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最強の働き方 世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ77の教訓

ムーギー・キム
1977年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。INSEADにてMBA(経営学修士)取得。大学卒業後、外資系金融機関の投資銀行部門にて、日本企業の上場および資金調達に従事。その後、世界で最も長い歴史を誇る大手グローバル・コンサルティングファームにて企業の戦略立案を担当し、韓国・欧州・北欧・米国ほか、多くの国際的なコンサルティングプロジェクトに参画。2005年より世界最大級の外資系資産運用会社にてバイサイドアナリストとして株式調査業務を担当したのち、香港に移住してプライベート・エクイティ・ファンドへの投資業務に転身。英語・中国語・韓国語・日本語を操る。


1.ロジよりエモが最強

「フレームワーク」「MECE」「ロジックツリー」──これらの言葉は今やビジネス界で日常的に耳にするものです。しかし、著者は「感情を揺さぶるどうしても伝えたいこと」が重要だと述べます。ただ論理的に導きだされた答えだけでは、「情熱」が足りません。情報やデータだけでは人の心を動かせないのです。

私たちは人間は感情の生き物です。そして、感情こそが私たちを動かし、変える力なのです。ですから、どんなにロジカルな議論やデータが揃っていても、それが心に響かなければ、意味がありません。著者が言うように、感情を揺さぶるストーリーこそが、真の力を持つのです。

つまるところ、論理と情熱を融合させたストーリーテリングこそが、私たちが伝えたいことを、相手の心に鮮明に浮かび上がらせる鍵です。私たちは情熱のあるストーリーによって、本当の意味でつながりを生み出すのです。

2.能動力が最強

仕事において真の成果を上げるためには、ただ指示に従うだけでは不十分です。著者が指摘するように、重要なのは「能動的に仕事の起点になる」というマインドです。つまり、自らが主体となり、会社にとって有益な行動を積極的に考え、実行することが必要なのです。

上司から与えられた目標に従うだけではなく、自らが目標を設定し、それに向かって行動することが重要です。そのためには、自分が会社にどのような価値を提供できるかを考え、その方向に向かって行動する必要があるのです。

この能動性があれば、仕事の幅はぐっと広がります。自らが起点となり、自らが考え、行動することで、新たなアイデアや取り組みが生まれ、成果に結びつくでしょう。

さらに、自らが起点になることで、責任ややり抜く力も身に付きます。最後まで責任を持ち、任された仕事を成し遂げるための強い意志が芽生えるのです。

能動的に仕事の起点になること。これが、真の成果を生むコツだったのです。

3.自分の土俵が最強

組織において際立った存在となるためには、ただ流れに身を任せるのではなく、自らの個性を輝かせることが不可欠です。著者は強く語ります。「自分の強みを活かせる分野で勝負せよ」と。

その理由は至極シンプルです。苦手を克服しても、せいぜい平凡な域を超えるだけで、革新的な成果を生み出すことはできないのです。真摯なビジネスパーソンほど、「克服の努力」に燃えて、自らの輝きを掩ってしまうものです。

しかし、その対極にあるのが、自らの得意分野を極限まで追求する姿勢です。自身の得意な道ならば、半分の力で倍の結果をもたらすことができるでしょう。まずは、自らの強みを見極め、その輝きを最大限に引き出せる環境を見つけ出すことが肝要です。

まとめ

「最強の働き方」とは、自らの得意な分野を最大限に活かし、情熱を注げる環境で自己成長を果たすことです。それは、自己の強みを理解し、それを活かせる場所を見つけ、そこで積極的に貢献することから始まります。時間を無駄にするのではなく、自分の可能性を最大限に引き出し、個々の才能が輝く場を創り出すことが、真の成果と満足感をもたらす最強の働き方なのです。


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