイクロインタラクション

アップル公式アプリの水準器をご存知でしょうか?コンパスアプリの右隣にひっそりと存在しているアプリです。

水準器(すいじゅんき)は、一定の物体の地面に対する角度や傾斜(水平、垂直、45度など)を確認する器具。水平器あるいはレベルともいう。wikipediaより

このシンプルなアプリがよくできているのでマイクロインタラクション視点で紹介していきたいと思います。

計測中のマイクロインタラクション

コンパスアプリを立ち上げて右にスワイプすると、その瞬間のiPhoneの角度が表示されます。
そのまま机に置くようなかたちで水平(0°)に持ってみると黒い画面が緑に切り替わります。
0°になった時にフィードバックとして背景の切り替えが行われます。水準器の目的は「水平か確認したい」というところなので、これくらい大きなフィードバックがあるとわかりやすくていいですね。

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また角度が大きいと、◯と◯の距離が離れていきます。
こちらも現在の角度に対するフィードバックが常にに働いていることになります。

水平から垂直に計測する

先程はiPhoneを水平に置いてみましたが、今度は垂直に立ててみます。
利用シーンとしては「壁が垂直か」調べるような状況を想像してください。

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垂直に立てていくと50°付近を境に、デザインが切り替わります。
トリガーとしては50°付近を超えたこと。フィードバックとしてデザインの切り替えが行われます。
先程までの丸いオブジェクトから、黒と白の矩形が上下の角度を表し、数字が左右の角度を示しています。

基準点からの計測モード

計測中に画面をタップするとその角度を基準に計測がはじまります。
トリガーとしては画面のタップ。フィードバックとして背景が黒から赤に変わります。

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ユーザーはこのような機能を知らずにタップしている場合があると思います。しかし大きなフィードバックがあることによって機能を知り、理解できます。
これがもし2°くらいのときにタップしてしまい、背景が切り替わっていなければ間違いに気づかないまま0°だと信じてしまいますよね。

まとめ

以上、水準器のマイクロインタラクションでした。
シンプルながら、デザインの表現方法によって細かいフィードバックを出し続けていますね。
本物の水準器を使ったことはないのですが、デジタル製品ならではの工夫がつまっているプロダクトだと感じました。



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