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「〜難病とはりきゅう〜その22「6/24第17診 急変」

前回までの状況をぜひ、ご覧になってから先に進まれるといいです。


突然のメール


6/22にメールをいただいた。

いつも、土曜日に鍼灸治療で入られている先生からだった。

先生は、いつも治療の詳細などを丁寧に連絡してくださる

本当にありがたいメールなのだが、今回は様子が違った。



「結果からお伝えすると、6/20(土)は体調を大きく崩されていた状態だった為、バイタルや体調のチェックのみで治療は行いませんでした。
訪問時、トイレを済ませて車椅子からベッドへの移乗のタイミングで伺いましたが、お身体の脱力感が強いようで四肢に力が入っておらず、自力では車椅子から立てない(動けない)状態でした。(以下略)」



そんなメールだった。

・・本当にびっくりした。


この状況を見れば、体調の悪化は明らかで

症状が強く進行したのだともかんじられた。



前回の治療が17日(水)

その後の2日間で何かが有ったのかもしれない。

進行だけでなく、他の病気の発症も考えられる。外傷なども含めて緊急の時代に関連する何かが有ったのかもしれない。

状態を考えるまでの情報は無かったのだが、この文章をみた瞬間から頭はフル回転していた。




先生のメールの文末に

「本日体調の確認の為に連絡した所、主治医の先生に連絡して状態を伝え対処法をお聞きしたそうで、調子は戻ってきているとの事でした。」

とあったので、まずは一安心をしたのだが


・どの程度悪化して

・どの程度回復したのか


については、治療当日に確認しなければと思っていた。



治療の当日の様子

当日、少し早めについておうちにお邪魔すると

前回と同じように娘さんがいらっしゃって、旦那さんと3人だった。

 

キタムラさんは横になっていて、顔を覗き込むと

顔色などはいつも通りだった。

  


「どうでしたか?」

と尋ねると


旦那さんが

「先週は、土曜日に体調が急変しまして・・」

と話をしてくださった。



先週の治療の際にも「だるさがある」とおっしゃっていたのだが

そのだるさは、木・金まで続く傾向にあったのだそう。

むせなどはほとんどないものの、座ることや動くことは億劫なままだったとのこと。



むかえた土曜日の午前中は、体調は落ち着いていたのだが

午後から急変し、

突如の脱力があり力が入らず

ろれつがほぼ回っていない状態で

気持ち悪さが込み上げ

脳梗塞が起きているのではないか、という状態であったそう。


今までにない状態だった。とのこと。


キタムラさんも


本当にびっくりしました。病気が進行しちゃったんだと思いました


とおっしゃっていて、その話具合から当時の大変な状況がよくわかった。


もう一人の鍼灸に色々話を聞いていただいたり、アドバイスをいただいて

落ち着きながら、主治医の先生にお電話したところ



「この時期は、そういう方が多くいらっしゃいます。

そして、時間が経てば落ち着くはずですよ」



そうアドバイスを受け、しばらく待ってみると

(経口補水液やポ○リを飲んだりしながら)

だんだんと落ち着いてきて、状態が改善したのだそうです。



ふー。よかった。



当日の治療時には、

・だるさ(前ほどでなく)

・疲れ感

・手足の冷えはそこまでではない

・会話はほとんど問題なく、ムセも少ない


でも「生あくび」がよく出ていたんですね。

これね、とっても問題なんです。

気持ち悪さや、吐き気などを伴う生あくびは

時に脳疾患(脳梗塞など)がある場合があるので本当に注意なんです。



また、透析をしている方が時としてそんな状態になる事もあるので

点滴とはいえ、体液の状態などの変化による問題なのかとも考えられるので

状態はしっかり判断しないといけません。



こう言った

突然増えた症状

というのは、しっかりと把握しておくべきで


キタムラさんのような、症状でもそうだが

症状は全て「芽」にみたてておくとよく


そのうち、育った時に刈り取れなくなったり

他の芽を隠してしまって、問題が混み合わないようにすべきだ



今回のあくびは

見立てとしては「脳貧血(に近いもの)」だと思うので

全身的に影響が出ていないかを考える。



所見としては、足の裏に痛みが強くあり(足の裏は、のぼせの反応)

また首から上の反応がとても多かった

・胸鎖乳突筋(左)

・顎関節&翳風(顎の後ろのツボ)

・鼻根部

・鎖骨内端下縁

・頭部の熱感

などがある



今日は、お灸も必要かもしれないと思ったが

状況として「お灸に耐えられないくらい疲れているかも」とも思ったので、少し様子を見ながら治療を始めた。



様子をみていくと、

そこまで問題は大きく無いように感じたが

ゆっくりと刺激を加えていった。



お腹は、恥骨の周りが強く痛み、胸の骨はやや痛んだ。



背中の治療でも、背骨の周りも落ち着いていた。

背骨の痛みがあると、ムセが強くなるので要注意だ。



再び、仰向けになると胸の骨は落ち着いたが

恥骨の痛みは残っていた。



もう一点、

翳風の痛みが強かったので

今日はここにテイ鍼を当てて、落ち着けることにした。


5分ほど当てていると、痛みは引いて来た。


生あくびは収まり、いかにも眠そうだったので


「少し横になって休んでくださいね」と伝えて治療を終えた。



来週、どうなっているのか。

最善は尽くしたつもりだ。




今まで、順調のように感じられていたのもつかの間

難病というのは、こうも揺さぶってくるものなのか



改めて、気を引き締める思いで家路についた。



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本プロジェクトではALSという難病の治療を行なっています。
徐々に身体の動きができなくなるという難病で、いまだに治療法が確立されていません。
今回、その症状に対して「東洋医学」とくに鍼灸治療で治癒を狙っていきます。

積聚(シャクジュ)治療という治療法を行なっていますが、東洋的な発想に基づいて体系化された治療で、「古傷」も含めて治療をします。過去、この治療法でALSと向き合った症例は無いのでは無いかと思います。前例が無い挑戦です。
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太鼎堂鍼灸院 髙橋洋輔(タイテイドウシンキュウイン タカハシヨウスケ)


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