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〜難病とはりきゅう〜その15「4/29 第9診 古傷の治療」

今日も何だか良い天気。

最近は、午前中にLIVE配信で講義をした上で

よければ覗いて見てください。


健康のリテラシーを上げて、自分自身の健康を守ろうという講義です


東洋医学でカラダの取説を作る「元気lab カラダの取説作り」
https://www.facebook.com/groups/karadatorisetu.genkilab/


ここでの講義を終えて、いくつかの作業をし

準備をしたら車で出発する流れです。バイク通勤ですし誰にも会わずに往診に行ける所が良いなと思っています。



今日はキタムラさんは座って待っていました。

先生、何だか引っ越しにも慣れたみたいで随分と疲れが抜けました。立ち上がるのもいつもより楽で。

とキタムラさんは笑顔で話してくれました。


引っ越しの最中は、

立ち上がったりもできないことも有ったし

トイレに向かう途中で転んで捻挫をしたのも最近

前回、肩に出ていた湿疹は「弱めの帯状疱疹」と診断を受けたそう。今日は落ち着いてきていた

(帯状疱疹が出るというのは、かなり体が疲れている証拠。覚えておくと良いですよ。)


今日は、眠りがいまいちだったこと

左目が充血していたこと(帯状疱疹も左肩)などが気になる症状だった。

何だか、波が有る。



今日は、一つ覚悟を持ってきていた。

前回、リスタートを切ったわけだが


今回のこのタイミングでは

「古傷の治療」に本格的に入っていく。

キタムラさんは、実はかなり古傷が多く有って

自転車で転んだり、倒れたり。いくつか怪我を負っている。



鍼灸治療を行うとき、信条にしている事の一つが

「カラダはドラマごと治す」というのがある。

これは、人生の一時期(一点)という訳ではなく「流れ」をしっかり把握して治療をしていくという意味だ。



古傷治療について

よく例えるのが

全く同じ条件で、同時期に建ったAとBという2つの家が有るとします。

この家は、とても良い条件で建っていて欠陥などはありません。

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2人の老夫婦が静かに、大切に過ごしているのがA

7人家族で子ども達がドタバタ毎日元気に過ごしているのがBだとして



数年経ったあと

「どちらか一軒が、雨漏りをした」

と言われたら、AとBどちらだと思いますか?

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きっと「B」だと答えると思います。

実際に有るとしたら、まず間違いなくBでしょう。


皆さんも

「Bの方がきっと負担が掛かったんだろうし、雨漏りがおきても仕方ない」

と思いませんでしたか?



バタバタ遊んだり、時には喧嘩をしたり

建物が負担を受けたり、そもそも人数が多いので廊下が軋んだ回数もドアの開け閉めなんかも多かったのではないのかなと想像できますよね。

「雨漏りが起きそう。」と想像できるはず。



病気もこの理屈と一緒です。



病気:雨漏り

溜まった疲れや、過去に受けた怪我や病気:建物に掛かった負担


という例えですが

全ての病気は

「起きた瞬間」ではなく、「起きるまでの時間」

に注目して考えるべきです。



先ほどの例えでも

「雨漏りが起きてもおかしくない状況」

のままで生活しているからこそ起きた訳ですね。




という訳で、

行なっている鍼灸治療では

「過去に受けた古傷」の処置を行います。


病気が起きておかしくない状況を改善する。



これは、現代医学でも踏み込んでいない領域だと思います。


鍼灸治療家は、「体のドラマを読むプロフェッショナル」です。

古傷の在りかなどは、よく探っていれば分かるものです。



以前も行なった古傷の治療ですが

今回はしっかり行えるよう

点滴の週を避け、引っ越しの疲れが抜けた事を確認し、体調の度合いを細かく読んでいきました。



実際の治療では


今回は、右足の方が反応が多く

まだ捻挫の影響は残っているようでしたが、きっとこれは

「体全体が力が出切っていないために治められない状態」だと読みました。

立ち上がりなどが良くなっていて、反応も消えかけているので前回のお灸は効いている様子が伺えます。その上で反応が残ったり足回りに反応が有るのは捻挫の影響というより全身的な疲れが抜けない状況なのだと思います。



肩周りは問題なく、お腹は恥骨の反応はありませんでした。

今日は胸骨周りに痛みが強くあり、のぼせが伺えました。



いつも通り背中に治療をする前に

頸の状態を確認して古傷を探った

3点痛みが出ていて、古傷の反応が有った。



背中に治療したのち、古傷の処置を行なった。


腰回りの反応や、足の温かさが出たのが良くわかった。のぼせが降りてきたんだろう。



最初の頃は、この処置にキタムラさんの体力が追いつかなかったと思う。

今は、古傷の処置の中でも比較的軽いものだが行えるようになった。



仰向けになった時、お腹の痛みはすっかり消えて

足回りの反応も減っていた。



全てが回復している訳ではないが、概ね良い方向に向かっている感触。



古傷の治療は、リフォームや大掃除みたいな物で

いつも起きないような事が起こるし、普段見ないものが出てきたりする。


いつもとは違う反応が起こる可能性は有るので

注意を伝えて治療を終えた。



来週、どうなっているであろうか。

一度で十分ではないだろうが、感触はあった。



現代医学では行わない、

古傷の治療

点で見ずに、線で捉える治療


その効果や重要性は

キタムラさんの体が示してくれるのだと思う。


頭から中々離れないが

力が付いてきたあの笑顔を信じて、来週を待ちたいと思う。



ー支援についてー

閲覧ありがとうございます。
この活動は「治療をギフトに」というプロジェクトです。

安心して治癒に向けて専念していただくために
治療者は一切の費用をいただかず「サポーター」の方からの寄付のみで活動を継続しております。

治療者とその施術が「ギフト」になる。
そんなプロジェクトです。

本プロジェクトではALSという難病の治療を行なっています。
徐々に身体の動きができなくなるという難病で、いまだに治療法が確立されていません。
今回、その症状に対して「東洋医学」とくに鍼灸治療で治癒を狙っていきます。

積聚(シャクジュ)治療という治療法を行なっていますが、東洋的な発想に基づいて体系化された治療で、「古傷」も含めて治療をします。過去、この治療法でALSと向き合った症例は無いのでは無いかと思います。前例が無い挑戦です。
原因不明、治療不可となっている現代医学とは違ったアプローチで、何かしらの糸口を見つけるためにも「継続的な施術」が必要になります。ご本人やご家族にしか分からない負担も多いものです。

その為ご支援くださるサポーターの皆さんから私の治療を「ギフト」として送ってください。

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太鼎堂鍼灸院 髙橋洋輔(タイテイドウシンキュウイン タカハシヨウスケ)


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【全て治療費に充てます】 ここで書かれる「難病患者」さんからは治療費をいただきません。皆さんのサポートは全て治療費に充てます。全て「ギフト」になります。 この記事では治療のドラマをリアルタイムでお伝えします。 サポーターとして継続的な難病への治療の為、応援してくだされば嬉しいです