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金沢用水歩き11(大桑用水編)

こんにちは。「用水の街 金沢」です。金沢市には約50本の用水が流れていて、様々な風景を構成しています。その素晴らしい用水の魅力を調査すべく用水沿いを全て歩き、制覇しようと思いました。その記録をnoteで発信して、皆さんが金沢市の用水沿いを一人でも歩きたくなったら嬉しいです。


11本目は大桑用水です!

大桑用水は犀川上流から取水されています。スタートから自然豊かな風景が続きます。

橋を超え、左に曲がると梅畑や田んぼなどの自然豊かな風景が広がっています。梅畑には収穫時期なことあって、大きな実がたくさんなっていました。そこには、作業を行っているおばあちゃんがいて、風によって木が揺れる音が聞こえ、時間がゆっくりと進んだように感じました。

梅畑から少し歩くと集落が広がっています。この集落の一部には用水が流れていて、この用水が家同士の境界線となっている。

 現代の住宅同士の境界線にはブロック塀などが設置されていて、プライバシー守っているが近隣同士のかかわりが少なくなっている。しかし、個々の住宅は柵を設けたり木で目線を遮ったりしていません。今と昔の違いを感じることができました。

さらに歩くとまた違う集落が見えてきます。こちらの用水は、曲がり角が多く、集落を囲むように用水が流れています。この風景を見た時、曲りくねった用水を応用して現代の住宅街の再考ができないだろうか。と思いました。

街中の用水を歩いて見ると住宅の裏側にひっそりと流れる用水がほとんどです。
ですが、大桑用水のように曲がりくねった用水があると必然的に建っている住宅の配置が不規則になります。

不規則になった住宅は住宅の裏側の面がそれぞれ違う向きを向く事になり、空いた敷地にそれぞれの庭で距離を取ることになります。

つまり、

建っている建物が同じでも周辺環境をデザインすることでそこの一角は見たことのない風景を生み出すのではないだろうか。

全体的な特徴として柵を設置してある箇所が少なく、水流はとても穏やかでした。ところどころで昔ながらの洗い場を見ることができ、昔の面影を見ることができます。さらに、中心地の用水では見ることのない自然の豊かさを感じることができる大桑用水でした。


ここまで読んで頂きありがとうございました。他の用水についてもこれから発信していくのでこれからもよろしくお願いします。

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