見出し画像

はんこはオワコン?それとも文化?

はんこ議連会長がIT担当大臣?

矛盾している。
おかしい。
どちらかを辞めるべき。

こんな意見がネットでも話題になっている。
先日も会長代行が、あの2ちゃんねる創設者で有名な西村ひろゆき氏と対談をしているのをAbema TVで見た。

今回は個人的な意見を交えながらはんこの存在意義についてちょっと考えてみた。

結論として私はまだはんこは必要な場が多くあると思うので、継続したほうがいい。
しかし、リモートワークの中で捺印のための出社は不要だ。無くすべきという立場だ。


社会問題

リモートワークはまだまだ続く。
一時よりは落ち着いた感はあるものの今年3,4月においては私もほとんど出勤せず自宅待機をしていた。

そんな中、
はんこを押すために出社している。だと?
驚いた。

そんな人がいるのか。
管理職なのだろうか?その仕事は緊急なのだろうか?
色々な思いが頭をよぎったが、やはりちょっとおかしいのではないか?
そう感じた。

無論、コロナウイルスの状況下で出社すれば感染リスクは高まるし、家族も心配するだろう。
なぜこのような事態が起きているのか。

個人的にははんこを押すために出社している人と会社の指示通り自宅にてリモートワークをしている人がいる状況だと、ある種の差別意識も生まれてしまうのでは?と感じた。

つまりなぜ、自分だけはんこのためなんかに出社しなければいけないのか。
こうような感情だ。


ハンコの必要性

そもそもはんことはいつ必要だろうか?

つい最近、私はマイナンバーカードの作成を役所で申請した。
オンライン申請が可能だったため、申請時には特にはんこは必要なかった。

が、先日届いた用紙がある。
マイナンバーカードができたので役所まで取りに来てくださいという内容だ。

ここにあった。
はんこ捺印。

その他で必要となったことが今のところ思い当たらない。
郵送受け取りの際はザインでもいいし、最近ではタッチペンの業者もある。
 
一般的には以下だろう。
▪️実印
これは車や家を購入時に必要だ。
最寄りの役所へ実印と呼ばれる名字をわざわざ複雑な文字体にして作成し、自治体に登録する。
▪️銀行印
口座開設や、引き落とし口座の申し込み、保険に加入するときなども必要だ。

▪️認印
実印や銀行印より使用用途が多く、クレジットカードの申し込みや履歴書、婚姻届などに使用する。

こう考えるとそこまで使用頻度が高いものでもない気がするのは私だけだろうか。

車や家はそんなに頻繁に購入しないし、ネットバンクでは印鑑レスも少なくない。
認印すらも前述したマイナンバーカードの件以外では、ここ数ヶ月使用した記憶はない。

ただしこれは個人レベルの話だ。

会社ともなると管理職の人間は毎日押すというのも多々あるのだろう。


ハンコの文化的価値  

私の持っている実印は、1万円以上した。
相場もそのくらいだろう。

世の中には象牙や水牛、水晶なんかで作られたものも存在するらしい。

私の実印の素材は忘れたが、1万円以上となるとそれなりのものかもしれない。

実ははんこにはかなりの歴史があり、紀元前6000年頃のメソポタミアの遺跡からも発掘されている。
日本で古いもので有名なのは、邪馬台国よりも前の時代、『漢倭奴国王』という金印だ。
知らない人は是非、勉強してほしい。

漢委奴国王印(かんのわのなのこくおういん、漢委奴國王印)は、日本で出土した純金製の王印(金印)である。読みは印文「漢委奴國王」の解釈に依るため、他の説もある(印文と解釈を参照)。1931年(昭和6年)12月14日に国宝保存法に基づく(旧)国宝、1954年(昭和29年)3月20日に文化財保護法に基づく国宝に指定されている[1]。


これからどうなる?

つまり歴史もかなりあるもので、かつ人生での重要な時にははんこあり。
と言ったところだろう。

そのため全て廃絶するのは困難だ。
歴史や文化を愛する私としては残しても良いのでは?と思う。

しかし、社会問題として今回話題になったこともあり、フリマアプリの会社、メルカリでは早速社内での業務改善を、行なった。

この流れは加速していくだろう。

先進国ではすでに、というよりもとよりはんこなんてものはない。
一般的にはサインだ。

実は日本のはんこは中国から文化として輸入されたものだが、今の中国でももう印鑑レスだ。

さて、これから日本はどうなる?
今後も注目したい。