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いい親にはなれなくとも

車きてないからいっか

おし、行こう〜

行っちゃえ〜


これがわたしの1番古い記憶かもしれない

おそらく今の息子くらいのときだと思う

その日わたしはソファからジャンプし、着地失敗からの下顎を強打し、初めて3針縫ったのだった

実家の前の横断歩道を父と母と手を繋ぎ信号無視して走って渡った

ちょっと薄暗かった

赤なのにいいのかな?という気持ちと

夜に外にいることの高揚感

そして両親を独占していることがとても嬉しかった

緊急事態なので妹は祖母の家にでも預かってもらっていたんだろう

父も母も楽しそうだった

無事に娘が縫われた安心感からのハイだろうか?

細かいことは覚えてないけど楽しそうな2人をなんとなくだけどきちんと覚えている


4歳離れた妹は父にも人見知りするほどママっ子だったのでわたしはいつも父の担当だった

不満に思っていたが、父がかわいそうでいやとは言わなかった

そして父は昔から子供が好きな食べ物がすきな人だった

ソフトクリームやアイスクリームやプリン

ハンバーグやスパゲティやカレー

わたしが食べていると必ず

一口ちょーだい

と言って、大人の一口で食べる

わたしは泣き、母は怒り、周りの人は呆れていたが父はいつも笑っていた


小学生に上がるとわたしは母から

泣いたら負けだよ、家に帰ってきて泣きなさい、と教えられた

友達とケンカして帰ってきたとき

厳しい先生のピアノのレッスンの後も母の顔を見て大泣きすることがよくあった

いつもは鬼のように怖い母が優しかった

その頃から母はパンやお菓子を習いはじめ、資格をとって先生になった

わたしは小さい頃アトピー がひどかった

市販品よりなるべく手作りをとの意向もあったと思う

資格取得のためにたくさん焼かないといけなかった時期もあるとは思うけど、基本人にあげたいタイプの人だ

父の仕事先、近所のお友達、しまいには行きつけの美容室にも差し入れをしていた

そして家族分もあげてしまって結局パン屋にパンを買いにいったこともある

1.2年生の頃そんな母のことを自ら挿絵までつけて作文に書いたことがある

挿絵の母はパンを持って笑っていた


祖母の家で母と母の弟である叔父がケンカしたのを見たことがある

すごい剣幕でどなりあい、1人で泊まる予定だったわたしの手を引き

帰るよ!

と母は言った

それを祖母がなだめ、

この子は泊まっていいやないの

楽しみにしてたんだから

とわたしを残した

いつも怒られているけど非じゃない怒りを目の当たりにし、戸惑っていた

祖母が優しくもきちんと説明してくれた

あなたもケンカするでしょう?

一緒よ

大人もケンカすることもあるんだよ

でも大丈夫よ、と


わたしはわりと幼い頃の記憶がある

もちろん断片的な記憶ではあるが、わりと鮮明に覚えている

最近のことは驚くほどすぐに忘れるのにな


4歳の息子と2歳の娘

わたしみたいなタイプだったら、今のわたしの覚えててほしくないことがたくさんある

片付けしないならおもちゃ捨てるよ

これはお決まりのフレーズだし、

鬼に食べられるよ

も定番化している

グズグズいわないよ!

はぁ?

もテンプレート案件です

母になればしまじろうのお母さんみたいなれると思っていた

母になるまでちょっと小馬鹿にしていたみさえはしんちゃんに

おばか!

と言う

をつける余裕が今のわたしにはない


父と母を思い出しても、ちゃんと泣いたり笑ったり怒ったりしている

しまいには子供のデザートを横取りし泣かしている

いい親かはわからない

そもそもいい親ってなんだろう?

でも彼らはちゃんと楽しんでいたように思う 

ちゃんと生きてる

子供から見てわたしもそうありたい

してあげる、ではなく

してあげたいことをしようと思う

できる範囲でいいよね


今のところこのポケモンシールも続いている

お風呂や布団や洗濯機から役目を終えたポケモンたちが出てくると

息子のためにありがとう

と声をかけてあげたくなる

最近は名前を書いたバージョンにしてみており、これでひらがなも習得できないかな、という欲もだしてみた

このnoteを見てくれた方や、幼稚園の先生なんかにも褒めてもらえた

でもわたしは気づいた

この作業はわたしにとっても無心になれる結構すきな作業であることを

息子を通じてちゃんと楽しみをみつけている


昔の両親のことを思い返したのもおだんごさんのこのnoteを見たからだ

自分はどうかな?

自分の親はどうだったかな?と思い返すきっかけをくれた

おだんごさんをご存知の方も多いと思うが、名前の通りとても温かく、でもただただ毎日きな粉団子のようにソフトなわけではなく、あまり馴染みのないチーズクリーム団子のときも、くろだんごのときもある

でもどれもちゃんと温かい

はっとしたり、ずきゅんときたり、めっちゃくちゃ心を揺さぶられている

子供たち2人を元気に生かしておけば満点だよ!

大丈夫だよ!

といつも言ってくれて本当救われてます

なかなか毎日じっくり読めないけど、開いたらいつも更新してて、コメント返しも絶妙なんだよな

2回に1回くらい泣いちゃってるかもしれない

会ったことないのに馴染みのお店にきたような

こんな店があったら通いたい


めんどくさい毎日だけど

後で振り返ったときに楽しかったなと思えるように

子供たちに楽しそうだったなと思われるように

明日は土曜日

出張帰りの旦那に彼らを託して美容室いってきます

1週間ワンオペ疲れた!

あー疲れた!

アゴにニキビもできた!

正直に言ってもたまにはいいよね









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