学習指導要領改訂スタート前に

今年は、10年に一度の、学習指導要領改訂が始まる年で、おそらく年内に、文科省が中教審に検討を諮問する。近年はプログラミングや道徳の教科化などが話題になってきた。

デジタルや情報活用能力へのニーズは今後も高まり続けるだろう。しかし、去年か一昨年だったが、中学3年の女の子から、パソコンを必修化することは本当に良いことなのでしょうか?と言われて考え込んでしまったことがある。

指導要領の改訂が10年に一度で良いのかというそもそも論もある。

私は、図工や音楽が苦手で早々にフェードアウトしてしまい、今になって子どもと遊ぶときに、「もっとやっとけばよかった」と激しく後悔している。書道は好きだったが、一生懸命やったのは小学校中学年ぐらいまでだったので、これも今非常苦労している。中学か高校か忘れたが、漢文は好きで成績もよかった。古文は最初から最後までダメだった。

そのせいか、小中学校のうちは、部活動も含めて、広く薄くいろんなことを体験させるという視点がもう少しあっても良いのではないかと感じる。そうすると、やはりなんといっても学校の先生の数を増やすことが必要だ。

近年は、学校の先生の負担が非常に大きな問題で、教科書が分厚すぎるのでもっと先生の裁量に任せるようにしようとか、教師用指導書というものも重厚すぎるという声もある。

子ども学ぶべきものは時代の変化とともに変わるが、私たちに与えられている時間は1日24時間1年365日で変わらない。学校の授業時間は多少の変動はあるが、極端に大きくは変わらない。

これから検討が始まり、新しい学習指導要領が全面実施されるのはまだ数年先のことなので、幅広く柔軟な議論を期待している。

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