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『18時に帰る 「世界一子どもが幸せな国」オランダの家族から学ぶ幸せになる働き方』

一般財団法人1more Baby応援団
理想の数だけ子どもを産める社会を実現するため、結婚・妊娠・出産・子育て支援に関するさまざまなシンポジウムや調査活動、情報提供を行っている。


1.子どもたちが幸せな国

オランダは「世界で子供たちが一番幸せ」と言われています。その理由はシンプルで、親が幸せであれば子供も幸せだからです。親が幸せになるためには、まず仕事が充実していることが大切です。

オランダでは、仕事が終わったら家族と過ごす時間を大切にする習慣があります。18時になると、ほとんどの人が仕事を終えて家に帰るのです。この習慣は、自分の時間や家族との時間を大切にするために社会全体で尊重されています。国の政策もこの考えを支持し、個々の人が自分の働き方を選べるようにしています。

企業もそれを受け入れ、社員の希望に合わせた働き方を提供することが求められています。こうした取り組みが、オランダを「子供たちが一番幸せな国」と呼ばせる理由なのです。

2.18時に帰るには?

「仕事を18時に終わらせる」と口にするだけではなく、本当に仕事を達成しているかどうかが肝要です。この考え方は、「残業するかどうか」よりも、自分の担当する仕事を完了させることが重要だということを強調しています。仕事の中身ではなく、成果や達成度に焦点を当てています。

仕事が早く片付けば早く帰宅できるし、残業が必要な日はその分後で調整できる柔軟性も持ち合わせています。しかし、仕事が完了しない場合は、会社やチーム全体でその原因を追求し、改善策を模索し、みんなで解決に向けて取り組みます。

そのために、社員同士が定期的に労働態度やプライベートの課題についてオープンに話し合うことが重要だとされています。

3.仕事熱心なオランダ人

最初は著者はオランダ人の仕事に対する姿勢について、あまり熱心ではないのではないかという印象を持っていました。しかし、実際にオランダの生活やビジネス文化に触れるうちに、彼らの仕事への情熱や意欲に驚かされました。オランダ人はただ仕事をこなしているのではなく、自らが望んで積極的に取り組んでいる姿勢が見受けられたのです。

実際、ある保険会社が実施した調査では、日本の労働者の仕事への意欲度が約40%だったのに対し、オランダでは57%という高い数字が示されました。この違いは、オランダ人が「生産的な思考」を持っていることによるものです。
「生産的な思考」とは、単に仕事をこなすだけでなく、効率的に時間を活用し、目標を達成するための計画を立てることです。彼らは仕事を完了させるための手段や時間の使い方を常に考え抜き、合理的なアプローチを取ることで、成果を最大化しようとします。

このようなオランダ人の働き方は、単なる作業の実行から脱却し、自己の目標や価値に向かって積極的に取り組む姿勢を示しています。その結果、効率的で生産性の高い職場環境が育まれ、組織全体の成果に寄与しているのです。

まとめ

オランダでは、仕事を定時に終えることが一般的と言われます。効率的な時間管理と仕事への集中力が高いため、定時に帰ることができるのです。これにより、仕事とプライベートのバランスが取りやすくなり、従業員の生産性や満足度が相乗的に向上します。日本にも定時に帰る文化が身につけば、は、家族や友人を大切にすることはもちろん、生産性向上にもつながるのです。

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