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金沢用水歩き⑧(雀谷川編)

こんにちは。「用水の街 金沢」です。金沢市には約50本の用水が流れていて、様々な風景を構成しています。その素晴らしい用水の魅力を調査すべく用水沿いを全て歩き、制覇しようと思いました。その記録をnoteで発信して、皆さんが金沢市の用水沿いを一人でも歩きたくなったら嬉しいです。

前回からだいぶ日にちが空いてしまったな・・・。そしてまだ8本目。                 金沢恐るべし!

8本目の用水は雀谷川です!

1.階段

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歩き始めるとたくさんの用水に降りるための階段がお出迎えしてくれました。このような風景が今、使われていないにしても残っているのが金沢の良い所だなと改めて思いました。

この地域では昔、畑を耕していた人が多く、この階段から降りて野菜を洗っていたんだなと思います。そして、現在でもこの用水沿いで畑を耕している人が多いです。えらい!!

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現在、使われなくなった階段に昔とは違う意味を持たせるためにはどうしたらいいだろうか。

昔→野菜を洗ったり、子供の遊び場として生活のために使用していた

現在→水との暮らしを再考するきっかけ

と読み替えてみたらいいですね。

2.植物を生やす土木構造物

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雀谷川の護岸を注意深く見ていると,植物が多く生息しているのを見かけました。 なんでこんなに植物が生えているのか考えていたら、護岸が凸凹しているのを気が付きました。 

これは、よく護岸や防波堤に使用される止水性のある鋼矢板工法(シートパイル工法)の型枠の跡だと気付きました。 建築士の試験で出るので受験される方は覚えましょう。

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一級建築士・二級建築士過去問無料解説サイト           https://kenchiku-shiken.com/鋼矢板/より

鋼矢板壁の凸凹により、水の流れが遅くなったおかげで植物が生えているのではと推測します。鋼矢板工法は「植物を生やす」ために護岸に採用された工法ではなく、ただ止水性があり、汎用性が高いために採用された工法にも関わらず結果的には「植物を生やす」ためにも使えることが分かります。

つまり、今までは無意識に水辺に鋼矢板工法を使っていたかもしれませんが、この事実を知った上で鋼矢板工法を使用することで水辺の植物を増やしたい場所に使用すると良いと分かります。

このように無作為に積み重なった風景を丁寧に読み解くことで様々な他の分野に転用可能なことが分かります。

3.谷

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名前に「谷」があるからか知りませんが下流になるにつれてどんどん谷のように用水との距離が高くなっていきました。

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花に水をあげるために架けられた橋?がありました。そこまでして花に水をあげる執念を感じました。笑

4.勝手に設計

今回は用水沿いに良い物件があったので元・建築学生としてはほっとけませんでした。

4-1.ウォーター階段パーク

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水との距離が高い用水沿いの公園がありました。なので

ウオーターパーク

用水沿いまで降りれる大階段を付けてみました。大階段なので何かのイベントを行なう観客席にもなり得るのではないかと思いました。それかそもそも公園と用水との距離が高いので危ないのではないだろうか。なので公園自体斜面にしてみたら柵を設けなくても落ちることはないのではないだろうか。

ただ、安全面をしっかりしないとダメですね。

4-2BARヨウスイ

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上が駐車場で下が現在使われていない?物件がありました。

ウオーターバー

用水に近い距離で食事を取れるテラスを付けてみました。高低差があるからこその風景になるのではないだろうか。

5.最後に

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最後、雀谷川は伏見川に合流して今回の散歩は終わりました。

ここまで読んで頂きありがとうございました。他の用水についてもこれから発信していくのでこれからもよろしくお願いします。

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