本当は応援したいのに、変な被害者意識が邪魔をする

サッカーが好きなので、高校生の試合から、Jリーグ、海外リーグの試合、各国の代表戦まで幅広く観ています。

もちろん全ての試合ではありません。

なかでも、自分を投影しているというか、自分自身もチームの一員だと勝手に思っているチームがアルビレックス新潟と日本代表チームです。

おそらく自分のルーツ(国籍、出生地)だから、というのが強い理由じゃないかな、と思うのです。

そういうこともあって、どんなに成績が振るわなくても気持ちは応援しているし、成績が良ければものすごく喜ぶし嬉しい。

チームが勝つと幸せに感じられるのだなあ、と実感できるのです。アメリカW杯予選、いわゆるドーハの悲劇の時から日本代表チームは気にしています。

他のチームが勝ってもそこまでではありません。

ディエゴ・シメオネという人が好きで、彼が監督を務めるアトレティコマドリードと言うクラブが好きです。

ペップ・グアルディオラという人がすごいと思っていて、彼が監督を務めるマンチェスターシティーのサッカーは時々観ます。

デニス・ベルガンプ、ティエリ・アンリという人が好きで、彼らがかつて所属したアーセナルのサッカーを時々観ます。

ヤングスターが活躍しているという印象からアヤックスというチームも気にしています。

そのほか、日本人選手が移籍したチーム、リーグも時間の余裕があればチェックします。

国レベルであれば、オランダ代表、ドイツ代表、イタリア代表、メキシコ代表など、気に入っているチームの成績やサッカーはチェックしています。(最近、ヨーロッパのコンペディションが増えて、追いかけられない状況です)

しかし、勝敗によって幸せな気分や落ち込みを味わうのは、アルビレックス新潟と日本代表の2チームだったのですね。それくらい自分自身も一体化させていたのでしょう。

それが、日本代表の試合を観なくなりましたし、勝っても負けても感情が動くことがなくなりました。

サッカー日本代表チームが、その他のチームと同じになってしまったのです。

きっかけは2018年ロシアワールドカップ直前にあったヴァイド・ハリルホジッチさんの突然の解任劇でした。

当時、その理由は「選手との信頼関係の欠如、コミュニケーションの不調」みたいに報じられていましたが、かなり疑問を持つ理由でした。

代表に選抜されるような、海外リーグでトップの選手達と戦っているような日本人選手なので、それなりのプライドを持っていたことでしょう。

そういう選手と監督の考え、方針が必ずしも一致しないことなんて、十分あり得ます。他の国でもクラブ単位でも起きています。

けれど、結果が出ていれば、そういうのは横に置いておこう、というのがプロの世界だと思っていました。

その時の日本代表チームはアジア最終予選を首位で通過する最低限の結果を残していたのです。

不可解な解任理由と、それにまつわるコメントや報道を見て、ハリルホジッチ本人のコメントや日本サッカー協会のコメントや、取材内容を見て、私はむしろ日本サッカー協会に不信感を持ちました。一部選手にも。

その一件以降、サッカー日本代表チームは、自分自身を投影するチームではなく、ただのアイコンになってしまったのです。

それ自体を悲しく思っているんです。

間違った表現かもしれないのですけど、日本サッカー協会は私から日本代表チームを奪った、と感じています。

感情移入の対象を失った、というよりは対象を奪われた感覚だったのです。私の勝手な被害妄想でしょうけど。

そんなこともあって、サッカー日本代表チームがどうなろうと気持ちは動かないので、試合をフルで観ること、リアルタイムで観ることはなくなりました。

かつてはアウェイの試合だと日本時間で深夜開始になったりしても観ていました。当時はテレビ中継もありましたからね。

私のような人が増えたせいなのかなんなのか、日本代表のアウェイ試合がテレビ放送されなくなりましたね、そういえば。。これも問題のような気がします。

そんな日本代表の成績がアジア最終予選で振るわず、次の試合(第4戦のオーストラリア戦)で負けるようなら監督解任という話がマスコミで上がっていたので、私の気持ちは動きました。

「がんばれ日本」ではなく、「この事態を招いた監督と会長の顛末、結末を目にしておこう」という気持ちで試合を観ることにしました。

結果は、日本がそれまでのやり方、出場選手を替えて、最終的に勝利を収めていました。

幸せな気持ちにも、安堵の気持ちにもならなかったです。

まだ続くのか、というやや暗い気持ち。

監督が替われば良いのか、会長が替われば良いのか、そんなシンプルな感じではなさそうです。

サッカー日本代表を強くしてくれる、そういう取り組みをする会長であり監督を期待しています。

一緒に喜びたいし、一緒に悔しがりたいので。


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