見出し画像

医者が教える食事術 最強の教科書――20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68

牧田善二
AGE牧田クリニック院長。糖尿病専門医。医学博士。
1979年、北海道大学医学部卒業。ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで、糖尿病合併症の原因として注目されているAGEの研究を約5年間行う。1996年より北海道大学医学部講師。2000年より久留米大学医学部教授。2003年より、糖尿病をはじめとする生活習慣病、肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開業し、延べ20万人以上の患者を診ている。


1.体の不調、その根本的な原因とは?

あなたの体調不良、実はその原因の9割が「血糖値」にあるって知っていましたか?血糖値とは血液中のグルコース濃度のこと。この血糖値の「急上昇」や「急降下」が、さまざまな病気や不調を引き起こしているのです。

食事がカギを握る
血糖値が高くなる最大の原因、それは「食事」です。どんな食品を選ぶか、どんな食べ方をするかが、血糖値の変動を大きく左右します。高血糖を引き起こしやすい食品や、急激に血糖値を上げる食べ方を続けていると、体調不良や病気のリスクが高まります。

健康の秘訣は血糖値コントロール
では、どうすれば健康を維持できるのでしょうか?答えはシンプルです。「血糖値をコントロールする」こと。適切な食事の選択と、正しい食べ方を身につけることで、あなたの体調は驚くほど改善されます。

2.太る原因は「糖質」

今まで私たちが信じてきた「食の常識」が次々と覆されています。その中でも特に驚きの2つの新発見をご紹介します。

驚きの事実その1:「糖質」が太る本当の原因だった!

これまで「肉や油が太る原因」とされてきましたが、実は「糖質」が肥満の真の原因だったのです。最新の研究によれば、肥満を引き起こすのは「血糖値の急上昇」であり、その主要な原因が「糖質」にあることが証明されました。つまり、私たちが日常的に摂取しているご飯やパンが、肉よりも太りやすい食べ物だったのです。この事実は、これまでの食生活を根本から見直す必要があることを示しています。

驚きの事実その2:運動は食後すぐが効果的!

「食後の運動は体によくない」と長年信じられてきましたが、最新の研究によると、食後すぐの運動が血糖値の上昇を抑える効果があると分かりました。ダイエットを目的とするなら、食事は腹7分目に抑え、食後すぐに軽い運動を行うことで、より効果的に体重をコントロールできるのです。

3.医師も推奨する「チョコレート」と「ワイン」

健康に良い食品を探しているあなたに、著者が自信を持っておすすめするのが、「チョコレート」と「ワイン」です。これらの食品が持つ驚くべき効能を知れば、日々の生活に取り入れたくなるでしょう。

まずは、チョコレートです。特に「カカオ含有量70%以上」のダークチョコレートには、非常に強力な抗酸化作用を持つポリフェノールがたっぷり含まれています。このポリフェノールは、体内の酸化ストレスを軽減し、細胞の健康を保つ助けとなります。毎日のスイーツタイムにダークチョコレートを取り入れるだけで、美味しさと健康を同時に手に入れることができるのです。

次に、ワインです。特に赤ワインは、チョコレートと同じくポリフェノールが豊富に含まれており、健康維持に大いに役立ちます。さらに、ワインは糖質が少ないため、食事時に毎日適量を楽しむことが推奨されています。美味しい食事と一緒にワインを楽しむことで、食卓が一層華やかになり、心身ともにリラックスできます。

まとめ

食べることは生きること。食事の質が、私たちの健康や幸福に大きな影響を与えます。バランスの取れた食事は、体と心を活性化し、長寿と活力をもたらすのです。良質な栄養を摂取することは、人間にとって義務であり、人生の質を向上させる鍵は、食卓にあると言えるでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?