マガジンのカバー画像

詩集「揺曳」

27
「緑風橋 吹田」より「断層」までの二十七編。
運営しているクリエイター

#季節

(脚韻詩三編) 「夏へ向かって」

ヒペリカムヒデコート 初夏の虫たちにあふれ 近づいた雨を聞こうと 町を染む赤き実に触れ ※ …

臨  機清
1年前
33

(詩) 「季節の余韻」

五月と夏の境界は 影の谷のように沈む 道々を支えた杖が 手の中でくずれ 土に環る たたまれ…

臨  機清
1年前
42

(詩) 「荒野にて」

五月はその顔に覆いをかけて ひとつの気配を残して去った 足元に酸が撒かれている それは わ…

臨  機清
1年前
35

(詩) 「緑風橋 梅雨期」

季節の大気は影をもこもらせ 何もかも壜越しに見渡すようにした そして裏路地を白くくすませて…

臨  機清
1年前
17

(詩) 「緑風橋 五月」

こぼれる春の光に彩られ 町は何処までも澄み渡る それは祝福 一つの恩寵 いくつもの女性たち…

臨  機清
1年前
14

(詩) 「緑風橋 吹田」

射す陽の裏に沈む街角 あらう風 静寂の音響 辿る道の内部を照らす 陽は翳り 風を包み 又一面…

臨  機清
1年前
12