人が減る社会をリアルに意識しよう

若者は減って、高齢者が増える。

もう揺るがない、日本の未来だ。

子供の数は増えない。

だって、そもそも妊娠出産する人の数が減っている。今の子供の数が少なくなってきているのだから、つまりそういうことだ。

統計上、わかっている。

ずいぶん前から統計上わかっていたことだけど、人々はこれといった対策ができないままだった。

今が大丈夫ならそれでいい。そんな風に考えたのだろうか?

原因は特定できないだろうし、この先も有効策は生まれないような気がする。

少子高齢化という言葉は社会に浸透しているし、学校の授業でも出ているので、子供達もその単語は知っている。

それが、どんな社会を作るのかを知らない。今、自分は生きているから、この社会は大丈夫だろう、とか思っているのかもしれないし、本当に何も考えていないのかもしれない。

昨日地震が起きていないから、今日も大丈夫だろう。そんな理論なのかもしれない。

一部の若者は危機感を持って行動したり発言したりしている。頼もしいばかりだし、尊敬する。

今、日本が直面している課題は、過去の先輩方は経験していない課題だ。

だから、先輩のマネや先輩を利用してのし上がってきた人々には、この課題を解決する能力はないのではないか?とか思ったりする。

国を動かすのは政治家なのだろうか?だとしたら、その政治家は期待できるのだろうか?先輩のマネばかりしていないか?先輩の力によって動いていないか?

もう何十年かしたら、政府って機能しなくなる気がしている。

そうなると民衆側が、自分たちで考えて、自分たちで行動できないといけない。

常に有事な状況になってしまうのか。

自分で最善策、最適解にたどり着かないといけない。しかも正解はわからない。

そういうトレーニングを積んでおかないといけないのかもなあ、とニュースを見ながら感じる。

国勢調査で日本人の人口は減っているけど、外国籍の人が増えたせいで、日本の人口の減少幅は減ったそうだ。なんだそりゃ。応急処置にもならない。順調に人口は減っていると今こそ煽るべきじゃないか?報道の皆様。

子供の数は減り続けながらも、高齢者の数もある時期を境に減っていく。

団塊の世代と言われる集団が高齢者となり、その集団が死んでいくと、高齢者数は減る。

もちろん団塊の世代の上の世代はもっと早く死んでいく。これは生物の順番なので抗うことはできない。

高齢者数が増えた時は、一時的に高齢者対象のサービスなどが潤うだろうし、高齢者がらみの課題は増えると思う。

けれど、統計を見ていても、その高齢者数は減るであろうコトがわかっている。

ある時期に重宝される仕事や建物が数十年後に無用の長物になったり、安く買いたたかれる可能性が目に見えてわかる。

その時を迎えて「さてどうしよう」では間に合わない、絶対に間に合わない。どれだけ優秀な人でも間に合わない(と思う)。

統計上の予測が出ているのだから、本気で準備しないといけない。しかも先輩は当てにならない。

だって、その世界は先輩がいなくなった世界だから、先輩にとっては関係がない。

当事者になる人々が問題意識を持つことだろうなあ、と思う。

とは言え、今感じているこの問題意識も、数年後には解消される可能性もある。

時代の変化のスピード、人々の意識の変化のスピードが、ここ数年上がっている感じがする。

人間が成長することで、問題だと思っていたことが実は問題ではなかった、と感じられるケースは経験がある。

問題は全て人の心が作っているという教えがある宗教だってある。仏教がそれに近いかな?

今、心配しすぎなくらいでちょうどよいのかもしれない。

現時点の人々の意識で、統計上の予測で、未来を感じるとかなり危険な気がするけど、未来はそこまで憂うものじゃないのかもしれない。

学生時代、生きづらさしかなかったし、社会人になったら未来に軽く絶望した時期もあったけど、なんだかんだで今はそこまで落ちこまずに生きている。

むしろ、昔より良く感じる。

昔に戻りたい、とか言っている人を時々見かけるけど、私は絶対にお断りだ。

今の方が良い。

今の若い人は昔の方に興味があるかもしれない。

私は今の方が良い。

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