勉強が苦手な息子が一人で宿題をするまで9

1始まりはテスト
2とりあえず復習を
3何をやっても
4全てを変える
51冊の本
6信じるものは救われる
7母のエゴ
8空白の4ヶ月
9臨時休校
10本当に大切なこと


これは、勉強が苦手な息子と塾講師の母の「ベンキョウ」との戦闘ログ。
ベンキョウが苦手で、テストも成績もイマイチの息子が、2年後には、一人で宿題ができるようになりました。(涙)
それまでのドタバタの毎日のお話です。


9 臨時休校

息子が、全ての家庭学習をやめた日から4ヶ月。

息子は、まるで別人に変身してしまいました。

家庭学習を黙々とこなしていた頃の息子とは違い、
少しでも話しかけると、キーっと怒り出します。

「ご飯だよ」と声をかければ、
「分かってる!いちいち言わないで!」と怒る。

「公園に行く?」と聞けば、
「うるさい!今は違うことしてるんだから!」と怒る。

私は、話しかけることをやめました。

学校の宿題をやっていなくても、
上靴を持たずに出発しても、
学校に体操服を忘れたまま帰ってきても。

そして、突然の始まった臨時休校。

学年末のまとめもテストも、卒業式さえも、
全てが予定変更となりました。

そのまま春休みとなり、
何も口出しされない息子は、毎日、ゴロゴロと
のんびり過ごしました。

しだいに、
氷の塊が、太陽の光に照らされて、少しずつ溶けていくように、
息子が笑いながら話しかけてくれる日が増えました。

「ご飯だよ」と言えば、
「今行く」と答える

「公園に行こう」と言えば、
「やったー」と答える

あぁ

私は間違っていた

息子は、息子のペースで生きている

息子の人生を生きている

私は、息子の人生というドラマの中では脇役であって、
あくまでも主役は息子なのだ

大きな嵐が去った後のように
毎日、ただただ笑って過ごす春休みが終わりました。

さぁ、新学期。

ところが、
再び、臨時休校。

休校期間、当初は2週間の予定でしたが、
4月末まで、5月GW明けまで、5月末まで・・
と延長に延長され、終わりが見えません。

「勉強、どうする?」

半年ぶりに、息子と勉強の話をしました。

息子は冷静に言いました。

「ボク、2年生のとき、九九のテストがあったんだけど、
 まちがいばっかりだったの。
 
 あんなに練習したのに、できなくなったみたい・・・」

息子は自分の力不足を認識したようでした。

今まで親に押し付けられて勉強をさせられてきた息子が、
初めて口にした、自分自身についての言葉。

ここから全てが変わりました。

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